2014年11月08日
まだ自分が欧州の車に乗り始めたとき、私に友人が
「ヨーロッパの車に乗るなら、ブレーキダストディスクの減りは、覚悟しろよ!」
って言われました。
その頃の欧州の車を見ると、どの車も例外なくフロントホイルの周りは、真っ黒でした。
ちょうどその頃、別の友人と話をしました。
この友人は、自動車メーカーの実験をやっている人で、自分の会社でも欧州の車を実験していてブレーキについて、熟知しているのです。
彼の話によれば、基本ブレーキの効きは、ディスクブレーキより内部拡張式ブレーキ、つまりドラムブレーキの方がエネルギーの変換率が、いいそうです。
しかし、なぜディスクブレーキが採用されているかといえば、一発目で止まるのならドラムですが、一発で車を止めることがないからです。
ブレーキに大敵なのは、熱だそうで、ドラムでは、熱がなかなか放出されないのだそうです。
ですから、初心者からベテランまで乗る乗用車は、「効き」より、反復使用される使用条件を考慮して、ディスクブレーキが乗用車に採用されているのです。
余談ですが、大型車にも実は、ディスクブレーキのオプション設定があるそうですが、評判が悪いのでほとんど採用されないらしいのです。
反復使用にも耐え、バネ下重量も軽くなるのですが、ドラムブレーキのような、最初にブレーキを踏んだ時の反応が悪く、空走してる感じがあるため、運転手に評判が悪いのだそうです。
またディスクブレーキの材質についても、日本のディスクローターは、ステンレス製がほとんですが、実は、最適な材質ではないとのことです。
主な理由としては、二つあるそうです。
一つ目は、自動車メーカーもわかっているのですが、日本人の固執する性格に起因していることがあるそうで、それがブレーキダストなのだそうです。
本来の最適であるブレーキローターの材質は、ねずみ鋳鉄だそうですが、日本では、実験をしている友人の話によると、日本の車両で、このブレーキローターを採用しているのは、初代のCBX400F系統のインボードディスクくtらいだそうで、彼の推測では、二輪といえども日本人の気質としてブレーキダストでフロントホイールが汚れるのを嫌って、多少の熱効率が落ちてもカバーをして、ブレーキダストが出ないようにしたのではないかと推察してます。
確かに、以後のCBRなどは、普通のむき出しのディスクでしたね。
二つ目は、日本人は、基本的に消耗品にお金を使わないタイプの消費者だそうで、調整をしながら商品を使うという意識が薄いので、ブレーキはパッドだけが消耗品としてお客さんお納得のアイテム
なのだそうです。
ねずみ鋳鉄は、皆さんご存知のとおり、欧州車では当然採用されているディスクロターターなのです。
ですから欧州系の車は、皆ブレーキが良いのは、パッドが減るのは当然としても、ディスクローターも磨り減らしているおかげなのです。
だから、ブレーキダストは、日本車の単純に倍は出るわけです。
とはいうものの、自分も日本人ですから、どうしても汚れが気になるのです。
「効き」をとるか、「持ち」をとるかというところですが、私は、歯ブラシと洗剤を持って、[効き」を取りたいと思います。
Posted at 2014/11/08 22:29:03 | |
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