シートヒーター配線の解析

シートを交換したことに伴い、運転席側の純正のシートヒーターが使えなくなりました。
一方、助手席側は引き続き使えると思っていたのですが、運転席についているシートヒーターの制御装置（画像赤丸）は残しておかないと助手席側も使えなくなるという情報を発見しました。
助手席にはチャイルドシートが鎮座しており、実際に使えなくなっているのかの確認はしていませんが、念のため制御装置の移設を行っておきました。

そのついでに、汎用シートヒーターを純正スイッチで使えないか検討するため、自分なりに純正配線の解析を行ってみました。
まず、純正配線は以下のような形で繋がっています。
１　シート下カプラーに接続される3つの配線の束がすべて制御装置でまとまる。
２　制御装置からシートヒーターへ配線が4本出てカプラー接続（画像①：以下①カプラー）
３　①カプラーののち、背面側と座面側に分岐し、座面側は配線2本のカプラー接続（画像②：以下②カプラー）

制御装置一式

制御装置側についているカプラーが①カプラーです。

①カプラーの配線

配線の色は、赤、緑、オレンジ、白の4色です。
運転席側シートヒーターは、この4本で制御されているものと思われます。

①カプラーの接続部分

上記4色がシート側のカプラーで変更されます。
　赤　→　赤
　緑　→　黒
　オレンジ　→　黄
　白　→　青

②カプラー部分

座面側は上記変換後の配線のうち、赤と黒が来ています。

背面側の配線の色を確認するため、配線カバーの一部をちぎってみたところ、背面には、赤、黒、黄、青の4色とも来ていました。
てっきり、座面側：赤、黒、背面側：黄、青と思っていたので、大きな誤算でした。

配線の状況から、予想も交えつつ配線の模式図を作ってみました。
さらに、模式図から以下のような仮説を導きました。

【仮説】
①赤・黒（緑）は背面、座面両方に接続
　→温度の程度にかかわらず純正スイッチを入れたら通電？
　　→赤：IG（純正スイッチ経由）　
　　　黒（緑）：アース

②青（白）・黄（オレンジ）は背面のみ
　→温度調節用？
　　調節できるのは背面のみ？

この仮説通りなら、汎用シートヒーターは①カプラーの赤・緑に繋げば純正スイッチで最低限使用できることになります。

で、実機で通電テストを行った結果、仮説は異なりました。

常時、ACC、IG状態で、純正スイッチを押して①カプラーの様子を確認しましたが、赤・緑・白には通電が確認できませんでした。
唯一、通電が確認できたのはオレンジのみでしたが、5Vしか来ていないことと、純正スイッチOFFの状態でも通電していたことから、汎用シートヒーターを純正スイッチで使用するという目的には使えなさそうです。
なお、ボディアースで通電テストを行ったため、アース線も確認できていません。

やはり、素人検証でなく、配線図を入手して確認した方がよさそうですね。

ちなみにシート下カプラーには常時12VとIG12Vが来ているため、純正スイッチにこだわらなければ汎用シートヒーターを取り付けることは可能です。