2015年06月16日
メカについてのss リバースヘッド編その1
「やっぱり高いよな。」とMPTFの店内で藤澤透がそう言うと、それを聞いた田仲真二が尋ねた。
「何が高いんだ?」
「エキマニだよエキマニ」
「エキマニ?」
「そうエキマニ、お前の乗っているDC2のエキマニ確かジェ〇ズレーシング製のやつだよな?」
「そうだが、それがどうした?」
「値段いくらくらいした?」
「工賃込で大体7~8万円くらいだか。」
「俺のDC5今度エキマニ交換しようと思っているんだが、エキマニだけでも15万近くするんだぞ、工賃まで入れたら大体18万近くするんだぞ」
「確かに倍以上するよな」
「そうだろ、何でこんなに高いんだ?」すると、その会話を聞いていたMPTFの店長の奥さんが会話に加わってきた。
「リバースヘッドシステムのせいかな」
「リバースヘッド?」藤澤がそう聞き返す。
「そうリバースヘッド、田仲君のDC2はB型エンジンは後方吸気前方排気だよね」
「そうです。」
「それに対して藤澤君のDC5はK型エンジンで前方吸気後方排気の事をリバースヘッドシステムっていうの、元を辿ればレース用のエンジンシステムで90年代後半頃にあった全日本ツーリングカー選手権、通称JTCCっていうレース知っているかしら?」
「名前だけは聞いたことが有ります」そう藤澤は言い。
「確か、コース上ではぶつけ合い、パドックでは殴りあい、ある意味日本で一番面白いレースだったと聞いてます」田仲はそう言い返す。
「田仲君の説明面白いね本当にそうだったのよね、それでJTCCのレギュレーションを大雑把で言うと、車体はセダン型で、エンジン搭載位置はフロントエンジンのみ、最低重量はFR車は1050㎏位で、FFは確か950㎏で問題はエンジンにあったのよね」
「エンジンに問題があったというのは?」田仲はそう聞き返す。
「排気量が2000cc迄のNAエンジンで、レブリミットが8500回転迄の制限があったのそれだと出せるパワーに限界があるのよ、それじゃ唐突に問題です。FR車とFF車の特性を大雑把に言うとどんな特性?」
「え~と、確かFR車の特性はオーバーステア、要は曲がりやすくて、FF車の特性はアンダーステア、曲がりにくいんじゃ有りませんでしたか?」
「藤澤君正解、その事を良く覚えていてこれから言うことをちゃんと聞いてね。曲がりにくいFF車を曲がりやすくする為にねエンジンをドライサンプ化して低重心化してエンジン搭載位置をバルクヘッドギリギリ迄のフロントミッドシップにしたんだけど、問題が発生したのよね」
「「問題と言いますと?」」藤澤と田仲は同時に言う。
「エキマニの取り回し位置と吸気スペースが問題になったのよね」
「そうか、後方吸気のままだと吸気スペースがどうしても必要になってくるよな」と藤澤はそう言い。
「後エキマニの取り回し位置も地味に問題だよな、せっかくドライサンプ化してもその下をエキマニが通るんだからエキマニが通るスペースも確保しておかないと」藤澤の後を田仲がそう言う。
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2015/06/16 21:38:16
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