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イイね!
2015年06月28日

昔は最高のバイクと信じていたバイクMD90

 

 私がバイクに凝り始めたのは、中学生の時でした。

 しかし変わった子供だったので、スポーツモデルには、目もくれずスーパーカブに夢中でした。

 なぜかというと小学生の時に本田宗一郎の自伝を読んでスーパーカブというのは、偉大なんだぁ
と思い込んでいたのです。
 うちのおふくろは、オートバイ屋に勤めていたので当時の話を聞くと
 「どっちのカブ?ペテぺテ?スーパー?」
 と聞かれてはてカブは、スーパーしかないのに変な事を言うなと思ったら、

 「カブというのはねぇ、もともと自転車に付ける補助エンジンから始まってるのよ。
  その後、4ストのカブが出たのよ。」
と教えられ、やっぱり現役のバイク屋には敵わないわと親の実力を見せつけられました。

 それで免許を取ったら絶対にカブに乗ろうと心に決めていたのですが、最初にあてがわれたのが、
ラッタッターで有名を馳せたロードパルです。

 これとておふくろが、買ったにも関わらず、

 「2ストはもたないから・・・ましてやホンダの2ストなんて・・・・」

 といっていたのです。

 しかし彼女の予言通り、オイルポンプの不良により、3年で死んでしまいました。

 この時、今思えばどこをウロウロしてたのか覚えていませんが、ロードパルには殆ど乗らないうちに最初の自分専用のバイクCB50JX-1も持っていて、おふくろとは別々に動いていたので壊れてあのが自分のせいにされず助かりました。
 さてウチの文字通りファミリーバイクです。次に何を買うか?
 ロードパルはもういいやというおふくろをそそのかしてスーパーカブを買わせようとしたのですが、タイヤが大きいと理由で、シャリーホンダのZⅢモデル購入しました。
 ところが、それでもシャリーは、押して歩くと重いという理由で、すぐにおふくろは、ヤマハのリリックを買い込んで、無理やりシャリーを私に押し付けたのです。
 しかし、シャリーに乗ると、これがイマイチな車両で、昔読んだ本田宗一郎の伝記のカブの話とは、全然違うのです。
 ますますカブ熱の上がった私は、知人友人につてを求めて、ついにC50を手に入れたのです。

 しかし、カブのC50に乗ると妙に柔らかい乗りご心地で、特に気に入らないのは、ボトムリンクサスのブレーキを強めにかけると前へ飛び出しそうになる感覚にものすごく違和感を覚えたのでした。

 「こんなの本田宗一郎が目指した本当の乗り心地ではないッ」

 と思い込んだ私は、カブを乗り比べてベストカブを見つけてやると思ったのです。

 解体屋には、幸い各種カブが続々と入ってきます。
 手始めに今でこそ貴重ですが、ボトムリンクタイプの初代CT50、モトラのご先祖様、副変速付きのハンターカブに乗りました。
 このモデルは、エンジンのところにローハイ切り替えの変速機がついていて、輸出仕様では、リアのスプロケも変えられるオプションが付いていて、タイヤが一回り小さい(記憶では)ので険しい道も入れるやつでした。
 これもダメ、基本的にはC50とフロントサスの形状が変わらない。
 次は、ブレーキパネルにトルクロッドのついた初期のC90。
 後にカブのカスタム系と呼ばれる車種には全車トルクロッドが装備されるようになるのですが、その当時は、C90にしか付いていませんでした。
 このクルマは、結構いい線まで行っていましたが、完璧ではありませんでした。
 特にセルがついていないため電装は、6Vにも関わらず、点火がバッテリー点火で一週間もかけないでおくとバッテリーが上がり気味になり、なかなかかからなくなってしまうのです。
 やっぱり自分の思う理想のカブはないのかと諦めかけていたところで、解体屋に郵便局から大量の郵政カブが払い下げられたのです。
 郵政カブの魅力は、フロントがメタルカバー付きのテレスコピックサスと16インチの組み合わせ、リアが、14インチなので、普通のカブと比べてロングホイルベースにも関わらず、小回りが効く。
 これだと思い、生まれて初めての郵政カブMD90K2モデルを手に入れました。




 このカブは、当然払い下げ車両のため、走行距離が3万5千キロを越えていましたが、大変な耐久力で、すぐさまパーツリストを手に入れて仕様を見てみると、驚いたことにK2モデルのカムシャフトは、ホンダの名車CS90のカムなのです。
 以後のモデルは、実用的カムになっていくのですが、この型までは、高回転型のカムが入っているのです。
 望んでいませんでしたが、246号線を走っていると100kmのメーターを振り切るという足の速さでした。

