2016年03月25日
毎度毎度分解するたびに書きますが、古い欧州車、もちろんメルセデスやBMWなどを含めて合成樹脂の部品の悪さには、定評(?)があると思うのです。
恐らく樹脂成型のときの樹脂の混ざり具合が悪く、しかも積年の熱による害が相乗効果となってピンの類は、何本かあれば必ず一本は折れるというのがお約束です。
かくいう私も昔は、このピンがとても高く(今でも部品代としては、決して安いとは言えない)て取り外しに時間をかけても、ピンの生存率を上げることに血道を上げたものです。
しかし、最近は、AトロPダクツという格安な工具屋さんがあって、いざという時に役に立ちます。
特にファスニングに使われているプラスチックのピンは、Made In Chinaのため大変リーズナブルな価格で10個ほど入っていても300円台で販売されています。
今回フロントバンパーフェースを取り外すに当たり、必ず外さなくてはいけないものにグリル上の5個のプラスチックピンがあります。
以前は体裁を考えて、純正ピンを購入していたのですが、ラジエターやエアコンコンデンサーの熱もろに浴びるところについていて、しかもファスニングのロックが、ピンセンターを押してロック解除になる構造のため、ピンセンターがパキっと折れてしまったりするのです。
また、ディーラーのS氏によれば、年数の経過した車は、ぶつけたりしなくても自然に壊れている車が非常に多いとのことです。
以前何気なくAトロPダクツの店内を歩いている時にファスニングピンが、大量に展示されていて
「こづかいに余裕」
があったので各種を買っておいたのです。
その後、去年の最後の作業となった左ヘッドライト交換の時、初めて私としての実戦デビューを果たしたのでした。
この時は、前のブログに書いたとおりバンパーフェースの止めネジニコをネジ山をバカにしていたので、ネジを入れず組んで、失われていたファスニングのピンを全部の穴に挿入して、誤魔化したのです。
使用感が大変良く、パチっとロックが効くさまは、大袈裟に言うと感動的な嵌合の感覚で、
「次にバラす時も楽だろう。」
と考えていたのでした。
いよいよ誤魔化して付いているバンパーフェースを直す時が来ました。
喜び勇んでマイナスドライバを突っ込んでコジったら、スカーと手応えがないのです。
「きちんと急所に入ってるはずなのに??????」
よく見ると鍋頭のプラスチックがきれいにすっ飛んでありません。
この押し込んでロックするタイプのファスニングピンは、頭が取れると厄介なのです。
「まぁ前回の時、あんなに気持ちよく挿入してロック出来たんだから、これだけだろう」
と思ったら使った三個が全部ダメでした。
今まで、最悪だと考えていた欧州のプラスチックの材質でしたが、支那モンの方がさらに輪をかけて悪いのです。
改めて支那モンの質の悪さを実感しました。
しかし、物は考え方、この商品は、使い捨てだと考えれば、腹が立ちませんし、バンバン折っても安いんだから、気兼ねなく使えることに気がつきました。
これでこそ失敗しましたが、
「一回だけの使用で壊れてもいいや!」
と考えて購入した台湾製のインパクトレンチは、二回のコントロールアームブッシュの交換やタイヤ入れ替えの際に非常に重宝しています。
但し、同等級の日本製の電動インパクトよりはるかに重たいので、変な位置の作業は、重さがモロに腕にかかってくるので、嫌になることがあります。
AトロPダクツの商品は、整備を日頃の仕事にしている方には、お薦めしかねますが、サンデーメカくらいの要求には、充分役に立ちます。
本当は、ボッシュあたりの充電式インパクトが欲しいのですが、流石にAトロPダクツの4~5ばいですから、ちょっと手が出ません。
AトロPダクツの商品は、ビギナーには大変良い商品だと思います。
そして壊れても痛くない金額なのが最大のセールスポイントでしょう。
Posted at 2016/03/25 01:34:06 | |
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