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タイプRチューニング日記のブログ一覧

2015年12月16日 イイね!

メカについてのss レクチャー その12

芝浦PA 2200時過ぎ
タービンブローを起こしたアルテッツアターボがデルソルを先頭に芝浦PAの駐車場に車を止め、エンジンも停止させると牧島享は懐中電灯を片手に車から降り、ボンネットを開けてエンジンの状態を確認する。
「走行中のエンジンからは異音が発生していないからタービンブローだけで済んでいる筈だ」そこまで祈るように言うと、他にも異常がないかエンジンルーム内を懐中電灯の灯りを照らしてチェックしていると後ろから声を掛けられた。
「大丈夫かい?レッカー車を呼ぶかい?」その声に反応して後ろを見ると40代前半位に見える男が、此方に歩きながら来た。
「多分、大丈夫だと思います。今エンジンルーム内も見たらエンジンにはダメージは無いんで、自走で帰れます」そう牧島享は返答したが、男の答えは違っていた。
「いや、大丈夫じゃあないよ。エンジンから少し変な音が発生していたし、それにタービンブローを起こした車が白煙を出しながら帰るのは余計なトラブルを起こすか、発生させるだけだ」そう言うと、スマホを取り出し電話を掛ける。
「もしもし、東山さん、MPTFの宇佐美です。こんな夜分にすいませんがレッカー車を一台芝浦PA迄にお願いします。ええ、タービンブローを起こした車で車種は黄色のアルテッツアです。そうですか一時間内外で着くと、何処まで運ぶかですか。済まんが君の家は何処?」
「八王子ですが」
「八王子だそうです。はは、分かりました。レストアが終わったら最初に連絡しますんで、それまで待って下さい。それではよろしくお願いします」そう言って電話を切ると牧島享を見る。
「礼は言いますけど、勝手に話を進めないでくれませんか」
「悪いね、それにさっきまで張り合っていたアルテッツアターボのドライバーがどんな奴か確かめたかったからね」その返答と先程まで掛けていた電話の内容から目の前にいる人物が誰だか分かった。
「デルソルのドライバーでMPTFの店長ですか?」
「そうだよMPTFの店長、宇佐美和彦だよ。所で君の名前は?」
「牧島享と、言いますが」
「牧島享か、このアルテッツアターボ何処のショップ作業、もしかするとプライベーターでチューンしたのかい」
「いえ、ショップではなくプライベーターでチューンしました。一応整備士の専門学校出ですから出来るチューンは全て自分でやりました」
「そうか、だったらレッカー車が来るまでまだ時間が有るから君の事や、車の事を聞こうじゃないか」そこまで言うと他からも声が掛かった。
「旦那、それが噂のアルテッツアターボね」
「お父さん、いい年して何やっているの」その声を聞いて後ろを見ると店長の妻である。宇佐美美樹子と娘の宇佐美のどかが声を掛け、更に
「私の86、あんなに速いんだ」
「いや、静さん86を運転していた店長の奥さんの腕が良かったからですよ。カタログデータで比較すれば俺のRX-8の方が速いんですから」
「と、言うか、兄貴の腕が無いんじゃ無いの?」長谷川静、佐倉和人、佐倉さやかの順で喋り。
「店長取りあえずPA内の無人コンビニで、飯を食いながら話をしませんか?」
「水城係長の意見に賛成」
「同じく」
「横羽線の羽田料金所先でトラックの横転事故のお陰で、横羽線の上で5時間以上足止めを喰らってね」
「水城さん達を含んで全員が腹ペコな訳、おまけに目当てだったアルテッツアターボも店長がどうにかしちゃうし、本当踏んだり蹴ったりよ」水城勇也、田仲真二、藤澤透、周防清人、綾森杏子が後に続き。
「おい、娘、今日は女子会だから遅くなると言ってなかったかな?」
「貴方が、それを言いますか綾森さん」綾森圭一が楽しげな口調で言い。それに対して此方も楽しげな口調で言う。立花左京であり、それを見た店長は呆れと楽しげな表情を同時に浮かべると皆に言う。
「取りあえずPA内のコンビニに移動しますか」
芝浦PA内 無人コンビニ 飲食スペース
店長夫妻と牧島享はコーヒーを飲みながら話をしており、娘ののどかは、親友の佐倉さやかとその兄、和人、長谷川静と一緒になって軽食を食べながらその話を聞き、水城勇也含む5人は大変遅くなってしまった夕飯を食べながら、その話を聞いていた。因みに、綾森圭一と立花左京は一足早く帰っていた、理由は明日の野点の為に帰っており帰り際、綾森圭一は娘の杏子に伝言を残した。
