2015年07月15日
メカについてのss ドライサンプその2
「それじゃウェットサンプ方式のメリット、デメリットで説明するよ、メリットの点は構造が簡単で信頼性、耐久性が共に高いレベルに有る事」
「信頼性、耐久性が高い?」杏子は、店長にそう尋ねる
「そう高いんだよ、ウェットサンプ方式はエンジン内部にオイルポンプが有って、オイルポンプはクランクシャフトの回転から動力を得てオイルパンからオイルを吸い上げて循環させているんだ」
「それじゃ店長、オイルはどう循環しているんだ?」
「それを今から説明するよ周防君、オイルポンプがオイルパンからオイルを吸い上げたらオイルフィルターを通ってヘッドとクランクシャフトに循環した後、オイルは自由落下状態でオイルパンに戻り又、オイルポンプに吸い上げられる大雑把に説明すると今言った様な行程でオイルは循環するんだ」
「店長、一つ質問」
「杏子ちゃん何?」
「オイルフィルターって何で有るの、無い方が循環効率がいい様な気がするんだけど」
「確かに無い方が効率いいけど、微細な不純物とかを濾過するのに必要何だよ、例えばオイルスラッジとか濾過したりね実際、エンジンオイルは定期的に交換していたのにオイルフィルターを無交換で3万キロ走ったら、オイルスラッジが原因によるエンジンブローっていう嘘のような本当の話しも有るから、理想を言えばエンジンオイル交換と一緒にフィルターも交換するのが良いんだけど、それが出来ないなら最低でも2回に1回の割合でフィルターを交換すべきだね」
「ふ~ん、理由が有って付いているんだ、それじゃデメリットっていうのは何なの?」
「ウェットサンプ方式のデメリットっていうのは、サーキット走行等で高い横Gが掛かると、オイルパンのオイルが片寄ってしまいオイルを吸い上げてくれなくなる事は、知っているよね杏子ちゃんと周防君」
「それは勿論知ってるわよ、対策にバッフルプレート付きのオイルパン入れているから」
「同じく、無〇製のオイルパンをFN2に装備しているが」
「うん、後地味に問題な点が有るんだ」
「問題点?」
「そう問題点何だよ杏子ちゃん、例えば車高調でローダウンしている場合、路面状況次第で車体の下回りをヒットしたり場合、ヒットした部分がオイルパンだったら最悪オイルを吸い上げられなくてエンジンブローの可能性も有る」
「どうして?」
「いい忘れたけど、オイルポンプがオイルを吸い上げる部分の事をオイルストレーナーっていうんだが、オイルパンをヒットした場合オイルストレーナーが潰れてしまい、オイルを吸い上げられなくなってしまうんだ他にも、オイルクーラーや後付の油温、油圧計の取り付けも結構大変」
「オイルクーラーや後付のメーター類の取り付けが大変?」
「意外と大変何だよ周防君、杏子ちゃんのS2000にオイルクーラーと油温計を付けているけどね、油温計の取り付けはオイルパンに直接取り付けたけど、オイルクーラーはオイルフィルターの取り付けブロック部分にアタッチメントを付けて装着しているけど、ホースの取り回しと維持管理も結構気を使うから」
「どうしてなの店長?」
「ウェットサンプ方式は、エンジン内部でオイルが循環する方式だから、後付の油温、油圧計やオイルクーラーを付けるとしたらオイルフィルターのブロック部分に付けるか、もしくはオイルパンに直接付けるしか手段がないからね、無いものを付ける以上維持管理というのは避けては通れない問題だからねそれに、開き直ってオイルクーラーと油温、油圧計を装着しないのも一つの手だよ」
「何か、デメリットの方が多いような気がするんだけど」
「そんな事は無いよ周防君、確かにサーキット走行とかする場合は今言った様なデメリットが有るけど、基本は町乗り使用が大半何だからデメリットもそれほど気にならないし、ウェットサンプ方式の最大のメリットは、エンジンが動いている限りオイルの循環が問題無く行えるというのが何よりも大きい、そしてドライサンプ方式はオイルの循環という点では意外と問題点があるんだ」
「問題点?」
「そう問題点があるんだ、それじゃ次にドライサンプのメリット、デメリットを説明するよ」
ドライサンプその3に続きます。
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Posted at
2015/07/15 21:15:44
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