
皆さんこんにちは。
タイトル読んで喰いついて来た方はかなりのマニヤの方ですね(≧∇≦)
今日は音響(PA)関係のお話です。
音響設備のないお店や施設からのオファーを頂くようになって、自前のPA機材を持つようになりました。もちろん専任のオペレーターが居る訳ではありませんので、操作も自前でやるのですが、経験も知識もなく手探りでネットの情報などを読んで勉強しつつ少しずつ前進して来たと言う感じですが、いつも悩まされるのはハウリング(フィードバック)の問題です。
ハウリングと言うのはご存じの方もいらっしゃると思いますが、スピーカーから出た音をマイクが拾って、ピーとかポーとか鳴ってしまうアレですね。直接マイクとスピーカーでフィードバックさせてしまうことで発生するものは、マイクの向きとかスピーカーとの距離を離すと解決出来るのですが、演奏中に何かの拍子でピーって鳴り出したり、鳴り出し「気味」にキンキン言ったりと言うこともあって、結構やっかいなものなのです。
これはスピーカーから出た音が反射する壁等の反射物との距離や、スピーカーやマイクの特性なども関係して来ると思いますし、ステージ上のモニタの音量と特性と、客席に向けたメインスピーカーの音量と特性など要因が多岐に渡りますので、私達素人には話しが難しくなってしまいます。
色々調べて行くとプロの音響の方はイコライザーを使って解決するようですが、私達のように演奏もして音響もしてと言う兼業演奏家には現場で細かいイコライジングをしている時間もありませんし、演奏中に発生した場合はモニタなりメインへの出力を下げるしか対応が出来ません。
イコライジングに関する知識や技術もないので何か良いものは無いかと探していたのですが、よいものを見つけました、その名も「フィードバックデストロイヤー」、プロレスラーみたいな名前(古!)ですが、サウンドハウスでアウトレットのものが2万円以下でありましたので取りあえず1台買って試してみることにしました。
自宅でエレアコ>ミキサー>「フィードバックデストロイヤー」>パワードスピーカーでテストしてみましたが、あっけないほど見事にハウリングが押さえられます。
何よりも難しい操作の必要がなく、ミキサーを0dbで適切な音量になるようにアンプの出力を設定した後、スライダーを最大まで上げてハウリング発生状態で[LEARN]ボタンを押すとハウリングしている周波数を学習して調整、[FREEZE]ボタンを押すと設定が固定されます。基本操作はこれだけで、それでも予期せぬハウリングが発生した場合は[PANIC]ボタンで解消と、とても「賢い」機械なのです。
高齢者施設から慰問演奏のオファーを頂き、自前のPAを使う機会がありましたので、この1台をモニタ側に入れてテストすることにしました。AUXセンドに余裕があればここに外部エフェクトのように挟めばメインもモニタも効果が得られて良いのですが、今使っているヤマハの12chミキサー(MG12XU)がAUXセンドが2系統しかないく、1系統は内蔵エフェクト、1系統はモニターに使っているので、AUXセンドにこの「フィードバックデストロイヤー」を挟むことが出来ませんので、モニタかメインかの二者択一と言うことになってしまいました。もう少しミキサーの知識があればAUXセンドが3系統ある16chの上位機種を購入するべきでしたが後悔後に立たずです(>_<)
使ってみた結果としてはモニタの音量を上げられて、しかも以前よりもクリアに聞こえるようになりました。音量を上げていくとメイン側でハウリそうになるシーンもありましたが、お年寄り相手のワンフロアーでのライブでしたし、メインスピーカーの位置も自由が効いたのとそれ以上音量を上げる必要もなかったので、この現場ではモニタ用として使って正解でした。
でもメインの音量を上げたい現場もあると言うことで、もう1台欲しいな~とヤフオクで検索してみたら同じ機種が出ていましたので、1万円ちょっとで落札して、ついでに2Uのラックケースをサウンドハウスに注文しました。
これでメインとモニタの2系統で使えるようになりました。実際に使ってみると効果はバツグンです。対バンがあるような自前PAのライブの時に、他のバンドの人も含めボーカルからは自分の声の返しを上げてくれってよく言われるのですが、次回からはモニタの音量を上げることが出来るようになりましたのでボーカルは唄いやすくなるのではないかと思います。
