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YFCracingのブログ一覧

2025年08月17日 イイね!

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 4

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 4今回はClio Gr.A製作に欠かせないショップを備忘録的につらつら書こうと思う。

とうとうGr.Aプロジェクトが始まった。
社長との約束で、僕のプロジェクトに専念することは無理なこと、日常業務の合間に作業することになっていたのでのんびり構えて待つ事にした。時々顔を出しては進捗を確認するのだが、一向に作業は始まらないのであったw
待つ間はヨーロッパから続々と部品を買い集めていた。
日本でシビックやAE86のチューニングパーツが今でも手に入るように、ヨーロッパにはClioの競技部品のリプロを今でも製造販売している店がある。代表的なショップは以下の通り。

Bordanova sport クリオ専門店。ここがなければGr.Aは作れなかった。
Swindon powertrain フランスに住んでいるならここでエンジンチューンすべき。部品もいくつか売っているが今回は世話にならなかった。
Politecnic ここでいろいろ相談してエンジン部品を全て揃えた。こんなエンジンを作りたいって相談すると丁寧に答えてくれた。
Ruanova performance スペインのショップ。ここも色々部品を作っていて購入した。
Psa evolution イタリアのショップ。プジョーがメインだがClio Gr.Aの痒い所に手が届くような部品を提供してくれた。
MC Racing 老舗のポティパネル屋。FRPやカーボンパーツが手に入る。
Lamdev Developpment ここのジュリアンは本当に良くしてくれた。僕の希望を聞いてノンスリの入ったドグボックスを作ってくれた。
FF motorsport ここはこんな部品が手に入るのか!というマニアックな部品を作ってくれるのだが、社長のロジャーはあかん。全然部品を送ってくれない。かなりの部品を買ったが、Gr.Aペダルを注文してすでに2年以上。催促するとごめん、すぐ送ると言い続けている…💦
Multi Pieces Competition ここもクリオ専門店。Bordanovaと双璧をなすと思う。しかし日本に発送してくれないので買う時は受け取り代行を使う必要があるのが面倒。
Matijaturbo ebayでマニアなら流涎のパーツを売っている。
Matter motorsport ロールケージは此処。フランスにいるなら車を預けてボディ製作してもらいたかった。

これらのショップはgoogleで検索するだけでは辿りつかないところも多い。Mikado racingやFacebookを通じて実際にフランスでクリオGr.Aでラリーをしている人に教えてもらったところもある。SNSの恩恵を存分に受けることができた。

日本と違うのはフランスでは今でも競技部品が手に入るということ。90年代当時ルノースポールが作っていた競技部品のリプロパーツがほぼ手に入るのだ。FIAのお膝元だからか、ホモロゲーションを遵守した車作りが出来る環境が凄いと思った。

例えば32GT-RのGr.Aを作ろうと思っても部品がない。ストリートチューンは出来る。Gr.Aよりハイパフォーマンスな車両を製作することはできるがそれではFIAのヒストリックカー公認は取れない。となると彼の地の日本車愛好家はヨーロッパでレースに参加できない。これは非常に勿体無いと思う。レースやラリーで活躍した日本車の往年の競技部品を提供すれば世界中で日本車ファンによってGR.AやGr.B車両製作が始まると思う。
Posted at 2025/08/17 09:58:12 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年08月15日 イイね!

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 3

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 3手に入れた90年代のルーテシア、当時活躍していたラリーに出場していたGr.Aを日本で製作するプロジェクトが幕を開けた。

まずはボディの製作。当然ロールケージと補強である。当時のルノーの車体製作をしたのはMatter motorsportである。ポルシェ乗りの方でMatterのロールケージを取り付けている人が多かった印象があるが、フランス車のロールケージと言えばMatterである。

有難いことに現在もMatterはロールケージを販売しており、Clio 16Sも然り。ワークスカーで使われたケージと同じデザインのマルチポイントの物を購入。しっかりフロントストラットまでバーが伸びており本格的だ。

