2018年06月14日
昔話ですが、私の友人たちの自動車好きには、熱が籠りすぎている逸話がいくつかあります。
①大型車設計Yのヤツの場合
Yと私は、高校の頃からの友達でありますが、共通の友人にYの一年後輩のT氏という人がいます。
この人は、メカメカしい機械が大好きで、特に超大型クレーンがお気に入りで、写真を持ち歩いているのです。
ある日の昼休み、Yが社員食堂で食事をしているとT氏が食堂に何やらアルバムを持ってきて、Yに向かって、
「これ見てください。僕が全国回ってとったクレーンの写真です。」
と言って、Yに見せたらしいのです。
Yは、流石に大人の対応で、
「うんnかっこいいね。」
と言っていましたが、数日後、私に会うと、
「おい、今度Tにあったらさ、それとなく言ってくれよ。クレーン追っかけてるくらいなら仕事しろって、
そんなにクレーンが好きなら、クルマ屋なんかやめて、クレーン屋に勤めりゃいいんだ。」
と大企業人であるYは、本音を迂回させて私に言いつけるように差し向けてきたのです。
②部品商の場合
ある日彼の部署内での飲み会のとき、彼の部下であるT(さっきの人とは別人、偶然にも同じイニシャル)
このTくんは、会社の中でもかなりトロいと評判で、女子社員からもめんどくさがれている人物
Tくんは、自動車部品の会社に勤めているのにクルマのことをあまり知らないのです。
その飲み会の席でTくんが、その拙い経験で、AE86しかないことを部品商は知っているのですが、
酒の席で、強くもないTくんが酒をあおって、話がくどくなり始めたとき、ついに部品商が切れたのです。
「いいか!オマエは、大学時代に体育会系ラクビー部にいた。
いわばラクビーの専門家だ。
俺は、ラクビーは専門家じゃない
しかし、俺は車の専門家だ。
オマエ、俺がクドクドラクビーの話をしたら嫌だろう?
逆に俺は、オマエにクドクドクルマの話されるのは嫌だから、今後俺の前でクルマの話をするな!
俺もオマエの前でラクビーの話をしない!」
と課員の前で宣告したのです。
これにはTくんも驚き、それ以来部品商とクルマの話は、タブーとなりました。
しかし、熱のこもり方は、Tくんより部品商の方がさらにひどく、ガストミーティングで、AE86と私が口にすると
「やめてくれ。AE86と言われるとあの飲み会での出来事を思い出す。」
と言ってがっくりします。
『坊主憎けりゃ、袈裟まで憎い』
の例え通りとなってしまうので、私との会話でもAE86はタブーとなってしまいました。
まだ熱いヤツはいますがこの辺でやめておきます。
ああっ暑苦しい!
Posted at 2018/06/15 00:45:31 | |
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2018年06月14日
私は昔から、よく覆面調査に引っかかっていました。
渋谷の街を歩いて営業している頃は、結構妙齢なおばさまたち呼び止められ、アンケート実施のお願いをされてました。
渋谷で営業していたのは、広告屋時代、ほんの数ヶ月でしたが(すぐにドサ回りの役が回ってきたので・・・)最低でも一週間に一回は出くわしていました。
特に印象に残っているのは、缶コーヒーの覆面テストで、透明なコップにミルク、砂糖入りのコーヒーを取っ替え、引っ替え10種類くらい飲まされるやつで、飲むたびに口をゆすがされて、流石に面倒でしたが、普通、500円の図書券がご苦労さん賃だったのですが、複雑なテストのためか、1000円の図書券をもらったものです。
この話を同僚にすると、図書券欲しさに私の営業エリアで、サボるやつが出たのですが、私以外の奴が引っかかった話は聞いたことがなかったので、彼女らもどんな基準でサンプル抽出してたのかは謎です。
広告屋にいたことのある私は、市場調査がものすごく大変なのは、体を持って染み付いているので、余程怪しくない限りは、極力協力しています。
そんなことで、先日デパートの催事場で、九州物産展をやっていたので、フラフラしていると辛子明太子で有名なふくやのブースがあったのです。
もう30年近く昔のことですが、九州に出張に行くとふくやの現地でのみ購入が可能だった明太子スパゲティ用のチューブがあって、本店まで行って購入していたので、プロパーに
「あのスパゲティー用の明太子はもうないの?」
