クラッチ・フライホイール交換(後編)
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最初のアクシデント
ニードルベアリングとオイルシールをエキセンエンドに打ち込みグリスアップしたらエンジン側の作業終了と思ってたらオイルシールに向きがある事が判明しました。取り外し時にそんなの確認もしていませんし整備書にもオイルシールの向きについて記載されていません。
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みんカラ見てもオイルシール情報を探す事が出来ず途方に暮れていたら先輩が抜き取った部品の光具合からこの向きで良いのではとアドバイス。オイルシールラバーを叩いて取り付ける訳にはいかんでしょのひと言に納得して取り付けました。後日ディーラーに確認予定です
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ベアリングを取付けたら内部をグリスアップしカウンターウエイトをセンターロックナットで固定します。ロックナットにはスリーボンド1215液体パッキンを塗布しておきます。カウンターウエイトを固定する専用工具が必要になりますがアジトにはちゃんとあるんで助かってます。ロックナットはちゃんとボックスレンチに鉄パイプ付けて締め込みます。
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カウンターウエイトにフライホイールをリングギアボルトで固定します。リングギアボルトは念のためパーツクリーナーで脱脂し、ロックタイトを塗布して締め込みます。整備書には緩み止めを使用するとは書いてありませんがORCの説明書にはクラッチカバー取り付け時には使用するように記載されていますので同様にしました。
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フライホイールを取り付けられたらミッション側インプットシャフト周辺のグリスアップ。レリーズフォーク、ピボットピン、レリーズベアリングの可動部と接続部にORC付属のグリスを塗ります。クラッチディスクもスプライン上を前後させて余分なグリスを拭き取ります。準備出来たらクラッチディスクをセンター出しツールを使って位置決めしクラッチカバーで固定します。後はミッション取り付けという後半の作業の山場をむかえました。ところが…
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何度チャレンジしてもすんなり行きません。確かにクラッチセンターはでているしミッションの角度も合わせてあるのにエンジンとミッションの隙間は埋まりません。延々90分くらい付けては外しの繰り返し。段々と予定終了時間が近づいて来ます。諦めかけた時に左右にガブッて見るといつの間にか隙間無く付いています。上下の角度ばかり気にしていたのに左右は全く頭の中にありませんでした。後で整備書を見るとミッションを付ける時はいずれかのギアポジションにシフトしメインドライブギアを回転させてスプラインを合わせるようにと記載されてました。
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ミッションも付いたので後は取り外しの時の反対の順番で部品を取り付けます。PPFを取付けたらエンジンとデフの角度調整の為微調整か必要です。これも整備書には記載されていますが今回はボルトナット穴と合いマークを入れてたので微調整はしませんでした。調整箇所と調整方法は整備書を参考にしてみて下さい。
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下廻りの取り付け作業は終わったのでミッションオイルを入れて室内側を片付ければ作業終了。時間はちょうど18時でミッション取り付けに要した時間だけオーバーしていますが19時には終わりそうと思ったところで肝心のドレンボルトが見つかりません。ドレンボルトが無ければオイルはダダ漏れ、おいおい冗談だろとそこら中を探しますが15分探しても30分探しても見つかりません。やがて1時間過ぎ1時間半過ぎたあたりで作業を延期し終了する事にしました。作業場を片付け、作業手袋の箱を荷物置き場に持っていこうとしたら箱の中からドレンボルトが出てきました。時間は20時過ぎてましたが、先輩が最後までやっつけてしまうかとのひと言で作業続行となり21時全作業終了。最終チェックしバッテリーをつないでセルを回すと軽快にエンジン始動、ギアを入れるとちゃんと動きました。最後までアクシデント続きの長い一日でした。
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