2015年11月30日
スカイラインGTRの事を羊の皮を被った狼と表現しているがそれを例にするなら、ライトノベルの皮を被った本格的な文学作品
ラノベジャンルを破った小説
ライトノベルを名乗るのは失礼だ。内容的にはヘビーノベルというジャンルだ。
純文学と哲学的な内容が1つに綺麗に纏まっている。
冒頭から何を書いているんだお前は、そうツッコミを入れたい方も多いと思われますが、今回、紹介する小説はそう書きたくなるような小説です。自分もこのブログでssを書いていますが、今回紹介する小説は自分のssが児戯みたいになるような作品です。前回の読んでみた、小説編その6で紹介したモーテシリーズの最新作、縹けいか 著 モーテ ③ 夢の狭間で泣く天使を紹介します。
まず最初に、これを読むのならモーテ ① 水葬の少女とモーテ ② 死を謳う楽園の子、この2冊を読んでから、夢の狭間で泣く天使を読んで下さい。そうでないと絶対後悔します。(書いている本人自体も読んでみた、小説編その5前編と後編の改訂版を、再改訂版で編集し直したいという衝動に駆られました)それでは、モーテ ③ 夢の狭間で泣く天使を紹介したいと思います。
今回の内容は、正直言ってネタバレしないように書くのは非常に難しいですが、敢えて表現するならば次の通りになります。
これ程、救いがなく、絶望的な内容なのに、これ程までに悲しいまでの深い一途な愛の話しが、高いレベルで1つになっています。特にラストシーンには2つの死が描かれていますが、その2つの死の描き方も悲しくも同時に、深い愛で表現してあり、思わず泣きそうになりました。(いい年をした大の大人が)正直言って買って絶対損をしない小説なので皆さま方も、是非一度読んで下さい。最後に今回の主人公は前巻から引き続きダンテで、メインヒロインはアミヤになりますのでこの2人がどうなるのかは、自分の目で確かめて欲しいですが、作中のセリフから引用するならこの言葉しかありません「綺麗過ぎる方が、良いんです」このセリフに全てが込められています。最後に一つだけ、主人公ダンテのモデルは個人的な考えですが、太宰治かもしれません、何故そう思ったのかはモーテ②、③を読めば分かると思います。それでは、次回の読んでみた、小説編もしくはコミック編でお会いしましょう。
Posted at 2015/11/30 19:23:19 | |
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