今日は所用があったのですが、V70がなくて、仕方がないので、レンタカー屋から自動車を借りたのです。
いつも人の車を乗るのは楽しみですが、久しぶりにトヨタのアクアを借りてみることにしました。
本当は、デミオのディーゼルに乗りたかったのですが、驚いたことに、営業所にでかでかとキャンペーン実施中のポスターが貼ってあるにも関わらず、実際には、神奈川県から静岡の沼津までで、今日現在、5台しか配置されていないとの事で、顔なじみの社員K氏も
「神奈川県より東京に集中配車してるので、ちょっと恥ずかしい状況なんです。」
と言ってました。
このレンタカー会社には、当日の10時半以降に予約して、同じ日の12時出発で、同日の23時59分までに返却すると特別価格になる会員システムがあり、あらかじめ一般の在庫(?)確認をしておき、十時半以降に本予約をするということにして早朝からパソコンで確認をとっておきました。
この時点では、まさか神奈川県にデミオ・ディーゼルが、5台しかないのを知りませんでしたので、
車両検索をすると、当然といえば、当然のなしの表示が出ました。
次に目星を立てたのは、トヨタ・アクアです。
トヨタ・アクアは、デビューしたての時に乗ったきりで、暫く乗っていなかったし、今日行く先の相手も乗ったことがなかったので、これにしようと申し込みをかけました。
すると今日の午後に予約している方がいなかったので、まんまと予約に成功しました。
レンタカー屋に約束の時間に行くとまだクルマは到着していなかったので、顔見知りのK氏と雑談していて、マツダ・デミオの真実を知ったのでした。
しばらくして到着したのが、車名通りのアクア(水)色のアクアでした。
写真は、返す直前に撮ったものです。
この色は、パールの水色ですが、この色は、アメリカの中古車では買ってはいけない典型的な色なのですが、日本で、しかもレンタカー屋の車両ですから気にすることはありません。
私自身は大好きな色です。
今日これに乗って埼玉まで出かけるぞ!
乗り始めて最初に気になったのは、ブレーキの踏みごたえです。
V70に比べると、短いストロークと軽いタッチで、オーバーサーボ気味か?と感じられるくらいです。
これに比べると850よりはましとは言え、V70のブレーキフィーリングあまり良いものとは思えません。
これは慣れの問題で、すぐに慣れてしまいました。
次に気になったのが、ミラーに映り込む黒い影。
最初は、
「パーセルシェルフが外れているのかな?」
と思ったのですが、クルマを止めてリアゲートを開けて確認すると、それは真ん中に座る人のための3点ベルトでした。
アクアといい、プリウスといい、どうしてミラーに影を映りこませるのか不思議です。
本当に目障りです。
前に乗ったクルマの時は、気にならなかったので、恐らくマイナーチェンジで付いたのでしょう。
乗り味は、さすがトヨタで、カローラを思い出させる乗り味で、固めの引き締まったものです。
ただおそらくですが、サスペンションのスプリングの硬さに対して、柔らかめのブッシュを使用しているのではないかと思われる節があって、大きい凸凹を乗り越えるとよろめくような感じです。
ですから、わざと高速を使って帰ってみたのですが、私の感覚では、100km/h位で巡航するのがやっとな感じです。
友達にもハンドルを握らせると、
「こりゃぁ80km/h巡航が最適だわ。」
と、と言ってました。
これと相まって具合が悪いのが、ステアリングで、低速では軽くて良いのですが、高速になると軽すぎるきらいがあるのです。
おそらくこれは、タイヤが相対的に細めなんだろうなということを感じました。
事実100km/h程で巡航していても私が追い抜くクルマを見ていると、アクアが多いことに気づきました。
しかし、高速に乗らない人なら、カローラ以上にキビキビ下感じがして、特にバケット風のフロントシートは、なかなか具合がよくて気にいりました。
我が友人は、きっちり座るタイプのシートは好まないそうで、不評でした。
やっぱり一人で乗るより、複数で乗ったほうが、評価が分かれて面白いものです。
肝心の燃費ですが、190km程の距離で、6リッター程の給油をしましたが、レンタカーの返却時に
レンタカー屋の従業員から、
「ワンクリックで給油をやめましたか?」
と聞かれたので
「はい」
と答えたら、
「何回かクリックストップで入れてくれないと満タンではないのです。」
こいつ馬鹿か!それをやっちゃいけないと、セルフのスタンド常識だろう。
まぁ常識論をすればケンカになりそうなので、奴の言い分を黙って聴くことにすると
「アクアそんなに燃費よくないです。25km/lが関の山です。」
「そうですか。」
残念ですが、そんなレベルだそうです。
久しぶりにトヨタの車に乗りましたが、非常に良く出来てることは認めますが、この手のハイブリットというのは、バッテリーの耐久力はあるんでしょうけど、室内の作り、材質までバッテリーと同じような耐久力があるのでしょうか?
特にダッシュボードの真ん中あたりに貼ってある飾り板など、劣化が早そうに見えます。
またトヨタの車は、どれもそうですが、最新型に乗ってないと、ダッシュボードなど見てると急に古臭く見えてしまうのは、私だけの考え方でしょうか?
国産各社も”意図した陳腐化”を目指しているのでしょうけど、トヨタのクルマのうらぶれ方は、特にひどいような気がします。
だからこのアクアも今は最新型なんでしょうが、モデルチェンジと同時に古く見えるよになってしまうのかと思うとかわいそうに思えてきました。
欧州のクルマは、比較的うらぶれ具合が少ないのは、やはり平均寿命が長いせいでしょうか?
しかし、デザインは、うらぶれてなくても材質が悪いですから、どっちがいいのかななんて考えてしまいます。
当たり前ですけど、材質は、根本的に日本のものがいいので、日本の車に欧州風のデザインがいいんでしょうけど、そうなると意図した陳腐化は難しくなるかもしれませんね。