2014年11月19日
ボルボを所有してると距離が増すにつれ、気になってくるのは、タイミングベルトじゃないかと思います。
私の車は、既に替えてあるので良いのですが、コストが高くつく定期交換部品です。
前に知人のエンジン設計者に
「タイミングベルトのチェーン駆動と比較して何がいいの?」
と質問したことがあります。
すると、
「エンジン音の低減くらいかな・・・」
「たったそれだけの為!!」
私は、絶句・・・
「軽量化は?」
と私
「チェーン分くらいは軽いけど、その分駆動するスプロケットやテンショナーは、チェーンタイプより 重い」
と知人
テンショナー類は、タイミングベルトの幅があるのでどうしてもスプロケ類は、チェーンより幅が広く必要なので軽くできないとのこと
「じゃぁなんでタイベルを採用したの?」
「流行じゃないのかな?」
あっさり言いました。
流行りくらいでそんなもの採用するなよと内心思っていました。
でも、もしかして彼は言わないけど、修理屋さんに利益を与える意味もあるのかなって下衆の勘ぐりをしてしまいます。
タイミングベルトは、初期のホンダのクルマは大失敗で、大規模クレームと発展しました。
運悪く、私が所有していた期間が終わったあとにクレーム交換が始まったのでその恩恵には浸れませんでしたけど・・・・
軽自動車は、エンジンが高回転型なので設定が最初は、短めでした。
だから、私は、所有していた軽は自分で交換してました。
めんどくさいのは、アクティートラックで、ミドシップにエンジンがあるのですから、非常に手が入りにくく、エンジンのマウントを外し、エンジンをずらしてやらないとタイミングベルトを躱すスペースがないのです。
その点サンバーは、右後輪を外し、インナーフェンダーを取り外し、ドライブベルトを外すとすぐ作業に取り掛かれます。
ただウオーターポンプを交換するとなると話は別でエア抜きは面倒です。
軽の例を出したのは、排気量が同じなのにタイミングベルトの幅が、かなり違うのです。
なぜ幅が違うのか、さっきの設計者に聞くと、
「2気筒、3気筒は、基本的に振動が多いので、タイミングベルトを細くできない」
と教えてくれました。
ボルボなどより軽のタイミングベルトの方が、幅が広いのは、そのためです。
しかし、あれだけ隆盛を極めたタイミングベルトもやはり時代の流れで減ってきました。
それは、設計の技術向上で、スプロケットや、テンショナーの消音に対する技術が培われた結果でもあります。
もうずいぶん前ですが、有名チェーンメーカーの人から、トヨタは、カムチェーンに戻す設計をしていると教えてもらったことを思い出します。
そういえば、カムチェーンで思い出すのは、メルセデスの設計です。
その当時の国産車のカムチェーンは、大抵ダブルのチェーンでしたが、メルセデスはシングルのチェーンで、こんなので持つのかなぁって思ってました。
でもある日W126で見たのですが、カムチェーンテンショナーが、カムカバー貫いていたのです。
あの厚いカムカバーを突き抜けてるくせに、チェーンは何でもないのです。
なるほど、これならダブルの必要はないなと納得させるには十分な出来事でした。
もう一つ驚いたのは」、カムチェーンテンショナーがカムカバーを突き抜けるくらいの材質ということです。
国産のカムチェーンテンショナーは、大抵薄い板金製か、プラスチックでしたから堅牢だなーというのを見せつけられた感じです。
あえて最後の方に書きましたが、知り合いの外車解体屋のオヤジが言ってましたけど
「ボルボでタイミングベルトが切れてエンジン探してるって話は聞いたことないなぁ」
というのです。
「きっとみんなタイミングベルトアレルギーなんだよ」
と冗談を言うくらいです。
タイミングベルトで問題を起こすのは、大抵BMWだとのことです。
それから、今はありませんがオペル
台数は少ないですが、その次がイタリア車らしいです。
確かに別の解体屋に行くと汚い車の中に、妙に綺麗な車が置いてあるとたいていがBMWで、みんなタイベル切れ。
オペル・ビータなど5万キロくらいで切れている車を何台も見ました。
こんな仕事をしている彼ですが、自分の車は、最近まで94年の850ターボ
彼は、仕事柄メルセデスに乗らなくてはいけなかったのに、彼の自動車の所有歴からすれば、最長の所有歴です。
「なんで」って聞くと
「なんとなく」って言います。
この言葉がボルボの良さを示してる端的な表現ではないでしょうか?
最近の車は、自分で触ることがないのでわかりませんが、さらに進化しているのでしょうねぇ。
Posted at 2014/11/19 13:23:26 | |
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