2015年12月30日
PVの話を書こうとしたら、ネタを思い付いたので書きます。
美城プロダクション 駐車場 0700時
その日の朝、三船美優は市原仁奈と一緒に朝食前の散歩を終え、食堂に向かおうとしていたら市原仁奈が駐車場に止めてある2台の車、青い車と赤い車を見付け、そして青い車を見ると三船美優に声を掛ける。
「みゆお姉さん、この青い車シールが一杯貼ってあるで、ごぜーますよ」そう言って青い車に向かい、シールを貼ってある青い車を興味深く見ている。市原仁奈に三船美優は行こうとしたが、行き成り目の前が暗くなった。
「ふ、ふ、ふ、仁奈ちゃんの所に行きたいなら、私が誰か当てて下さい。美優さん」その聞き覚えの有る声を聞いて、誰が自分の視界を遮っているのかが分かった。三船美優は軽い溜め息をつきながら、視界を遮っている人物に答える。
「朝から何をやっているんですか、楓さん」
「正解です。美優さん」楓と呼ばれた人物、高垣楓は楽しげな声で答えるが三船美優の目隠しを止めない。
「楓さん、正解を答えたんですから。目隠しを止めてください」
「直ぐに答えてしまったので、罰としてもう少し目隠しをさせて貰います」そう言って、三船美優の目隠しを止めない高垣楓であり、そんな高垣楓の自由奔放な返答に三船美優は仕方ないと諦めの息をつく。
「美優さん、この前みたく強引に振りほどかないんですか?」
「それで、振りほどいて『美優お姉さんは、私のこと大嫌いですか!!』とスタジオ内で大声で言って、その後、結構大変だったんですから。だから、楓さんが飽きるまで私は何もしません」
「そうですか、あ、でも今仁奈ちゃんが青い車のシールを剥がそうとしてますよ」
「え、仁奈ちゃん、そんな事したら駄目よ」そう言って、高垣楓の目隠しを強引に振りほどき市原仁奈を見ると、シールを剥がす事などせず、貼ってあるシールをじっと見ている市原仁奈がおり、それを見た三船美優は自分が騙されたことに気づき高垣楓を見る。
「楓さん」
「仁奈ちゃんがいるときには、この手は結構使えますね」イタズラが大成功した子供のような目で高垣楓は三船美優を見る。そんな事をやっている最中、市原仁奈が声を掛ける。
「みゆお姉さん、このシール何て書いてあるんですか。教えてくだせえませ」そう言って、振り返え高垣楓の姿を見ると挨拶をする。
「おはようごぜーます。かえでお姉さん」
「仁奈ちゃん、おはよう」そう言いながら市原仁奈に向かいながら、三船美優に言う。
「美優お姉さん、私も何て書いてあるのか知りたいんで教えてください」そう言って、ニッコリ笑う高垣楓に三船美優は仕方ないと思いながら返答する。
「そうね仁奈ちゃん、楓お姉さんと一緒に何て書いてあるのか、知ろうか」そう言って青い車、FD2の運転席側のドアからフェンダーに貼ってあるシール、ステッカーを見る。
「え~と、MPTF、無〇、〇ーカー、フィール〇、ジェイ〇レーシング、〇プーン、M&〇〇ンダ、エ〇ケイと書いてあるわよ。仁奈ちゃん」三船美優がそう言うと、市原仁奈がすぐに答えたが同時に新しい疑問も聞いてきた。
「お~、そう書いてあるでごぜーますか、それでどんな意味でごぜーますか?」その返答を聞いた高垣楓も聞いてくる。
「美優お姉さん、私も知りたいです」そんな二人の返答にどう答えるか困ってしまう。三船美優だった。
美城プロダクション 食堂内 0810時
山本敬太郎が一ノ瀬志希を連れてこの場にいるのが場違いな二人組の男性、荻村瑞希と野島大樹の会話を聞いていた。鷺沢文香は、二人の顔を見てある記憶を思い出し思わず声に出してしまった。
「あ、もしかして、あの二人は…」それを聞いた。古澤頼子もそれに反応する。