「アルテッツアターボのドライバーの事をちゃんと聞いておけよ。明日の夕飯時に聞くからな」そう笑いながら言ってR33GTRで帰り、立花左京も似たような事を言ってアリストで帰って行き。最初に牧島享の事を聞き、次にアルテッツアターボのチューン内容をきいていた。
「エンジンは最初は1Gで、ターボチューンをしていたけど派手なエンジンブローを起こしちまって」
「エンジンを乗せ替えたと」
「ええ、ちょうど良く3Sを搭載のリア周りがグシャグシャのアルテッツアの事故車が知っている解体屋に入ったんで、その車からエンジンを取りました」
「そんで、そこから又ターボを付けたのよね。でも、アルテッツアの3Sエンジン結構圧縮比が高いんじゃなかったかしら?」
「ええ、それでガスケット類を交換して圧縮比を落としてターボを付けました」
「やっぱり、ポン付けターボって事は無いかなと思っていたから」
「それにしても、奥さん車の知識結構有りますね」
「夫婦で経営している店だから、車の知識はそれ相応にないと困るでしょ」そこまで宇佐美美樹子が言うと、店長がおもむろに尋ねる。
「そしてNOSを装着しセッティングして今に至ると、大体の事は分かったよ。それで牧島君確認するけど、今は実家暮らしでアルバイトをしながら車のチューンをしていると此で間違いないね」
「そうです。さっきいった通りです。最初は某メーカーのディーラーでメカだったんですけど、ただのアッセンブリー交換作業に飽きてディーラーのメカを辞めてとあるショップに就職したんですけど、そのショップが勤めてから半年で倒産しちまって、今は実家暮らしながらアルバイトをしている身分ですが」
「そうか、それだったら家の店MPTFで働かないか?正直言ってメカを一人募集しようと思っていたからな。女房どうだ反対するか?」
「う~ん、メカ一人雇っても問題無いから私は反対しないよ増えればその分仕事の回転率が上がるからね。でも旦那、住む所とかどうするの?」
「それだったら家のパハに、頼めば良いと思うわ」綾森杏子がサンドイッチを食べる手を止めてそう言うと、周防清人が続けて言う。
「杏子の父さんだったら、知り合いの不動産屋が確かいたから、問題ないと思いますよ。店長」それを聞いた店長は牧島享に尋ねる。
「取りあえず綾森さんに頼んで住む所は確保するけど、牧島君の答えは聞いてないよ。どう、牧島君家の店で働く気はあるかい?」
「雇ってくれるなら、文句は言いませんが」
「分かった。日を改めて牧島君の家に訪ねて親御さんに挨拶するけど良いかな?」
「何て言うか拒否権が無い気がしますが、分かりましたよ」
「分かれば宜しい、それともう1つ肝心な事を聞きたいんだが」
「肝心な事ですか?」
「そう何で家のステッカーを貼った理由をまだ聞いてないからね」店長のその発言に水城勇也が反応する。
「確かに、それは是非とも聞いておきたい」
「今回の首都高遠征もそれがきっかけだから、ここにいる人間達も聞く権利が有るからな」藤澤透がそう言うと、その場にいる人間達が全員頷き、それを見た牧島享が答える。
「MPTFのステッカーを貼った理由は、偶然立ち寄ったフリマで販売していたのを購入しただけですが、購入後MPTFのホームページを見ると売られているステッカーとは別物だったんで、偽物だと思ったんで一旦は処分しようかと思ったんですけど、よくよく見れば結構派手だしアルテッツアに貼れば似合うかなと思った程度で」その返答に一同が顔を見合わせると田仲真二が一同を代表するかの様に問いただす。
「本当にそんな理由で貼ったの?」
「はい、本当にそんな理由で貼りましたが、それが何か問題でも?」牧島享の返答にその場にいた一同が思わず呆れ声と溜め息が漏れる中、誰かが何か言おうとした時、店長のスマホが鳴りディスプレイを見て店長が相手を確認する。
「うん、山本さんかどうしたんだ、もしもし、宇佐美ですが山本さんどうかしましたか?」そう聞いた店長だったが次の言葉に思わず大声を上げてしまった。
「え、荻村君と野島君が倒れた!!」
レクチャーその13に続きます。
12/28(日)誤字修正 1Jから1Gに修正
Posted at 2015/12/24 19:13:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   06/04 10:33
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