2016年12月18日
木曜日は珍しく霞ヶ関に出向いたのです。
部品商の事務所のそばに、しかもヤツの退社時間くらいにこちらの用事が済むので、ヤツにメールを打ちました。
「今日は、社用車で帰る?」
と打つと
「寒いから、クルマで帰る。」
と返事が来ました。
「乗せて帰ってくれる?」
と送信すると
「用事が済んだら連絡くれ」
と返してきました。
これで帰りの足が確保できたと思い打ち合わせの場所に向かいました。
官庁に向かったら予定時間より1時間も早くついてしまい、えらく時間つぶしをする羽目になったのでした。
さらに質問事項に力を入れて準備したのに大した質問もされず、トッと仕事が終わってしまい、ヤツとの待ち合わせの時間はまだ遥かに先です。
どうするか?
時間潰しも兼ねて、霞ヶ関から銀座まで歩いて行きましたが、まだまだ時間があるのです。
そこで、ヤツには悪いのですが、ドイツの地ビールを飲むことにして、店に入りました。
そんなに長居はしないので、小ジョッキとドイツの最もポピュラーなツマミ、プレッツェルを頼んでちびりちびり晩酌を始めました。
大抵ドイツの飲み屋に入ると、テーブルの上にはプレッツェルが置いてあり、それはお金がいらないので、ケチなドイツ人は、軽く飲む時はツマミは頼まず、それを食べています。
この店のプレッツェルは、ドイツのそれと違ってとても美味しいのですが、お金は払います。
この店のプレッツェルとドイツのソレの共通点は、岩塩たっぷりなところなのです。
あと少しで一杯目が終わろうかというところで、ヤツから電話が入りました。
「どこへ行ったらいい?」
と聞くので、
「今日は、全然早く終わったから、帝国ホテルの前あたりで待っててくれよ。」
「なに帝国ホテル?そんなには早かったのか・・・・・わかった、帝国ホテルの前で待ってる。」
「今日は、クルマなんだ?」
と聞くと
「お気に入りのアクセラだ!」
最近、やつのお気に入りはアクセラなのです。
でも最新型ではなくBL5Fという前の型のスポーツ(ハッチバックタイプ)というちょっと出遅れたクルマなのです。
乗っているのは、何回か見ているのですが、乗せてもらうのは初めてです(勿論運転しません。)
ほんの何分かののち、帝国ホテルの前に行くとアクセラが止まっていました。
「なぁアクセラなんてなんの特徴無いじゃん。外観は、間延びした感じだし、・・・」
と言うと、
「まぁいいから、助手席乗ってろよ!」
と言って走らせ始めたのでした。
流石に年末の銀座付近、とろとろ走っていると良さはわかりにくいのです。
桜田門を抜けて、国会議事堂の前の交差点を左折して、首都高の霞ヶ関から、三号線方向に進路をとりました。
そこそこスピードに乗ってくると、かなりいい感じにフラットな乗り心地、しかも揺れの収まりがとても良い感じです。
「オイ、かなりダンピングいいな。何キロぐらい走ってる?」
「11万キロだな。なっおれが言ってるとおりだろ?」
「ウン、確かにいいな。」
しばらく走ると東名に入るのですが、スピードが上がってくると、ソフトながら、しっとりした乗り心地に変化してきました。
「このクルマソフトなドイツ車って感じ、オマエの好みなのがよくわかる。」
「本当だよ。こんなの社用車であてがわれなきゃ、自分の好みじゃないもん、絶対に自分からは買わないと思うよ。」
ヤツの会社には各社の車があるとは言え、乗るクルマは限られるのです。
ヤツが、
「マツダでこんなの作ってるから、デミオを持ってみたいというのも解るだろ?でもきっとすぐ飽きるとは思うけどな・・・・」
「いやぁ快適だな。シートも意外と居心地がいい。それとタイヤがそろそろ交換時期だろうな。タイヤ替えりゃもっと快適じゃない?」
ともかくアクセラがこんなにヨーロッパ車みたいだとは・・・
驚かされました。
Posted at 2016/12/18 02:12:38 | |
トラックバック(0) | 日記