 MDに乗ってる頃は、学校の途中で良く当時神宮前にあったホンダ本社のショウルームによっていたのですが、そこのS氏というホンダの社員の方と話をしていて

 「あなた相当バイク好きそうだけど、何乗ってるの?」
と聞かれ、
 「MD90K2」
 と答えたら、
 「おおっ」
 と言われて、私の名前を覚えてくれてお会いするたびにMDに関する開発の秘話を教えていただきました。
 ある日行くとS氏がニコニコしていて
 「話しているうちに私も欲しくなってきてSFの予備車入れ替えが来る奴を買っちゃったよ。」
 と告げられました。
 「距離少ないよー」
と自慢され、ああこんなに自動車が好きな人もいるんだなと認識させてくれました。
 南青山に移転するまでは、よくお会いしていたのですが、移転後はどうされたのか気がかりな方ではあります。
 写真が出ているのは、当時のものではなく、一番最近所有していたものですが、やはり現代の路上では、いささか古臭い印象になってしまいました。
 今のモデルは、民生用と塗装色くらいしか変わらなくなってしまいスペシャル感が薄れてしまったのは残念です。
 当たり前のことですが、やっぱり今時のスクーターの方が普段の使い方では、便利になってるので
もう郵政は買わないでようね。

 我ながらヒヨってますけど・・・
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Posted at 2015/06/28 22:07:26

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この記事へのコメント

2015年6月30日 20:07
昔、高校のときに普通?のカブに乗ってました。
バイク屋さんの軒下にスプレーで中途半端に赤く塗ってあったボロボロのバイク。
紺色に全塗装とピストンとシリンダーを交換して6万円という値段で勝手に買うと言って翌日、母親と買いに行きました。それでも70キロ程度は出てましたが、自動車好きヲジさんのバイクは郵便局モデル。たしかにフロントとか違うなぁ〜なんて思ってました。お巡りさんが乗ってるのも同じモデルでしょうか?

なんだか、このカブ気になりますね!
通勤にバイクとかだったら、これくらいが足代わりで楽かもなんて思っちゃったりして。
110ccのハンターカブがもう少し安く手に入れば♪
コメントへの返答
2015年6月30日 21:04
いつもお読み頂きありがとうございます。
おそらくこの世でバイクに乗る人は、絶対に一度は、カブに乗っているはずです。
 MDを話しの中心にしているので、細かいことは書いていませんが、CT110の亜種だったら、フロントにCB50のさすをくむと亜種が完成します。
 MDは、Mail Derivalyの略です。
 たまたま知り合ったホンダの人から聞いたのですが、MDのK1モデルは、かなり惨憺たるモデルだったそうです。
 しかし、この車のコンセプトは、過積載を前提と考えていたので、それに見合う足を持っているので、ハンターカブなんぞ私に言わせれば、甘いです。
 なにしろ年賀状配達時期にターゲットを合わせていて、前20kg、後ろ80kgのウエイトを積んで走行安定性の実験をしていたそうです。
 ですから金のない頃は、よくフロントキャリアに工具箱を積んで、後ろに原付クラスのエンジンを積んで都内など遠距離修理に行っていたものです。
 実は、まだMD90のK!は持っているのですが、K2以後とはだいぶ違っています。
 MDは、MD90-1XXXXXXというのが基本で
12V系になると2で始まります。
12は、K2、13は、Z、14は、Aといった具合です。
 どの型も乗車時の負担軽減を狙っていますから、通勤にはもってこいです。
 初めて乗ると、やたら背筋を伸ばさせられる乗車姿勢は、新鮮ですよ。
 またいつかMDに乗る日が来るかと思っているので、未だに本物の郵便カバンも持っています。
 この郵便カバンもものすごく堅牢なのですが、不正使用防止のためみんな裂かれてしまうので
なかなか手に入らなくなりました。
蛇足ですが、赤色のまま郵政カブに乗るのは、法律違反なのでご注意を
 見つかれば面白いですけど、現代のスクーターのような走りではないので、まどろっこしく感じる場面も多いかと思います。
 また何かありましたらお尋ねください。

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自動車好きヲヂさんです。よろしくお願いします。 車歴は、直近で行くとボルボ850セダン、K11マーチ2台、E36BMW、プジョー405、MB201などです。一...
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