• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

YFCracingのブログ一覧

2024年08月10日 イイね!

FIAヒストリックレーサーを目指して 5

FIAヒストリックレーサーを目指して 5


今回は燃料タンクの話を少し。
この車両がFIA HTPを取得したのはピリオドG1、クラスGT14だ。つまり1966年から1969年までに製造された排気量1150-1300cm3の小規模2座席車両で当時Gr4に公認されていたということになる。

この車両はApp KおよびFIAホモロゲーション222を遵守して作製されている。




HTP取得時、燃料タンクは米国Fuel Safe社の安全タンクを使用していた。コレクタータンクももちろん取り付けられて、いかにもレースカー然としていて見た目は本格的だった。

しかし購入時にすでに分かっていたことではあるが燃料の消費が異常に早く、しかも安全タンクの容量が18.9Lと日常使用には極端に少ないのが問題点であった。燃料ラインに問題を抱えていることは明らかであった。

HTP再取得を考慮した場合、レギュレーションではピリオドG1の燃料タンクは防爆フォームを充填さえすれば自由である。つまり安全タンクでなくても良いわけだ。現在ついている安全タンクはすでに製造から20年経過しており使用期限の5年を過ぎているため再利用は出来ない。

そしてこの車は関西のアルピーヌクラブAlpine et Renaultのツーリングにも参加するため燃料タンクの容量を増やす必要がある。安全タンクは理想的だがボンネットの下に搭載できる大容量の安全タンクは存在しないため、オリジナルの燃料タンクに戻すことにした。とりあえずノーマルのまま取り付けるがHTP再取得時には防爆フォームを詰める必要がある。オリジナルのセンダーユニットではフォームが詰められないのでATLのセンダーユニットを取り付ける予定。




これはこれでクラシカルな雰囲気がとても魅力的だと思う。


Posted at 2024/08/10 21:58:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 初代A110 | 日記
2024年08月03日 イイね!

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 1

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 1

青春時代の脳裏に刻まれた憧れの車は何歳になっても憧れのままだ。

高校生の頃から土曜の夜はCGTVを見ていた。オープニングのアルピーヌA110は格好良すぎでこんな車があるのか!と思っていた。

その頃WRCはGr.B全盛期。CGTVはそんなラリーカーをテレビで見ることのできる貴重な番組だった。

ブリスターフェンダーで武装したGr.Bスペシャルマシーンがモンテを、コルシカをかっ飛んでいく様は若い僕を一気に魅了した。

時代は進みGr.Aで世界選手権が争われるようになる。一見見た目はおとなしい、量産車となんら変わりのない車たちがWRCで戦う…。こんな車なら将来手に入れることができるかな…。そう思っていた同世代の車好きはたくさんいたことだろう。

大学に入学すると僕の人生を変える出会いがあった。なんと同級生にA110を持っている人がいたのだ。コクピットに座らせてもらい、エンジンを始動させる。もう天国だった。この車は将来絶対買うと誓った瞬間だ。

とは言えいざ車が欲しいと思ってもA110は無理だった。現在と違って情報があまりにもなさすぎたし高すぎた。今思えば当時のA110は格安だが大学生の初めて買う車ではなかった。

ちょうどその頃WRCではルノークリオ16SのGr.Aが大活躍。デルタは無理でもルーテシアなら…でも高すぎたw
そして購入したのが5年落ちのR5GTターボ。Gr.Nの世界チャンピオンにもなった名車だ。

僕はフランスやイギリスからルノースポールのGr.Nパーツを全て輸入してGr.N仕様にして走りに走った。本当に楽しかった。その車は僕がアメリカに留学する際、知り合いに譲るのだが、その知り合いはなんと先日手に入れた2灯アルピーヌA110のオーナーだった人である。

世の中は狭い。というか、ルノー、アルピーヌ界隈は狭いということだろう。

さて、本題はここから。
常に、いつかGr.Aラリーカーが欲しいと思っていたわけだが時は何十年も飛んで2020年。
なんとヤフオクに貴重な初代ルーテシア16Vが格安で売りに出ていた。もちろんウィリアムズなら最高だがプレミアム価格が付いていて高額だ。真剣にGr.Aラリーカーを作製するとなるとパーツ代、工賃がかなりの額になる。となるとベース車輌は安ければ安いほど良い。ほとんど全てのパーツを取り替えるので状態は気にならない。僕は速攻でルーテシア16Vを落札したのであった。

その時はこの先がどんなに長い道のりになるか、わかっていなかった。
Posted at 2024/08/03 20:35:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | ルーテシア | 日記
2024年08月03日 イイね!

