今朝今日の仕事の仕込みをしていると、i-phoneが鳴りました。
見てみると部品商です。
「オマエ変な時間に電話くれるなぁ。どうしたんだ?」
「渋滞にハマっていて、全然動かないんだ。」
「ええっそうなの?火曜日に通った時は全然快適な状態だったぜ!」
「どこ通ったの?保土ヶ谷バイパス方面か?それなら、確かに背が高い車しか見えないけど快調 のようだな。東名方向は、ぴたっと止まっちまってる。」
それとなく雑談していると、私の頭にふと浮かんだことがあるので、ヤツに聞いてみることにしました。
「あのさぁ、オレのクルマのモールって地肌だろう。
アレ、黒く保つケミカルないかな?
ケーブルテレビのコマーシャルで、ボルボXCの下側に塗って100回洗車機を通しても艶が落ち ないっていうのがあるんだけど、なんかアメリカの製品だし、吹き替えのイメージからしてもなんか ウソくさ い感じがするのよ。試してみたいと思っていたんだけど、その辺が引っかかって踏ん切 れないのよ。」
「ああちょうどその話、昨日してたんだけど、今度タクティーから、その手の製品が出てくるのよ。
ほら、今売れてるトヨタ・・・・シエンタだっけ?それが表紙になってるカタログで、トヨタもゆくゆくは
デザインの特徴である地肌のモールが、劣化するのを意識してるらしくて、新しくその手のケミカ ルをタクティーで出したのよ。」
タクティーというのは、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、トヨタの部品部門の系列会社で、廉価版の他社系車両部品をトヨタの部品共販経由で販売している会社で、部品商も取引している会社なのです。
「へぇータクティがねぇ・・・出してくるんだ?それじゃ品質は絶対だな。」
トヨタ系の企業の実験研究の凄さは、自動車の業界では定評のあるところで、そのトヨタのメニューとして出てくるくらいなので、信頼度は抜群です。
「いくらなんだろう?」
と部品商に聞くと
「わかんないから、共販行ってみたら?」
と言われたので、仕事の途中路にある共販に立ち寄りました。
「すいません。シエンタ表紙のプラスチック表面活性剤ありますか?」
とフロントにいうと、
「ええっ、そんなの無いですよ。」
「いや、そんなはずはないです。この業界のヤツから聞いたので、現行シエンタを広告に使ってる ケミカルを探してみてください。」
といってフロントが、端末に向かって調べ始めました。
しばらくして、フロントが顔を上げ、プリンターに向かいプリントアウトした物を持ってきました。
「これですかね?これまだ出たばかりで、とった実績もないですし、価格もわからないのです。 ニュースソースどこからですか?我々でも知らないのに・・・・・・でも既に在庫は、本社にあるの で午後4時にはここにきますけどどうします?」
と言われ、さすが部品商、さすがトヨタと内心感心しました。
「わかりました。面白そうですから、頼んでください。」
「幾らか解らないけど、いいんですか?」
「一本何万もしないでしょう?ならいいですよ。」
「では後で、ご連絡します。」
と言われ、店を出ました。
20分ぐらいして、電話が来ました。
なんと100mlで、税込8294円!一本一万円近いのです。
カタログを読み直してみると、ディーラーでのボディーコーティングの追加オプションとして載せることを奨励しており、カタログ、取説の両方に厚塗り厳禁と書いてあります。
夕方、早速取りに行き、持って帰りました。
「今朝話してたケミカル早速買ってきた。」
と部品商にメールしました。
すると
「高いなぁ、1ml76円強かぁ。」
と返してきました。
そしてしばらく経ってから、
「高いだろうけど試させて!」
やっぱりやつもケミカル物、好きなんだなぁ!
Posted at 2016/04/28 21:43:14 | |
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