自動車好きヲヂさんのブログ一覧

　土曜日は夕方から部品商とミーティング。

　よもやま話に花が咲き、あっという間に３時間が経ってしまいました。

　「ああ、そういえばこの前アメリカから取ったシートクッション入れ替えたから座ってみる？」

　と声をかけたら、早速

　「どれどれ」

　と言いながら、運転席に乗り込みました。

　すると

　「ねぇこの運転席どういう構造？」

　と聞くのです。

　「ちょうどおしりが当たるあたりにスプリングが四本シートベースに渡っているよ。その上にシート　　　　クッションが来てるけど・・・」

　「これさぁシートクッションのヘタリじゃないだろう。まだケツが沈むぞ。」

　「そう？だいぶマシになったけど、まだ完調じゃないかなぁ？」

　「おう、助手席と比べてみな。まだケツが落ちる感じがするぞ。」

　「そうかなぁ？ディーラーのやつに座らせたら、随分硬くなったて言われたよ。」

　「硬くなったのと座り心地は、違うだろう！オマエディーラー行って確認してみな！」

　「ショートパーツで出るかわからないけど確認してみるわ！」

　といって、部品商と別れました。

　日曜日になり、二日続けてH氏のところに行きました。

　「すいません。ネットのパーツリストを見ても出ていなかったのですが、シートの後ろのスプリング４　　本って、ショートパーツで出ますか？」


　「ええっそんな詳細図出したことないですねぇ。調べてみましょう。」

　「ええ私もWEBパーツリストで見たのですが、そこまで出ていなかったのです。」

　しばらくしてH氏が、

　「これありますねぇ。でも日本にとった実績無いです。価格は、１本１０００円ちょっとです。とります　　　か？」

　「お願いします。」

　「今日は休日なので、納期は明日以後になりますがよろしいですか？」

　「はい結構です。」

　といってディーラーをでました。

　しかし、分解してみるまでシートの構造を知らなかった自分が残念になりました。

　なぜなら、このスプリング４本で治るなら、シートクッションの交換は必要なかったのです。

　損したかも・・・・・

　昨日解体屋の帰りに頼んでおいたエアコンのエバポセンサーを取りに行ったとき、フロントのH氏から、

　「顔が疲れてますねぇ、解体車から部品外しただけですから、まだ道半ばじゃないですか！
　　頑張りましょうよ。」

　と声をかけられました。

　「いやぁあんなに車体の大き車なのに分解にえらく骨が折れますよ」

　と答えると

　「この作業は、うちのメカでも一日半は、最低でもかかるんで、正直メカが嫌がるんですよ。工賃も
　　そんな状況ですから、掛かりますよ。でも○○さん根性入ってますよ。」

　なんだか褒められてるのか、けなされてるのかわからないコメントを頂戴しました。

　H氏は、自分がV70が死ぬまでベストを尽くす宣言をしているのを聞いているので、屈託なく発言してくれます。

　「もう泣きですよ！泣き！プラスチックの材質の悪さは、時間経過とともにますますひどくなってきま　　したよ。」

　「まぁ見えるところは、続々と行きますから、お客さんも古いの乗ってる人は、ディーラーに来なくな　　りますよ。」

　「いやぁ新車買わないからせめてフロントに貢献しなくちゃ嫌われちゃうよ。これからもよろしく。」

　「でもブロワーが脱落したっていうのは、ウチにも入庫したことがないですねぇ。珍しいですよ。」

　「車が古いって証拠ですよ。」

　といって締めくくりました。

　昨日の解体屋の帰りに考えていました。

　解体車から外したパーツですら、同じくらいの年数を経過しているのだから劣化していて当然だよなぁ
　ということは、今付いている部品を補正したっていいんじゃないかな？

　そうすればとりあえずはダッシュをばらさずに済むなぁ。

　ともかくV70のダッシュ分解は、作り込みの具合がすごいのです。

　だから、オークションサイトを見てもほとんどエバポの中古品を見かけません。

　解体屋さんもこの手のバラシは、手間の割に合わないというのが実感されました。

　手順通りにばらさないと必ず破壊しなくてはならない部品が現れるのです。

　それでなくてもプラスチックの質の悪さに散々いじめられてる自分は、自らの手でブロワーのケースをブチ割るという失態をやらかしているので、できる限り形になっているプラパーツをハズしたくありません。

　そこで樹脂系素材を使って修理にトライしようと考えたのです。

　まず最初にこのケースの素材を知りたかったのですが、かなり大きなパーツにも関わらず素材の表記がありません。

　見た目を頼りにポリプロピレン素材にアタリを付け、ホームセンターの素材コーナーを朝からウロウロしていました。
　そこであまり厚いとブロワーと干渉する可能性があるのと、今日は天気がとても悪くなるので、うちで作業はできませんから、簡単な素材で効果のありそうな素材を物色していると、０，２ｍｍ厚のポリプロの板が目にとまりました。

　ポリプロピレンは、かなり柔軟性が高いのですが、接着剤が限られますが、加工のしやすさは良いかと思われるので、とりあえずこれとポリプロにも使える樹脂用のダブルコート接着剤を購入して帰路につきました。

　その帰宅の途中ふと日頃見ているテレビ番組「怪しい伝説」を思い出したのです。

　「怪しい伝説」は、いろいろな映画のシーンなどを実際に実験で再現する番組でいろんな検証が行われているのですが、その番組のお気に入りアイテムで「ダクトテープ」というのがあるのです。

　このダクトテープ、かなりの強度と粘着力を誇るもので、番組中では、筏や吊り橋に応用して強度証明しているのです。

　そうか！これなら固定する時間もなくすぐ使用に耐えるものができそうだ。

　そう思ったら、すぐにホームセンターに引き返し、ダクトテープを探しました。

　知らなかったのですが、日本ではダクトテープというのは、登録商標だそうで、あるメーカーの製品を指すそうです。

　私の場合、値段で買うので５００円代半ばの３Mの万能テープを購入しました。

　確かにこの値段で役に立つなら、大喜び。

　早速作業を開始しました。

　強粘着を誇るダクトテープでも油分があると本来の性能は発揮できないのです。

　まずは、ケース内の洗浄をパーツクリーナーで行いました。

　そして実は、このテープは張力が強いので、劣化したプラスチックの表面に張ることによって、プラスチック部品の強化も図れるというおまけが付くのです。

　かなり大きく壊れていたブロワーケースで、しかも上下に分割されるので、ブロワーモーターを取り付けたら下側だけモーターの重さで割れないかが心配だったので、合わせ部分を中心に見える所に貼っていきました。

　まずは、合わせ部分の強化を図り、いよいよ割れたところに貼り付けました。

　その結果は、バッチリ！最速でも空気の漏れはありませんでした。

　しかし、こんなのは、お金を取れる修理ではないと思います。

　何しろダクトテープの耐久力というのは未知数ですから・・・

　でも自分の車なので、とりあえず使えるようにすることを主眼にしてますので、この結果には、満足してます。