と聞くと
「ええ、もう大分前になくなったんですけど、今度この商品が出たんです。」
と言って、三種類ほどの新製品を出してきました。
試食してみると、とても上品な味の山芋と明太子を混ぜ合わせたチューブ入りの調味料が気に入り、
「これなら、うどんに和えたら美味しそうだね。試しに貰うわ」
といい、購入することにしました。
包んでいる間に
「俺、昔のパスタソース好きだったんだけどな・・・・今ないの?」
と聞くと
「今はないんですよ。」
と言われてしまったので諦めました。
すると、一枚のはがきを差し出し、
「今日お買い求めいただいた商品は新製品なので、感想と要望をお書きください。」
と言われました。
市場調査には昔苦労していたので、こういうものを渡されるとついつい真剣に取り組んでしまうのが、私の癖で賞味期限内にキッチリ使い切ってから、返送しました。
それから一ヶ月ほどたった今日、我が家のポストに見慣れぬ封筒が入っていました。
差出人を見るとふくやになっています。
はてなんだろうと思って開くと防湿、遮光の銀色に光る袋と、一枚の黄色い紙が入っていました。
読んでみると
「このたびは当社のアンケートに協力いただき
誠にありがとうございました。
大変遅くなりましたが、ささやかな御礼の品として、
『明太子ふりかけなっとうと』をお届けいたします。
明太子の辛さ納豆の旨味がとてもよくあい、
温かいごはんにかけてお召し上がりください。
またおにぎりにまぶしたり、具材としても絶品です。
皆様からいただきましたお声を良い製品づくり、
良い会社づくりに生かすことができるよう、
心がけて参ります。
今後も変わらぬご愛顧のほどお願いしつつ、
お礼のご挨拶とさせていただきます。
株式会社 ふくや
代表取締役社長 川原 武浩」
(以上原文のまま)
袋だけ見ると
「明太子ふりかけになっとうと。」
としか書いてないので内容物がなんであるかわからなかったのです。
ああ、博多弁の「なっとうと」と「納豆と」かけているのかということがわかりました。
食品会社というのは、本当に丁寧な世界だなと改めて思いました。
それに比べて機械屋は・・・・・
まだ開封してませんが、ふりかけfリークの私としては大変面白いものをもらったものです。
Posted at 2018/06/14 23:58:51 | |
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2018年06月14日
前から感じているのですが、月間消費者物価指数というのが、出ていますが、一般にその発表する意味合いってあるんでしょうか?
自動車に乗っているんですから、絶対、給油という行為からは逃げられないわけですが、これとてたとえ電気自動車に乗っていても、充電という行為からは逃げられないわけで、以前にリーフで600km程のロングドライブでもこの問題は、大きかったのです。
リーフのにわかオーナーの私は、充電の有償のネットワークに入っていなかったので、実質通常のオーナーが支払わなくてはならない経費(つまりガソリン車で言うところの燃料代、リーフで言う充電費用)は、未だ無償であるディーラーの充電設備を利用したので、一円も払ってないので、実際の記録としては、結構あやふやな点もありますが、ガソリンというのは現実的に価格が提示されているわけです。
それでいつも感じるのは、実際の販売価格と、平均値というのがものすごくかけ離れているところなのです。
今は、ドサ回りをしていないので、それほど平均値というのは気にならないのですが、以前のような地方周りをしているとそれがあまりに現実乖離しているのには驚かされます。
事実、なぜか新潟は、地域により大幅に値段が違って、よく新潟市内に住んでいる人からは、
「県外から来ているなら、新潟市内でガソリン高いから、新潟市内を出て入れたほうがいいよ」
というアドバイスをもらったものです。
その頃確かに長岡あたりで燃料を入れるのと新潟市内では、リッターあたり10円から15円位違っていました。
そんなわけですから、全国はおろか、県内レベルでも違うのですから、あの指数はアテになるんでしょうか?
そして、それは何か意味があるのかと考えられてしまいます。
そんな事を言っているのは、私の考えが浅はかなのでしょうか?
