2018年08月31日
実際所有していて、心の底から好きなクルマは、もう聞き飽きているかもしれませんが、W124のターボディーゼルなのです。
自分で言うのも少々はばかられますが、メルセデスの経験は、今までに関して言えば豊富で、201、202、あたりから始まっていますが、もうピンポイントで断然300DTなのです。
世界的にも珍しいレイアウトのエンジンで、6気筒のディーゼルエンジンは、他にBMW、日産にあるくらいで、VWやアメリカ系の車にはもちろんありません。
BMWのソレは、日本ではなく、二回目のドイツ滞在中、ドイマニュアルで、高級バージョン(その頃ドイツでは、過給器付きのエンジンは高級で、ディーゼルといえどもなかなかありません。124クラスでもせいぜい上等な車に乗っているエンジンは、5気筒どまり、ましてやうちの県、バイエルンは高性能車で幅をきかせているのは、当然BMWなので、ベンツに乗ってる人すら少ない。ディーゼルといえば124でも4気筒の200が圧倒的)の524に乗っていて、結構アウトバーンを走りました。
自動変速機ではないディーゼルというのは、こんなにも気持ちのいい走りをするものかと改め、感心したものでした。
その前いたときは、メルセデスの300Eに乗っていたのですが、当時としては、大変高性能で、
「やはりメルセデスは、BMの一枚上手なのだなぁ。」
と感心しきりでした。
いよいよ日本への帰国が決まり、ドイツからメルセデスを持って帰るか(近くのディーラー物の中古車でもとても安いのです。)と考えて、30km巻のメルセデスのディーラーの中古車ディーラーを回って、持って帰れそうなクルマを探したのですが、価格が安いのは、いいのですが圧倒的に小排気量のエンジンが多いのと、エアコンがほとんどの車についていないので、日本で使うにはちょいとシンドいのしかなかったのです。
また、300Eの経験から、エンジンは、ガソリンじゃなくても十分だと思っていました。
帰国して、すぐ自分の車にメルセデスを買おうと心に決め、帰国したのですが、日本のベンツの中古車は、あまりに高く、結局87年の300Eを購入したのでした。
ところが、このクルマ乗り始めて1ヶ月くらいたって、対向車線からはみ出してきたカローラにやられ、全損となってしまったのです。
幸い、車両保険に入っていたので、購入金額よりむしろ、高いくらいの金額が懐に入ってきたので、
これ幸いとばかりに前から狙っていたディーゼルメルセデスを購入したのでした。
これを取りに行ったとき、自分はまだ首にコルセットが付いた状態だったので、友人と取りに行ったのですが、その道すがら、そいつが、
「なんでディーゼルなんて買ったの?」
としつこく聞くので、
「乗れば判る。」
と答え、ディーラーから、ハンドルを握らせてやったら、ズンズンと走らせ、水戸あたりまで勝手に行ってしまい、メルセデスの魅力に取りつかれてしまったのです。
それ以来、いろいろなモデルを乗りましたが、バランスの良さは、同じ124シリーズの中でもピカイチで、ヤナセの営業マンの中でダントツの自家用車率を誇っていました。
例えば、AMGシリーズは、どれも傑作ですが、値段が高すぎるのが難点、というより従来のメルセデスユーザーに
「普通のメルセデスとは違うんだよ。」
というところを見せつけたい演出が随所に見られ、価格さをアピールしてきますが、自分的には
「そこまで見せつけなくてもいいんじゃないの」
という気にさせます。
もっとも、本音を言えば、210系のEクラスの場合、自分がE50に乗っていたので、普通の210が変な車に感じられてしまったという弊害が出ましたけど・・・・・
しかし、メルセデスディーゼルの最大の長所は、そのバランスの良さだと理解しています。
全部がほどほど、それも高い次元でのバランスの良さが光るので大いに気に入っているのです。
しかし、これほど好きであるにも関わらず手放したのは、全てNOX法の施行が始まるという噂からです。
幸か不幸か、私の友達がNOX法の骨子を教えてくれたので、自分のクルマが、自分の居住地域で
強制的に運行禁止になるという情報を掴んだので、本当に泣く泣く手放すことになったのです。
これを引き取ったのは友人のクルマ屋なのですが、彼曰く、
「普通、車手放す時ってどっかしら壊れているもんだが、オマエのクルマ、悪いどころか、距離以外は程度抜群じゃないの?なんでやめるの?」
と訝しがられましたが、まさかNOX法の内容を知ったからというインサイド情報を漏らすわけには行かず、そのまま渡してしまったことは、本当に残念です。
現在の法律が変わらない限り、私が好きな車は、自分の居住地域の登録では乗れないのが、本当に悔しく思うのです。
Posted at 2018/08/31 04:01:42 | |
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