うちの車の色は、スカラブグリーンという色ですが、実は、850も同じ色でした。
意図して選んでいるのですが、なぜかというと国産車には少ない色だからです。
自分が記憶している限りで濃い色のグリーンのメタリックもしくはパールというと、一番最初に思 い浮かぶのが、マイナーチェンジ後のGC10、510ブル、トヨタのRX20、スズキフロンテ、それ から、ずいぶん新しくなって100系カローラ、190コロナ、タウンエース、エスティマTGR系、それから、一時流行ったレトロ趣味の国産車群くらいで、ライトグリーンやモスグリーン 明るい緑はありますが、あまり見かけません。
少ない色なら、車を説明するとき、車を知らない人にも、「緑色のデカイバン」っていうだけで通用します。
昔MBは、色別の視認性のチャートを出していましたが、他者から一番認識されやすい色は、蛍光のオレンジと書いてありました。
が、自動車の塗色にするには、蛍光が長く保てないとのことで、安全基準に合致しないと書いてありました。
その頃の塗色で一番視認性のいい色は、アーティクルホワイトでした。色を言葉で説明するのは、無理ですので、単純にW123系に塗られてた白です、その次は、黄色系、赤系でした。
しかし、霧の中にあったらどうなるかな?と考えてたら、最後のところに「各種気象条件の中で認識される率の平均値で条件によっては、順位が入れ替わる可能性があります。」と書いてありました。
さすがMB! 突っ込まれることを予測してたんでしょうね。
そこからすれば、私の車の色は、なかなか認識されない領域の色です。
その色の認識性を書いたリーフレットには、「個人の趣味で、塗色を選ぶ時代は終わり、他人から早く自分を認識してもらえる色を選択することが、安全につながるのです。」と書いてありました。
流石に世界のメルセデスとは言え、客にそんな事を言うか?とその時感じました。
この頃は、ESVという思想が世界的に流行していて、全世界のメーカーが、ESV実験車を作って発表しました。
日本でも、田宮二郎がキャラクターを務めていたコロナが、トヨタのESV思想の具体化したモデルとして、”OKモニター”を搭載して登場しました。
しかし世界のメーカーで、当時塗色の件を取り上げていたのは、MBだけでした。
考えてみれば、安全のために好きでもない色に乗るのは、個人的には反対です。
みなさんにも経験があると思いますが、駐車場の中でポツンと止まっている車を見て可愛いと思う瞬間。
その時に自分の好む色じゃなかったら、その思いも半減すると思いませんか?
Posted at 2014/10/26 23:07:43 | |
トラックバック(0) | 日記