2015年09月12日
モーテ ② 死を謳う楽園の子、これのあらすじを書く前にモーテのテーマを個人的な感想で紹介したいと思います。
モーテのテーマ、それは命、より正確に表現するなら命の使い方が最大のテーマになっており、① 水葬の少女も命の使い方が1つのテーマとして描かれており、これから紹介するモーテ、死を謳う楽園の子は、より鮮明に命の使い方が描写されていますので、それを念頭に入れて読んで下さい。それでは、モーテ ② 死を謳う楽園の子の登場人物とあらすじを紹介させてもらいます。
物語の舞台は、前作より1年後のイタリア、サルデーニャ島に有る。モーテ患者の収容施設グラティアが舞台になり、そのグラティアで友人を通して長期のアルバイトをする事になった小説家志望の大学生ダンテが主人公になり、他の主要人物は、モーテ罹患の少女アミヤ、ジラ 、グラティアの所長を務めるシュエリー、後、前作からも登場する人物が何人かいますので、前作の人物がどのような形で関わって来るのかも本作の見所の1つです。
あらすじ事態は、次の通りになります。モーテ患者の収容施設という場所なので、主人公のダンテは窓には鉄格子がはめられていて、収容患者は鍵のかかった部屋から1歩も出られない、もしくはベッドに無理矢理拘束されていると想像してグラティアに着ましたが、グラティアの外観は普通のリゾートホテルで陰惨な雰囲気等は無く、おまけに最初に出会ったモーテ罹患のアミヤの天真爛漫な明るさにも、面食らいながらもグラティアで働く事になったダンテは、自由奔放な女所長シュエリーに振り回され、明るく物事に常に前向きなアミヤ、そして物静かですけど皆のまとめ役的なジラ等の、個性豊かなメンバーに囲まれグラティアで生活する最中、ダンテの着任祝いのパーティーが食堂で催され所長のシュエリーから酒を勧められた結果、ダンテは飲み過ぎでダウンしてしまい、夜中に喉が渇いたので水でも飲もうかと食堂に向かっていた最中に黒い影を目撃し、翌日アミヤに黒い影の事を聞くとグラティアの幽霊の話を聞きますが、それ以外は普通で平穏な生活でありジラやアミヤと一緒に町に買い物に行ったり、外食をしたり、雑貨屋で何か見たり、教会に行ったり等、安寧でモーテ罹患の施設で働いている事など忘れてしまう日常を送っていましたが一人のモーテ罹患者の死が発生してしまいますが、問題なのはその死が他殺の可能性が有り、ダンテはその死の真相を追求する中、末期のモーテ患者の終末医療の救い用のない現実を知る中グラティアの幽霊の話を末期のモーテ患者から聞き、更にグラティアの所長シュエリーとダンテ自身の過去が明かされる中、グラティアの幽霊の正体とモーテ罹患者の死の真相にダンテは辿り着きます、それは確実に自分に訪れる死の運命を使い、有る人の心を救う悲しい真実に辿り着きます。読む人間にとっては、この死の真相に関しては納得いかないかもは知れませんしかし、そのモーテ罹患者にとってはそれが自分に出来る命の使い方だったのです。そして物語は、エピローグを向かえますが次巻に続くプロローグで終わります。冒頭にも書きましたが命の使い方を考えさせられる内容なので、この小説はもっと多くの人に読んで貰いたい小説です。
追記、モーテ KADOKAWAメディアファクトリーから販売しており又、作者名も縹(はなだ)けいか、ですので本屋で見かけたら一度手に取って読んで下さい。
次回は、メカについてのssを書きます。
それでは、失礼しました。
Posted at 2015/09/13 17:52:21 | |
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