2017年05月31日
全然買う気もないのにレクサスLC500を見てきました。
引き続きちょっと時間が半端に空いているので、その間に今度出たレクサスのクーペLC500を見に行きました。
見た瞬間、トップギアの再放送で初代SC(ソアラのレクサス版)の評価を思い出しました。
テスターは、SCがイギリスデビューした時にも試乗したらしいのですが、当時珍しかったランフラットタイヤを履いたSCは、ものすごく振動がひどかったというのものでした。
それから何年経ったかわかりませんが、再度試乗することになったのです。
”日本のメーカーは、顧客からの意見をすぐにフィードバックするので、タイヤは、普通のタイヤになったけれど、決して乗り心地は改善されてなく不快。そしてこのクルマを購入する層が、こんなフェイクのウッドフェーシアに満足するか?これならヒュンダイの方がまだいい”
とのたまっていたのです。
トップギアというのは、韓国車をいつもメチャメチャにけなしているのにどういうわけかヒュンダイのクーペを褒めている。つまりレクサスの商品としてはダメ出しされていたのです。
そんな言葉を思い出しながら、LC500を眺めていました。
外見からいくとルーフサイドのドリップモールが、一体化されルーフの中に組み込まれています。
フロントガラスとルーフのつなぎ目などは、風きり音を考慮して段付きを少なくしています。
しかしこの手の設計は、クルマが止まっている時にはカッコイイですけど実際走らせるとものすごく鬱陶しくなるのです。
ウチの社長は、サイに乗っているのですが、どこがいいのか二台続けてサイなのです。
たまにこの車に乗るのですが、雨の日はひどいのです。
というのもこのLCと同じくフロントグラスの上のドリップモールが浅く、ブレーキをかけるたびにルーフの水滴が、一気にフロントウインドウめがけて一斉に流れてきて、視界を遮るのです。
このあたりは、欧州の車はよくできていて、一見それほど大きくないドリップモールに見えるのですが、袋状の樋のようになっていてフロントガラスには流れにくいようになっているのです。
ベテランの私でも視界を遮られるのはたまらないと思うので、雨の日の運転に不慣れな人などどう思うのだろうかと考えさせられます。
またルーフのコーナーと一体化したドリップモールは、ルーフとモールの間に泥等が入ると掃除ができないので、漏れやすいところから水が出てくるようになるので、目障りになるのです。
また、そんな構造なのでリアのピラーが別体なので、普通は屋根からトランクにかけてのCピラーが部品の分割により、一体感が薄れるのです。
目新しいとは思いますが、フェラーリにしろマクラーレンにしろルーフからリアにかけてのラインは、ものすごく気を使っているのが分かるくらい綺麗にデザイン的なつながり感を出しているので、なんか台無しな感じに見えてしまうのです。
それに洗車大好きな私などは、念入りにその辺を磨くので、段差だらけのリアクオーターは、嫌なのです。
外装のデザインは、正直86の延長線上のクルマだと思いました。
室内に至っては、全く魅力がないのは、驚きです。
シートは、見た目が綺麗ですが、座ってしまえば見えませんし、BMWに習い小ぶりなシートは、かなりホールド力がいいようですが、ダッシュボードの眺めが全くつまらないのは、興ざめです。
彼らの高級感はこんなもんかと思わせる作り。
メーターパネル横のプラスチックのフェイシアなどノアのハザードスイッチが付いてるプレートと同じ材質ではないかと思うくらいチープ感満載。
SCの方がまだフェイクウッドがついていてまだましなくらい。
先日のクラウンのフェイク感満載のセンターコンソールの蓋よりさらにひどい。
メルセデスのお安いSLKあたりでもファイバー風のファイシアを使っているのにSLKの倍の値段のLCがこの程度とは・・・・・
そしてダッシュでも助手席側の上部のファシアは、ステッチが入っているのですが、このステッチ、30年くらい前のカリーナやマスターエースあたりのダッシュボードについていたフェイクのステッチと差がないイメージなのです。
この一千万クラスの車を買うのは、大多数が、何代目かの買い替え需要の顧客だと思いますが、外装も内装も全く高級感が感じられないのは、私だけでしょうか?
フェラーリでもマセラッティでもダッシュボードを眺めると独特の高級感があって、顔がニヤついてしまうものです。
もう20年ほど経ちますが、未だにテスタロッサのダッシュボードの印象は強烈で、性的興奮を覚えるほどです。
それらの魅惑的な車を相手にするのに大衆車の延長線上に過ぎないLCはそれだけでもがっかりです。
トヨタの重役は、デザイン決定の時、自社の高級バージョンはこの程度と決めてかかっているのではないでしょうか?
また、エンジンもV6なのですが、エンジンルームが長いので、スカスカなエンジンルームでその上に被っているのが、プラスチックのカバー、せめて高級感を謳うなら、アルミ色などで塗ればいいのにおそらく、塗装の脱落を避けるために黒いプラ樹脂のままです。
ここまで来ると”ほかのエキゾチックカーより安いんだから、これくらい勘弁して”と言ってるかのようです。
まぁ、そういう考え方なのでしょうから、外車のユーザーは見向きもしないでしょうね。
1000万出せるのならほかにいっぱい魅力的な車がありますから。
正直、このクルマは、どこの国のどのあたりの層をターゲットにしてるんでしょう?
日本、アメリカ、ドイツ?イタリアのあのデザイン感覚には太刀打ちできませんし、アジア圏向けなのでしょうか?
しかし、アジア圏は、貧富の差が激しいので、この手の車を買える層には、価格が安いのは、武器になりません。
以前から、作りがいいだけの高級車なんて、なんの魅力もないと思います。
レクサスが世界的に伸び悩んでいるのもそのへんが問題じゃないかと思われたLCでした。
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Posted at
2017/06/01 01:06:09
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