いにしえの頃、都から癒しを求め訪れ、多くの歌人が名歌を残した和歌浦。今では、近隣に住む子供が「万葉」の言葉すら知らない。訳知りの大人が「今は寂れてしまってるから」と語る。以前、研究者に「万葉集は叙情詩が大半ですが、和歌浦で読まれたものは叙景詩が多いですね」と聞いたことがある。栄華の都人が憧れた景色・・・私の撮影技術では訳知り大人の裏付けになりかねない為、今回はお気に入りレストランから、一片の写真だけお届けします。海に突き出た舞台に古文書に残さる神社等、私は結構フォトジェニックな題材に溢れていると思うんですが?