2018年09月16日
自動車のメインになる映画で、一番私に影響を与えたのは、スティーブン・スピルバーグの映画、「激突」です。
あのケンワースの大型トラックで、クライスラーバリアントを追い掛け回す映画です。
あれを始めてみた頃は、テレビもまだ今のような大画面のものもなく、多分ソニーのトリニトロン20インチだったはずで、それまでビクターの14インチから買い換えたばかりだと思うのですが、ものすごく迫力があった気がします。
この映画は、自動車の映画としてはもちろんですが、映画としても自分から興味を持つようになった最初の作品です。
うちの親世代は、映画世代なので当然ではありますが、よく子供の頃から映画は見せられていたのですが、自分から興味を持った初めての映画であります。
しかし、この映画は厳密に言うと元々が低額な予算のテレビ映画だったのです。
これを撮ったのが、まだ学生だったスティーブン・スピルバーグというのだから驚きます。
低額予算で、撮る映画なので、かなりの工夫をしていて、映像のワンテイクで車両の左右を同時にアングルをつけて複数のカメラを使うという手法で短期間で仕立ててあるということですが、それを感じさせない迫力ある映像は、反響の大きかったことから劇場映画になったというのもうなずけます。
でも子供心に一番記憶に残っているのは、クライスラー・バリアントが踏切でジリジリとケンワースに押されるシーンでフロントタイヤのドアップのところが出るんですが、そのタイヤにブリヂストンのロゴが見て取れて、子供心に
「日本の製品ってこんなアメリカのど田舎にも輸出されているんだぁ。」
という驚きが一番なのです。
もちろん好きだというくらいなので、我が家にあった映像媒体のライブラリーに絶対あるアイテムで、今でもDVDが手元にあります。
そのほかにもいろいろありますが、確か「シェルブールの雨傘」だったと思うのですが、当時のオペルのコモドールのツードアでカーチェイスをするシーンがあって、うちの親父がポツリとつぶやいた
「オペルはこんなによく走らねぇよ」
といったことがありました。
その当時我が家のプライベートカーは、東邦モータース輸入の正規のレコルトの4ドアのオートマだったので、どんくさいオペルにオヤジが一言ポツリと行っていたのを思い出します。
まだはしりの頃のオートマですから今のよりはるかにトロイ車だったのは間違いないようです。
また我が家は、フォーマル的には日産車があったので西部警察を見ていると、うちの親父が
「もうこの方が潰される時期なのか・・・」
力なくつぶやいていることもありました。
そう考えると昔みたいに家族みんな揃ってテレビを見ることもなくなったなと今昔を痛感しました。
Posted at 2018/09/16 07:03:28 | |
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