
サスペンションを交換した時もそうですが、錆が出たボルト、ナットなどは普通に交換しています。日本ではマイナーなサイズもあるので。
今回のサス交換時もいくつか付け替えた中で、このスタビライザーリンクの取り付けナット、付け替えて分かったかなりの特殊性。

そもそも外す時に、緩めた後にもかなり抵抗を感じたので、ここも錆が出たのだろうな、くらいにしか思わなかったし、キッチリ軸力が出せれば問題ないだろう、と強度区分をあげて選定。なので、一般的なISO規格のフランジナットで、50Nほどで締め付け。

外したナットをよく見てみると、穴が変形しているように見えません? 楕円に見えるので、ナットが受けた入力で変形したのかと。締め付けが甘くても、そんな事はあり得ない。それと、フランジが締め付け座面の影響を受けないFreeに動く構造で、締め付けトルクをしっかり管理できるナット。少々不安になり、ボルトナットの専門家に聞いてみると、まず楕円に見えるのはナット上部数ピッチ分に変形を与え、緩みどめ効果を与えているそうで、一般的なナイロンを噛ませた緩みどめナットだと、温度的に厳しいところに使う、かなり特殊なもの。フランジ形状、緩み止め構造から、相当緩みを防止する必要がある、大きな入力と動きがある場所に使われているのでは?と聞かれた。確かに、スタビリンクの上が外れて、ステアリングの動きを妨げたり、下に落ちて、地面に引っ掛かったら相当怖い。これは同じような機能を持つナットにすべきとのアドバイス。

これ、元に戻さないと!
Posted at 2020/05/04 08:10:04 | |
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