そして補強プレート。パーツリストに載っているプレート全てがMatterから購入できる。またシート取り付け用の補強ベースを購入した。



補強ポイントもGr.Aの仕様書に書いてあるので肝となるポイントが分かる。

パーツが揃い、いつも作業をお願いしている車屋の社長に無理強いしてルーテシアを預けたのである。尤も、社長は最初は本当に嫌がっていた…💦
元来クラシックミニでレースカーを何台も製作してきた社長は今後どれくらいの工程が待っているのかわかっていたのである。それでも僕の車の作業は全ての日常業務の空いた時間に少しずつやるという条件でプロジェクトがスタートしたのだった。その時社長は1年以上かかるけどそれでも良いかとおっしゃっていた。もちろんですと答えたがまさか4年以上かかるとは!

このプロジェクト以外に古いアルピーヌA110のプロジェクトもあったこと、新世代のA110があるので仲間と走りに行くこともできる状態だったことが幸いしてあっという間の4年間だった。
今後少しずつこれまでの経過を辿っていこうと思う。
Posted at 2025/08/15 16:05:44 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年08月11日 イイね!

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 2

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 2さて、ヤフオクで格安で購入したルノールーテシア16Vはまずまずのコンディションだった。しかし塗装は25年の時間を感じさせるほど、いや、それ以上に劣化していた。モールは白く色褪せ、ボディのブルーもヒビが入り、所々クリア塗装は剥げていた。エンジンも高回転まで回せばまずまずパワーを感じるが低回転ではパワー不足は否めない。初めて買ったルノー5GTターボの方がよほどパワーがあった。ただしその車はGr.N仕様のエンジンであったが。



ベース車両が手に入ったのでこれまで妄想していたGr.A車両の製作を実行する時が来た。
ルノールーテシア(フランスではClioと呼ばれている)は現地ではAE86みたいなポジションの車で今でも現役でラリーに使用されているほどの人気車種だ。そのおかげでClio Williamsはもちろん、Willamsが登場する以前にルノーのワークスラリーカーであった16S用のGr.Aパーツが今でもほぼ全て入手可能なのだ!

しかし手に入るからこそ年世に渡る泥沼が始まるのだが…💦

ラリーカーを製作するにはまずは部品を集めないといけない。今の時代有難いものでFIAのホモロゲーションペーパーがダウンロードできる。ホモロゲーションペーパーには全ての公認パーツが記載されている。

https://historicdb.fia.com/car/renault-clio-16v-type-c575

また、ルノースポールのパーツリストも各所からダウンロードできる。これさえあればGr.A仕様に必要なパーツが全てわかる。



このGr.Aプロジェクトの当初から徐々に車を仕上げようと思っていた。後から交換できる部品は後回しににして、まずはボディの製作から始めることにした。つまりボディ補強とロールケージだ。早速フランスにパーツのオーダーが始まるのである。2020年の7月、ヤフオクで落札してから2週間後のことであった。

ちなみに2025年8月現在まだ車は完成していない💦しかしECUのマッピングさえできればとりあえず完成なので後少し!
Posted at 2025/08/11 22:29:20 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年08月10日 イイね!

A110Rウルティムオーダー

A110Rウルティムオーダー以前、ブログで高価なA110Rウルティムを購入するのなら5ターボを手に入れてラリー仕様にしたいと書いたことがあった。
A110Rは十分に速く、アルピーヌの根幹に流れる軽さの追求がもたらすドライビングフィールは一生持ち続けたいと思わせるに足るものだからだ。

しかし…買ってしまった💦
徐々に明らかになるA110Rウルティムの詳細を知るにつけ、どうしても欲しくなってしまったのである。当初日本に導入される台数が制限されるために抽選になるのではないかと言われていた。しかし実際は全世界110台限定ではあるものの抽選なしでオーダーが可能となったのである。まぁ、余程のアルピーヌファンでなければフェラーリ296GTBやポルシェ911GT3RSよりも高額な4気筒ターボを買う人は世界中でも稀なのだろうw

パリモーターショーで発表になった、車体の前後で青のグラデーションをつけたスペシャルモデルLa Bleueは流石に手が出ないのでベースモデルを速攻でオーダーしたのだった。

