2015年09月10日
以前紹介した、縹けいか 著 モーテ を改訂版として紹介します。前編ではモーテ ① 水葬の少女を紹介します。
架空の病、モーテを題材にしたライトノベルですが、物語の重厚な作り、読み手を虜にする内容等、下手な文学作品よりも文学的に作られています。それでは、物語の鍵となる病モーテの説明をします。
モーテ、先天性の遺伝子の病名、特徴は、性別に関係なく一度発病したら最後十代のうちに必ず自ら命を絶ち、厄介な事に本人は死にたくないのに自ら命を絶つ行動を取ってしまうのが最大の特徴で有り。罹患率は数万分の1と高く(100万人都市をモデルケースとして想定するなら、最低でも50人が発病すると同時に50人の少年少女が自殺してしまうことになります。)その為、物語内でも我が子がモーテに罹患してしまい、その事に絶望した親が自ら我が子を殺すという痛ましい事件が発生しており又、モーテを発病した子を産んだ親はもう二度と子供を作らないというのも物語内で描かれています。
そして、モーテ ① 水葬の少女の内容は、愛の行き着く先は狂気あり、そして狂気の先に奇跡あり、です。
登場人物は、とある事情からサーシャという偽名を名乗るアラン、モーテを発症した妹の自殺を目の前で目撃し、その過程で心身に深い傷を抱えたドゥドゥ、そして、モーテ罹患者の少女マノン、他にも登場人物は何人かいますが、モーテ ①は基本的には上記の3人で物語は進行します。 序盤はアラン目線で物語は進行し、中盤はドゥドゥ目線で進行し、そしてマノンはそれらに絡むように序盤、中盤共に登場します。
そして終盤に入ると物語は一気に動き、ミステリーの要素を含んだ怒濤の展開になります。息もつかせない展開が最後まで展開し、その最中で1つの奇跡が起こります。その奇跡とは何か、アラン、ドゥドゥ、マノンがどうなるのかは、自分の目で確認して下さい。
それでは、読んでみた、小説編その5 後半でお会いしましょう。
Posted at 2015/09/10 21:24:45 | |
トラックバック(0) | 日記