2014年11月28日
 
  オーバーヒートというのは、一般にもよく知られています。
 単純に訳せば「過熱」ですね。
 エンジンが、過負荷等により過熱する症状です。
 
 エンジンが加熱するのはなぜいけないのでしょうか?
 エンジンが熱くなると、エンジンパーツが膨張して摩擦が大きくなり、さらに熱を発生させ、エンジンオイルも潤滑性がなくなってしまいます。そうなると機械的な。抵抗が増え、焼き付きなどのトラブルの原因になります。
 これは、教習所でも教えてくれるので、免許持っている方なら皆さんご存知のはずです。
 しかし、オーバークールはどうでしょう?
 
 まぁオーバーヒートとは反対のことといえば簡単ですが、反対とはどういうことでしょうか?
 
 エンジンは、内燃機関ですので、エンジン内部でガソリンを燃やして出力を製造しているわけですが、機関内で安定して燃やし続けるためには、温度を過熱させずに出力を製造する必要があるわけです。
 エンジンは、常に回転しているわけではなく、止まっている状態もあるわけですが、シリンダーとピストンに隙間がなければ、摺動することができないのでので、隙間を作らなければならないのですが、広すぎると圧縮ができず、動けるだけの最低の隙間(クリアランス)が必要になるのです。
 しかし、物というのは、温まると膨張し、冷えると縮まるわけですから、その隙間の妥協点がエンジンの各種クリアランスの設定になっているのです。
 それぞれの素材が違うわけですから、当然各々のクリアランスは、変わってくるわけです。
 なぜオーバークールになるといけないかというと、縮んでいるところに無理やり動かすので、あちらこちらの隙間が広がってしまうのです。
 すぐには、壊れないのですが、長年の積み重ねでエンジンが、劣化つまり、くたびれてくるのです。
 具体的な身近な症状としては、室内が暖まらなくなってしまうくらいしかないため、気付くのが遅れるのです。
 確認する方法は、どのような車でも運転に最適な温度というのは、針が水温計の真ん中辺りを指しているのが目安ですが、だいたい10℃位の外気温で、市街地を10分くらい走ると水温計が真ん中くらいになりますが、国道などの流れの良いところを制限スピードで15分くらい走ると、水温計が、真ん中より、下に下がれば、ほぼ間違いなくオーバークールです。
 
 ディーラーは、こちらから言わない限り、お客の車を走らせませんから、自分で注意をするしかありません。
 むかし私の知人が、新車以来ディーラーで、ずーっとメンテしていた車でも、ディーラーは、一般走行を長時間走行をしませんから、見落とされていました。
 余談ですが、中東向けの正規輸入車は、水温計がエンジンの適温になっても下に振り切れているそうです。
 オーバーヒートしか考えられないため、緊急事態の時だけメーターが動くそうです。
 なぜこんなことを書くかというと、私のV70がなっているのです。
 仕方がないので、ディーラーへ行って、サーモスタットと冷却水原液1リットルを買ってきました。
 ここのところ毎週ボルボのお相手です。
 
 古い車を持つ宿命ですが、私のような趣味の人ばかりではないと思うので、そういう人は大変ですよね。
				  Posted at 2014/11/28 22:16:03 |  | 
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