FIAヒストリックレーサーを目指して 4

FIAヒストリックレーサーを目指して 4








ロールケージの話を少し。

現在のA110 2灯にはスパルコの6点ロールケージが取り付けられている。このロールケージはApp Jに則ってデザインされた物であり、この車がHTP取得した時にはそれで良かった。

しかし2022年から特定の車種にはFIA公認ロールケージが必要になった。ファイバーボディのA110もおそらく安全性の観点から公認ロールケージを取り付けなくてはならなくなった。

そのデザインを見ると車体のセンターにあるフレームに強固に取り付けられるようになっている。
現在、このロールケージはMatter motorsportとJacques Point Atelier Constructeurからしか手に入らない。実はこの車を買う前からいつかヒストリックレーサーを作製しようと考えていたのでクリオGr.A製作のためにロールケージを購入したMatter Motorsportからすでに輸入済みなのである。



スパルコのロールケージも安全面では問題ないと思うがシャシー剛性を上げるという意味ではMatterのロールケージは相当効果ありそうだ。

取り付けはおそらく時間がかかると思われるのでA110ワークスカーが手元に来てからにしようと思っている。それまでにできるアップデートを終わらせておきたい。




Posted at 2024/08/03 14:30:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 初代A110 | 日記
2024年07月31日 イイね!

FIAヒストリックレーサーを目指して 3

FIAヒストリックレーサーを目指して 3まずはシートから。App KではオリジナルのシートもしくはFIA公認シートを使用しないといけない。

この車は日本製の旧車によく使うタイプのバケットシートが装着されていた。
アルピーヌはかなり室内が狭いため一般に手に入るFIA公認シートはショルダー部分が当たってしまい装着できない。

ヨーロッパでヒストリックレースに出場している車両を見てみると最近ではTilletのカーボンバケットシートを装着しているようだ。

そんな折、sparcoからUltra Carbonというまさにドンピシャなシートが発売された。
早速輸入して取り付けてみると完璧にフィットする。

助手席はGr.4の所謂モンキーシートをオーダーした。




















Posted at 2024/07/31 13:36:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 初代A110 | 日記
2024年07月30日 イイね!

FIAヒストリックレーサーを目指して 2

FIAヒストリックレーサーを目指して 2HTPを取得するにはまずはHTPの規則を熟読する必要がある。
近年ではJAFのサイトから日本語訳をダウンロードできるので便利だ。

https://motorsports.jaf.or.jp/-/media/1/3375/3379/3400/3467/3471/3498/fia_isc_apx_k_ja_20221212.pdf

自分の車のホモロゲーションシートはFIAのサイトからダウンロードできる。

https://historicdb.fia.com/

今後交換、対策が必要なのは以下の通り。
バケットシート
燃料タンク、燃料ライン
ロールケージ

その他諸々、当時の雰囲気を壊すことなく現代的なアップデートをしていく予定だ。
Posted at 2024/07/30 23:07:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 初代A110 | 日記

プロフィール

「足回りが俊逸 http://cvw.jp/b/2337740/48609846/
何シテル?   08/19 20:09
20代にRenault 5 GT turboとAlpine A110 1300Gで遊んでいました。 現在、2023 A110R 1970 A110 1600VB...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10 11121314 1516
17 18 1920 21 2223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

近そうで遠いグループA(Gr.A)の道 2 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/08/15 11:31:30
YFCracingさんのルノー アルピーヌ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/04/12 17:22:33
YFCracingさんのルノー ルーテシア 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2020/07/29 22:50:03

愛車一覧

アルピーヌ A110 アルピーヌ A110
以前乗っていたA110Sが普通の車のように感じるくらい軽く、ダイレクトな感覚が麻薬のよう ...
ルノー アルカナ ルノー アルカナ
日常の足車として購入。ルノー独自のフルハイブリッドエンジンと12段ドグミッションで燃費は ...
ルノー アルピーヌ ルノー アルピーヌ
25年前に師匠と一緒にレースをした車がたまたまうちに来ることになった。 1966年のA1 ...
ルノー アルピーヌ ルノー アルピーヌ
憧れのA110 1600VBワークスカー。 J.C.Andruetドライブで1970年の ...

過去のブログ

2025年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2024年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation