貧乏でもレースができた頃　番外編　訃報に接し

レースの世界へ入るきっかけともなった方の依
頼があり、夜分ではあったが、品物を届けに行
ったら、「まぁ上がんなよ」ってリビングに通
されて、昔話に興じて来たのだが・・・。

私もお世話になった方々で、何人かの方の訃報
は聞いていたが、あの強面のSさんが、この5月
に亡くなっていたとは・・・。
Sさん、特に親しい訳ではなかったけど、顔を合
わせれば挨拶をする程度で、Uのところの若いのって程度に覚えていて
くれたかどうかは判らないけど、挨拶(会釈)だけはしていた。
ただ、声を掛けて良い様な方ではないとは、ずっと思っていたので、本
当に会釈だけ。

挨拶をするきっかけは、某氏(のとりまき)と、先輩のトラブル。
どっちがいいか悪いかじゃなく、先輩が胸倉をつかまれたので拙いと思
って割って入ったのだけど、何故か私が某所へ連れて行かれた。
完全アウェイで数人に囲まれていたけど、血気盛んな頃、命までは取ら
れないだろうと息巻いていたところに現れたのが楊枝をくわえたSさん。
どうも、トラブルを聞き、様子を見にきたようだった。
以前から、Sさんの武勇伝や色々な逸話を聞いていたから、Sさんの冷や
やかな目を見てしまった私は意気消沈。
あぁ、状況的には向こうに加勢するだろうから、無援の私は絶望で、借
りてきた猫、いや、蛇に睨まれた蛙状態。
この世とも、おさらばかな？本当に、その時はそう思ったくらいだった。
私の印象は、それくらいの御仁であったのです。

Sさん一言「喧嘩をするなら、レースやんない方がいいよ」に、頷くのみ。
その後は、いろいろと話をするなかで、先方とも手打ちの方向へ進み、無
事生還。冷静に考えれば、無事帰れて当たり前・・・です。

この時の話は尾鰭がついて伝わり、後日会う方々が勘違いをして、説諭に
きたり、茶化しに来たりと、その年は誤解を解くのに大変だったのを覚え
ている。今でも言いたい、原因と主役は私ではないんです～。
でも、Sさんが入ってきた時からは、生きた心地がしなかったのは本当！

Uさんには何度か話したけど、「Mちゃん(名前の方)がお前等相手に、そん
なこたぁしないよ」って笑われるけど、相手が違えばあったのかな？（笑）

Uさんの話を聞くと、義理堅く、純粋にモータースポーツをメジャーな興
行にしたかったという人であったのかな？という印象が強い。
立場が違えば、そうじゃないよっていう人もいると思いますが、立場が違
えば、それでもいいと思います。

ちょっと飲んでいて、まとまらないけど、ごめんなさい。