さて、8/9の土曜の午後、アルピーヌチームとのミーティングを行った。フランスからテストドライバーであるウルゴン氏とコンフィギュレーターを開発したスタッフ、ジャポンの松﨑氏の3名がA110Rウルティム購入者と仕様決定をするためにわざわざオーナー1人ずつと会合をしたのである。

まずはA110Rウルティムの基本的なスペックの説明、ウルゴン氏からの技術的な説明と開発の経緯、最後に自分専用の仕様決定となり、実に2時間以上のミーティングとなった。
事前に決めた仕様に対してフランスアルピーヌチームからの仕様変更の提案を受け、レーシーでありながら細部にラグジュアリーを感じさせる仕様になり大変満足度の高い会合だった。

今回のA110Rウルティムの販売に際し、アルピーヌは他のスーパーカーメーカーのようなパーソナリゼーションを目指したとのことで、より豪華さを求める仕様も用意されていた。私はもともとオリジナルのA110の愛好家であり、ラリーや耐久レースで活躍したアルピーヌに惚れているのでレーシーな仕様にしたのである。

一年後の納車が待ち遠しい😁
5ターボもいつかは手に入れたいw









Posted at 2025/08/10 20:29:42 | コメント(0) | トラックバック(0)
2025年04月28日 イイね!

FIAヒストリックレーサーを目指して9

FIAヒストリックレーサーを目指して9最近のアップデートを少し。

以前走行中、いきなりガス欠症状が出た時があった。電磁ポンプの作動音が聞こえないため、もともと装着されていたミツバの電磁ポンプをコンコン叩いたところ再び動き出したということがあった。
ツーリングの遠出で止まるわけには行かないのでいつものショップに電磁ポンプの交換をお願いしたが、何とミツバはすでに電磁ポンプの生産を終了していた。
信頼性の高い国産の部品を使いたかったのでNISMOの電磁ポンプを依頼した。ネットには多くのNISMO製電磁ポンプが売られているが、これらは何と中国製のパチモンらしい。NISMOに直接注文して先日取り付けた。これで当分ツーリングの途中で止まってしまうことはないだろう。





そして助手席側のシート交換。もともと安っぽい模倣品のローパックシートが付いていた。運転席側をFIA公認のsparco Ultra Carbonにしていたが、当時の雰囲気を出すために助手席はGr.4用の復刻シートをフランスから取り寄せて取り付けた。しかし座れなかったのである💦
このGr4シートは座席とシート下のフレームが一体となっている。フレームが邪魔をしてある一定以上後ろにずらせないため、どんなに後ろに取り付けても狭すぎて足が入らない…。何とか座っても足を極端に折り曲げなければならず、使い物にならなかった。どうせ将来このA110はFIAの認証を得るのだから同じパケットを取り付けることにした。これで助手席も座れるようになり一安心。






ついでにヘッドライトのパルプ球をLEDに交換。もちろんイエローパルプである。ヒストリックカーこそLEDで消費電力を減らした方が良いと思う。しかしライトユニットが当時物であり右側通行用であったため取り付けには一工夫が必要だった。




これまでかなりの部品を交換した。燃料系はタンクから配管まで全部交換。電気系統は古くて脆弱な電磁ポンプを交換し、複雑なCDIを外して単純にしたことで一通りのアップデートは完了した。

あとはFIA認定のMatter Motorsport 製ロールケージを取り付けるのみだ。このロールケージを取り付ければFIA HTPの申請ができる。
ワークスカーが来てからの作業依頼になるが、ロールケージはすでに3年前に手に入れていたのである。この車両を買う前にいつかFIA公認のレースカーをA110で作ろうと思い先に取り寄せていたのだ。本体価格よりも輸送料の方が高くて驚いた記憶があるw
Posted at 2025/04/28 00:58:24 | コメント(0) | トラックバック(0)

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「本日は朝活。暑すぎてすぐに撤退w」
何シテル?   08/12 14:24
20代にRenault 5 GT turboとAlpine A110 1300Gで遊んでいました。 現在、2023 A110R 1970 A110 1600VB...
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