それと操作する側の手間としても、音量をある程度確保してもハウらないのでミキサーにかじりついていなくて も大丈夫と言うことで演奏者兼音響マンの自分としては手が離れてとても楽になると思います。タブレットで自分のモニタを演奏者が自分好みに調整してくれるともっと楽なんですけど、操作を教えるのも結構大変なので当面は私が音響担当ですね。
経験のある音響マンの方ならボーカルのモニタへの返しを上げずに他の音の返しを下げてボーカルをクリアに聞こえる方向で調整するそうです。でも、素人音響マンは演奏者に言われたまんまに上げてしまうのですね、そんなネット上の記事なども参考になるな~と拝見しながら、演奏と兼業の素人は機械に頼れる部分は機械に頼って少しでも手を抜けたらと考えています。
そんな「手抜き」ではありませんが、自前PAでのライブの時に音響関係でもう一つ不満だったのがミキサーのチャンネル不足と対バンが有るときの設定変更です。
今までのミキサーはヤマハのアナログミキサーでMG12XUと言うものなんですが、買った時は12chもあれば十分と最初考えていたのが、実際に使ってみると入力chがいつも不足していて、6chのサブミキサーをつなげて14chで使っていたのですが、前回のライブの対バンはホーンセクション5人で全員コンデンサーマイク装着にツインボーカルにキーボードと言う状況で、プラスCDプレイヤーを持ち込んでSEを鳴らして欲しいとの要望もありましたので、完全にchが足りなくなってBGM用のハイレゾプレイヤーとCDを抜き差ししながら使うはめになりました。
そんなチャンネル不足の解消と、バンドが入れ替わった時にマスキングテープにマジックで印した位置にあたふた設定変更したり、それでも設定間違えたり(^_^;)と言うポカミス防止も出来るように、記憶した設定をすぐに呼び出せるデジタルミキサーを導入することにしました。
ベリンガーのXR18と言う機種で、見た目はケーブルのコネクションボックスみたいな形ですので、スライドするフェーダーが並んでいる従来からのミキサーのイメージは全くありません。このミキサーはコントロールはPCやiPadなどのタブレットなどからするのです。ヤフオクでしばらく探していましたが下位の12chの機種は出物がありましたが、18chのは出てこなかったのでまたまたサウンドハウスさんで新品を購入してしまいました。
PCとの接続はWi-FiもしくはLANケーブル1本なのでこのミキサーをステージ上に置いて、離れた所でミキシングと言う場合も、細くて軽いLANケーブル1本で接続出来るので取り回しがとても楽ですし、無線LANなら客席の一番後ろでメインの出音のミキシングと言うことも、ステージ上でモニタを含めた中音の調整も可能です。
そして、色々なセッティングを都度構築しなくても、ある程度の仕込みをしておけばそれを記憶して呼び出すことが出来るのです。これは複数の出演者があるような場合の音響や、曲や構成によってイコライジングやFXを変更したりと言うことが全て記憶出来る優れものなのです。もうマスキングテープにマジックとはおさらばです(≧∇≦)
写真で観て頂いて解るかもしれませんが、インプットが16ch+ステレオ2ch、それにAUXが6系統もありますので、演奏者毎にモニタに返す内容を変えることも可能です。そしてなによりも今までのミキサーより格段に小型軽量と言うのも演奏者兼音響担当の私には荷物が小さくなってとてもありがたいのです。
仕込みを兼ねて自宅でもスイッチを入れっぱなしでテストしていますが、今のところ動作も安定していて、何よりもビンテージものやレジェンド系のFXが無料で付いてきていることも含めてとても音が良いのです。今まで使っていたヤマハのミキサーも音が良いと思っていましたが、それ以上にクリアで良い音と感じます。
最近ではプロの音響屋の方も小規模な現場用に使われていると言う話も良く聞きますし、バンドの持ち込みPAとしてはとてもコンパクトで、譜面台にタブレット載せてコントロール出来る手軽さもあってこれからの主流となってくるのではと思います。
機材を充実させましたが、年末年始はメンバーが忙しいのでライブの予定を入れていないのです(>_<)、早くデジミキデビューしたです~(ホトンドビョーキです:)
ではでは(≧∇≦)/☆
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Posted at
2017/11/13 23:17:39