2016年01月10日
我が青春のギャランシグマ。
毎度毎度書いていることですが、日本の自動車好きというのは、スカイラインが一つの指針なってるフシがあると思うのです。
だからオールドカーの雑誌を見ても必ずスカイラインのGTRが珍重されています。
GT系の車は比較的生き残りやすいのですが、名もない車はなかなか生き残りにくい環境です。
でも先日、某カークラブのミーティングで、ランサーセレステのクラブがあるのには驚いたものです。
それも3桁ダッシュのナンバーではなく、二桁ダッシュナンバーで恐らく新車か、それに近い頃の購入と推察できるのが歴史を感じさせるのです。
うちのお袋を施設に送って行く日にいつも出くわす相模55ダッシュのセレステがいるのですが、
その話をすると、そのうちのひとりの方が、
「ええっ!俺寒川に住んでるけど見たことがないですよ。どんな感じの状態ですか?」
「後ろから見てるんですけど、車体色は白、フロントに回ってみたことがないんです。後期と初期の テールの違い は忘れてしまっていて、混んでることもあって確認してません。もし出くわすな ら、朝8時50分頃金田陸橋から厚木方向に走っているようです。」
「それは是非確かめに行かなくては・・・貴重なお話ありがとうございます。」
実は、セレステは部品商も持ってた経験があるけど短時間だったらしくほとんど記憶にないらしいのです。
やっぱり不人気(失礼だとは思いますが決して台数は出ていないと思います。)な絶版車というのは、こうやって情報を広げていくのだなぁと感心した次第です。
さすがにこのクラブは、セレステはクラブの分会みたなもので、三菱の車のクラブの中にあるようです。
こういう人たちですから、ついつい自分の趣味を切り出してみました。
「あのぉギャランシグマを持っている方は、いらっしゃいませんか?」
「ギャランシグマ?そういえばいないねぇ。」
このクラブの展示場所を見ると、初代ギャランのGSⅡのマイナー前、マイナー後、FRのFTO、GTOサザンクロスラリー仕様、それでも意外なことに75年一世を風靡した初代ランサーもありません。
まぁ私は興奮してしまうのですが、当時のラムダの2,6リッターの対米と同じ色(新車でもあまりに売れなかったらしく、クラブの人の言葉を借りればメーカー記録の新車出荷台数も1台しかないという超珍車)がいたりして面白いのですが、流石にギャランシグマはありません。
シグマと書くと、初代ディアマンテの窓にサッシュがつくボディーがシグマと呼ばれていたので、面倒くさいですが、ギャランシグマと書きます。
ギャランシグマは、昭和五十一年に出たギャランの三世代目の車です。
このクルマは、おじさん向けの自動車だったのです。謳い文句は、静かな車。
流石にこれでは、使い捨てられる運命を決定づけられてしまうと思うのですが、初期型は、MCAエンジンだったのですが、そのうち排ガス対策の都合があって、ジェットバルブのついたエンジンに載せ変えられるのです。
特にMCAジェットプラスバランスシャフトで、4気筒なのに6気筒並の振動の少なさというのを売りものにしてました。
こんなモデルですが、当時の三菱の”GSR”シリーズのトップモデルとしてツインキャブのスポーティモデルがありました。
こんなモデルにまで”GSR”シリーズを持ち込むところが、三菱らしいといえば三菱らしいのですが、
さすがにこの車の実車は、ほとんど見たことがありません。
信じられないことにおじさん向けの車だというのにオートマの設定が、限られたグレードにしかなく、
パワステに至っては、モデルチェンジするまで設定すらありませんでした。
こんな車なのですが、私の街は、三菱の城下町ですから、三菱の営業は、寝てても売れるような街なので、ギャランシグマは溢れかえっていたのです。
当時M島家の食卓に集まる人の中で、三菱の中古の課長K氏がいて、みんなの足グルマに下取ってきた車を格安に流していたのです。
M島さんは、チューニングを日産のL系に絞っていたのですが、
「日本の1600から2000くらいのセダンは、中古では値段つかないから、下駄にはちょうどいい ぞ。」
と言われ、M島家に集まる人たちは、大抵がギャランシグマを持っていたのです。
私自身は、一番グレードのいいスーパーサルーンの茶メタでしたが、みんなの足グルマの面倒を見ていたので、二台面倒を見ていたのです。
おおよそ自動車好きとは思えない車なのですが、面倒を見ていただけに結構思い入れが強いのです。
だからついつい肩の力が入ってしまうのですが、中々雑誌でも見かけません。
どなたかギャランシグマを持っている人を知りませんか?
ほとんど写真もないので、写真を撮りたいのです。
情報のある方がいらっしゃったら教えてください。
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Posted at
2016/01/10 23:24:27
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