あの発表を見ながら、いつも考えてしまうのです。
Posted at 2018/06/14 22:56:49 | |
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2018年06月12日
ワゴンRを購入して半年ちょっと経ちました。
用途が用途なので、距離を乗るつもりもなかったのですが、どうも自家用車としての魅力は、大きく削がれているようです。
ちょっと前のブログでトコトコ一般道を走って都内まで出たときに、あまりの非力さに閉口してしまい、それ以来片道30キロ以上の距離を走ることは、希になってしまいました。
車の出来合いとしては、非常に良く、ハンドリングは非の打ち所がないのですが、それ以外の部分の魅力が大変乏しく思われます。
いくらハンドリングが良くても、それを活かせるだけのエンジンパワーは必須の条件、もりもりとわくようなパワーじゃなくても246号の信号待ちで、流れを少しリードできれば良いのですがそれすら2足ホールドで走るのは、いささか気が重たいのです。
ことに池尻大橋あたりの登りにかかるとからきし意気地がないの本当に困りもの。
また、レベルとして悪くないですが、セパレートシートの出来が、意外とよく無く、当社の社用車であるMH21よりはるかに座り心地が悪いので、乗っていてもリラックスできません。
そろそろ止め時か、車検も来るし、いいのがあったら乗り換えようかと考えている今日この頃。
これも”意識高い系に入るのかな?
Posted at 2018/06/12 23:32:31 | |
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2018年06月12日
先日のブログを書いていてふと思い出したことが、あるので補追つもりで書きたいと思います。
この前のブログに登場した大型車設計の彼ですが、車両規画に配属された当初、実験用車両の購入ばかりやっていたそうです。
特にパネルバンへの追突が多く発生している時期だったので、社会的風潮で大型規画の重要課題でした。
もちろん彼は熱狂的な自動車好きであることは間違いないのです。
「俺は、自動車設計がしたくて自動車会社に入ったのに今の職種じゃ、仕事のメインは車を買うことがメインだ!」
と、酒を飲むたびに当時オダを上げてました。
「わかるか?自動車メーカーが、他社の製品を購入する理由が!要は商品研究と称して、最終目標は、レーザー切断機で車体を切り刻むことだぜー。かと言って中古で買うわけにもいかないから、みすみすクズになるの黙って見てるしかないのよ。この前、実験から車両購入依頼があったけど、ハイエースだよ。それも乗用車、ロイヤルラウンジだぜ。400万(いささか昔の話なのでご容赦を)、で、何を研究するかといえば、最高級グレードについてる冷蔵庫とエアコンの相関関係を見るためだけにまるまる車両購入だぜ!同じクルマ屋なんだから、パーツリストを見て部品発注すりゃいいだろうと思うんだけど、実験のやつらは、”総合的に車両を見なくては、結果を報告できませんから”って殺し文句で畳み掛けてくるから、ついついハンコ(購入承認)を押しちまうんだよ。ハイエースの新車だよ!それなら俺が欲しいくらいだよ。それをぶっ壊すのを目的で買うんだぜ!いたたまれないよ。」
自動車メーカーの評価試験は、一般公道の試験をするものは、5000kmで評価を下すというのが一般的な自動車会社のルールなので、このハイエースも納車後3ヶ月以内にこの世から消えてしまう運命なのです。
特にこのカレは、子沢山の上、奥さんの実家が適当な距離の離れたところにあるので、自動車で帰省するため、特にワンボックスカーへの入れ込みが強くて、すごく残念がっていました。
また、大型車の追突についての実験の時には、国産のトラックは簡単に手に入れることができるのですが、輸入のトラックは現在でも少数しかないうえ、ライバルメーカーに買われたことを知られるのはたいへんキツいことなので、ユーザーからの買取としたいのです。
しかし、わざわざ輸入トラックを購入するユーザーは、”意識高い系”のユーザーなので、自社の(つまり国産トラック)製品では満足してないから、輸入ものを購入するわけで、どうしても折れてもらえないため、彼自身がユーザーに乗り込んで実験の趣旨を説明して、自社の製品と無理やり交換してもらうという荒業で検体を確保するということもあったそうです。
彼は根本的に自動車が大好きなので、新しいものが壊されるの見るのは、非常にストレスになるらしく、病気にさえなってしまいました。
その後、配置転換になり、少しだけ快方に向かいましたが、自動車好きも度が過ぎると感情的な問題も大きくなるようです。
Posted at 2018/06/12 23:17:13 | |
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