このクルマをご存知でしょうか?
今も同じ名前の車があります。
車の名前はバモスホンダ。
これがホンダバモスだと今売っている軽の乗用タイプのワゴンのことになりますが、これがいわゆる「元祖」のバモスです。
自分がバモスの存在を知ったのは、小学生の時、新聞の広告で見て、こんなクルマが日本でも売り出されるようになったのかというのが最初です。
当時の情報では、アメリカではデューンバギーというのが流行っているというのを聞いていました。
アメリカには、大量のVWがあり、それのプラットフォームシャーシーを使った改造としてデューンバギーが出たと知らされたのです。
子供の私は、
「そんなの日本じゃ無理だ!」と決めつけていたのです。
ところが、新聞の広告に出ていた広告は、日本版デューンバギーに間違いない。
興奮しました。
そしていち早くニチモから、ジムニー、フェローバギーとともにモデル化され、早速購入したものです。
バギーのプラモデルは、タミヤからも1/16のワーゲンバギーが発売されていました。
特にその頃我が家には、ホンダZがあってその派生車種だと思うとワクワクしたものです。
実際には、TNの派生車種ですが・・・
それから十年ちょっと経ったとき、自分の仲間内でホンダの軽を持つことが、自慢になるようになったのです。
ホンダは、ライフを最後に一時期乗用車の軽の生産を中断していたので稀少性が高かったのです
ライフ、N、NⅢ、Z、ステップバンをみんなが買い漁る中、一人だけ、
「俺は人とは違う」
といってバモスを買った奴がいたのです。
コイツは、地方公務員だったのですが、船をやっていたので、
「ジェットスキーを積むんだ!」
と言って後ろの席を外し、
「屋根も邪魔!」
といっていつもフルオープンで乗っていたのです。
当時自分は、解体屋のTNに乗っていたのですが、それの屋根なしだと思うとワクワクするのです。
正直現代の安全の面から行けば、エアバッグもないどころか、サイドドアもないのですから、絶対現代に再生産されるはずのないクルマなのです。
考えてみると当時は、サイドドアは、セーフティーバーで良かったのですから、冷や汗ものです。
ユニキャブ、三菱ジープ、ジムニーも同じです。
ある日、私のブログをご覧になってくださる方の足跡を見ていると「バモス」の文字を見かけたのです。
「どうせホンダバモスだろう」
と思ったのですが、写真を見ると
「どうも違うぞ?」
その方のホームページを訪問すると
「初代だ!」
それが判明すると居ても立ってもいられず、見せて欲しい旨を知らせて今日お会いすることになったのです。
長く自動車が好きなのですが、今日の感想はなんて言っていいのか、まさに筆舌尽くしがたいと思いました。
胸がいっぱいになり、恥ずかしながら、お昼ご飯を食べる気が起きず、オーナーさんが
「一緒にお食事いかがです?」
と言われたのですが、断るのが精一杯でした。
ホンダの昔の軽は、使い捨てらる運命のものだったので、ボディーの防錆が非常に悪いのです。
しかもバモスは、商用車よくぞ生きていたなという感情でいっぱいになりました。
あえて言いますが、自動車ごときでこんな感情になったのは初めてです。
対面したあと写真を何枚か取らせていただき、オーナーが所属するクラブに連れてって頂けることになり、後ろに付いて走ることになりました。
この後ろ姿たまりません。
このあと方向指示器が橙色の規制が入るので、こんなシンプルな後ろ姿は、ありません。
このあとオーナーさんの所属するクラブの本拠地に行ったのですが、正気でいられなくなりそうでした。
家に帰ってきた今でも本当に今日見たものは、現実なのだろうかというくらいです。
オーナーさんのクラブは、10月にミーティングあるそうなので近づいたらぜひ行きたいと考えているところです。
今日は、現実なのだろうか・・・・・
Posted at 2015/07/12 22:11:39 | |
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