2016年11月06日
入院が始まってから、二週間ほど経過しましたが、入院のよいところもあります。
まず一番目は、今は取っていませんが、食事の心配がないことです。
若い頃以来、久しく一人暮らしをしていなかった自分なのですが、ともかく食事の事を考えなくても良いというのが、何より嬉しいのです。
子供の頃、オフクロが良く、
「おかず何にしようかしら?」
と呟いていると子供心に
《そんなの母親なんだから自分自身で考えるのは、当たり前だろ》
と思っていたものですが、買物の間に食事をしてしまうと、食欲が満たされてしまい、次の食事のことが考えられなくなる事に気がついた時には、子供ながら随分残酷なヤツだと思います。
食事の心配は、海外での生活のときも常に付きまとっていて、アジアやアメリカでは、文化圏が近いところや移民の多いところもあって、気にならないのですが、ヨーロッパにいるとき、ましてや大都市から離れたところに、駐在とまではいかないが、長期に滞在してる時は、今と違った心配が必要になるのです。
私の場合、食事は、会社の指定のレストランに行って指定のメニューを食べることになっていました。
この配慮に出かける前は、
《なかなか良い配慮だな。これで地元の料理も堪能できるぞ。》
と考えていたのです。
ところが、実際行ってみると、レストランというより宿屋のダイナーで毎日のメニューは、昼二種の夜一種というようなところで、下手をすると客の入りが悪いと昼と夜が同じになることもあるのです。
美人だけど、怖いオネエサンに恐る恐る、
「今晩のメニューって何?」
って聞くと、臆面もなく
「昼と同じだよ。」
と言われる始末。
さすがにこれは酷いと思っていましたが、これはドイツでは、当たり前らしく、ここを利用する同僚が3人いたんですが、イタリア人は、憤慨していましたが、東ドイツから来たヤツは、文句を付けませんでした。
今でこそ日本でも一般的になったジビエ料理ですが、それが続くのは、閉口ものです。
今では、日本でも信任されてるのでしょうが、シカやウサギはここで始めて食べたものです。
あの頃ドイツでは、ブロイラがなく、ドイツ以外から客が来ると、ちょっと地元でも高級なレストランに会社は、予約を入れてくれるのですが、メインがドイツでは高級な鶏肉なのでうれしくもなかったものです。
この影響もあり、私の゛美味しい゛のストライクゾーンは、広くなりました。
入院のよいところふたつめですが、このような文章書きには適していることです。
テレビの地上波をほぼ見ない、私は、家にいると、ケーブルテレビをほぼつけっぱなしなのですが、バックに音がないため、文章に没頭できるのが、良いです。
ただし、こんな入院生活でも注意しなくてはならないのは、自律した生活しなくてはならないところなのです。
病院は、夜も早ければ、朝も早いというところです。
具合が悪ければ、眠ったままですが少し具合が良くなると眠い時と覚醒して来る時間が出てくるのでこれの管理をしなくてはならないところです。
昼間静かなのは、老人達が寝ているからですが、そのおかげで昼夜逆転が起こり、夜寝ていない人が多いのです。
これは、自分のイメージから程遠く、病院の夜間は静かという概念を打ち崩されました。
しかし、なんのかんの行ってもシャバがいいのは当たり前です。
Posted at 2016/11/06 13:18:56 | |
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