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自動車好きヲヂさんのブログ一覧

2016年01月14日 イイね!

ギャランシグマの魅力。

 先日書いた我が青春のギャランシグマの中で、具体的になぜ好きなのか書いていなかったので、あの文章の次に書こうと思っていたのですが、電撃的な入電があって、すっかり書く気が失せてしまったので、気を取り戻すまでに時間がかかってしまったのです。

 なぜあのクルマが好きかというと第一は、そのスタイルにあります。

 特に初期型の丸型4灯のヘッドライトは、当時欧州からのSAE規格のハロゲンランプが輸入され始めた時期で、これのどれを選ぶかによってカットが微妙に違うので、表情が変わるという楽しみがあるのです。

 シビエの4灯タイプを入れると、イン側とアウト側でそれぞれカットが違うので、表情を変えることができるのです。

 不思議なもんでボッシュのクリスタルシリーズを入れると、カチッとした印象になるので、クルマがシャープに見えるのです。

 ちなみにですが、一台目の茶色のスーパーサルーンには、シビエの四灯タイプのロー・ハイカットに白色H4を入れ、イン側ハイビームは、素通しスポットカットにイエローバルブを入れていました。

 これは完全違法改造なのですが、霧でのダートラ伴走では非常に便利でした。

 二代目のGLXは、シルバーという色もあって、ボッシュのクオーツを入れていました。フロントの円ブレームを取り外し、ジュージアーロのスカッキエーラにミシュランのXZXを組み合わせると、全く無国籍なカッコの良さでした。

 昔教えてもらったのですが、ボディーが直線的というのは、プレス技術が向上がなくてはできないデザインだそうです。

 その時、その人から、

 「なぜ昔の車は丸いかわかる?」

 と質問されたのでした。

 若い頃の話ですから、当然わからないと答えると、

 「プレスっていうのは、簡単に言えばそれほどキレの良くない刃物で、物を切るということを考えれ   ばわかるよ。
  切れない刃物でモノを切るというのは、切り口がきれいにならないのよ。自動車の車体は、鋼板   で出来てるわけだから、切ったあとが波打つ。
   しかし、より強くプレスすると素材が変形する前に形が切れているというわけだよ。
   昔は、プレスの技術が高くなかったから、打ち抜いた時点から、波打つ。
   そのつじつまを合わせるのに丸いほうが、合わせやすいの。鉛やハンダを盛って整えやすかっ   たから、だから昔のクルマの塗装をはがすと、その痕跡がいっぱいあるんだよ。」

 いつぞやBMWイセッタのレストアしてる時に古い塗装をはがしてみると、いたるところに修正跡があって驚いたものです。

 また、後に行っていた会社は、産業機械を専門に扱う商社だったため、プレスの話もよく聞きました。

 「プレス機が、いくら良くても打たれる素材が良くないとダメなんだよ。
  鉄というのは、炭素の含有量が1パーセント違うだけでも鉄の硬さの性格が全く変わってしまうの  よ。だから日本のコイル(自動車用鋼板)は、初期の頃プレスパーツの歩留まりがものすごく悪   かった。
  でも、高炉での、原材料の混ぜ方、温度管理を日本流に改善したら、飛躍的にコイルの材質が向  上したんだよ。だから今でも(当時)韓国や中国は、日本からコイルを買ってるんだぜ。」

 そういう意味では、ちょうど国産のデザインが変わり始める節目であったと思うのです。

 あの時のアコードやブルーバード、コロナ、カリーナなど折り紙細工みたいなクルマが多かったのですが、その中でもギャランシグマは、適度な構成だったと思っているのです。

 そして内装、ダッシュパネルは、天地が低く、横長のメータで、ガラスに薄くブロンズ調の着色がされていて、おしゃれなのです。

 シートは、何とも言えないちりめん状の生地が、スーパーサルーンに採用されていて、当時のMX20のマーク2に似た生地なのです。

 この生地は、なんでも大変高価だそうで、現在では一般車には残っていませんが、宮内庁向けセンチュリーには、未だに用意されているそうです。

 そんなお金のかかった車は、もう出ないでしょうし、メーカーも嫌がるでしょうから、残っている車を探して、見せていただくしかないのです。

 私の茶色のほうは、まだMCA80エンジンで、排ガス処理が、シルバーのジェットバルブがつく前のエンジンなのですが、これが技術の未熟さで、エキゾーストマニホールドにサーマルリアクターがついていたのですが、これが問題だったのです。

 サーマルリアクターと言うと複雑に聞こえますが、蓄熱して燃え残ったガソリンをエアポンプから来たエアーと混ぜて完全燃焼させるシステムで、エキソーストマニホールドの内側に薄い板がついているのですが、マニホールドとは、溶接で止まっているのです。

 これが私の車では、溶接が悪く、脱落しているのです。

 これが悪いと、冷間時異音を発するのです。

 この音は、ガ行全ての音混ぜたような凄まじい上に、車外で聞くと、耐えられない音です。

 しかし、薄板が熱せられると膨張して、ぴたっと止まるので走行中は、全く問題がないという故障なのです。

 このときM島さんにアドバイスを求めたら、

 「車の値段が値段だし、何も完璧にして乗るものでもなかろう。」

 と言われました。

 この時、初めて修理代とのバランスというのを初めて認識したのです。

 ちなみにこの車の買値は、3万円、マニホールドは、6万8千円だったと記憶してます。

 まあズッコケの初自分専用車の結末は、こんな感じでした。
Posted at 2016/01/14 22:50:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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