「文香さんも、そう思いますか」そう小声で返答するが、それを聞いた和久井留美は、意外そうな表情で二人に聞く。
「二人共、あの二人を知っているの?私に言わせればいくら山本さんの依頼でも非常識な事をした二人組にしか見えないんだけど、それと同時にそんな非常識な依頼もした山本さんも山本さんよ」そう和久井留美は言うと昨日の夜2台の改造車が現役のアイドルを乗せて、首都高を走った事だけでも問題なのに、レース染みたことを行った事を聞いたときには、開いた口も塞がらない表情をしたものだ。
「…確かに、非常識な事をしたかも知れませんが、あの二人が居なければ日本文学の伝説の一つが証明出来なかった可能性の方が高かった筈です」
「文香さんの言う通りです。価値を知らない人間が見たら、そのまま捨ててしまう可能性があった筈」古澤頼子の返答に和久井留美は、興味を持つと尋ねる。
「日本文学の伝説、なにそれ?」
「…和久井さん、夏目漱石の『月が綺麗ですね』と言う言葉を知っていますか?」
「確か、夏目漱石が英語を教えている時に、生徒の一人がI LOVE YOUを訳した際に『我、汝を愛す』と訳したけど漱石はその際『君、日本人なら月が綺麗ですねと訳すべきだ』と言った逸話だった筈よね都市伝説の類いの話じゃなかったかしら?」和久井留美がそう答えると古澤頼子が返答する。
「そうです、長年の間その話しは夏目漱石が存命中には流行らず、夏目漱石の死後になってから流行った話でしたが1年前の箱根のとある古民家に古書鑑定で訪れた夫婦がその逸話が事実だと裏付ける書簡を見付けましたが、直後に強盗にあい盗まれましたが、丁度そこを偶々通りかかった二人の男性が盗まれた書簡を取り戻すために、ターンパイクで逃走する犯人を捕まえました」
「ちょっと待って二人共、もしかして二人の男性ていうのは」
「…今、山本さんと話している。あの二人です」
「事件後、見付けた夫婦と強盗を捕まえた二人の男性が、結構話題になりましたから」鷺沢文香と古澤頼子の返答を聞きながら、和久井留美は言われて見れば、一時期話題になった記事を完全に思い出し、改めて二人を見る。
美城プロダクション 駐車場 0845時
特徴のある排気音を響かせながら荻村瑞希と野島大樹が駐車場を出るのを見た。山本敬太郎は見送っている四人の後ろで呟く。
「荻村君、あれは別の意味で化け物だよな。本当に信じられない」その呟きを聞いた。多田李衣菜が返答する。
「うん、後ろで見ていても、ロックでかっこいい走りをしていましたからね」その返答に、山本敬太郎が少し笑みを浮かべながら答える。
「そういう意味じゃないんだ。なあ、荻村君と野島君の年齢いくつぐらいに見えると思う?」
「野島さんは、20代後半位で、荻村さんは、それよりも一つか二つ位上に見えたと思うんだけどにゃ」そう前川みくが答える。
「うん、野島君は28才で合っているけど、荻村君は全然違うんだ。知っている範囲内で荻村君の実年齢を一目で言い当てた人間はいない。荻村君、俺より二つ下の43才って言っても誰も信じんよ」その返答に見送っていた四人が全員驚きの声を上げる。
「43だ、全然そんな歳に見えねえ!!」
「山本さんとほぼ同い年って言っても、誰も信じないよ!!」
「その答えが、ロックすぎます!!」
「李衣菜ちゃん、何でもロックって言えば良いもんじゃないけど、そう言いたくなるのも分かるにゃ!!」向井拓海、木村夏樹、多田李衣菜、前川みくがそう言うのを聞きながら再度山本敬太郎は言う。
「うん、俺もそう思うよ。以前な荻村君が冗談で実年齢を30才って言ったことが有るんだけど、その事を本気にした人間の数知れずだよ」そこまで言うと、後ろから声が掛かる。
「信じられない、分からない、分からないわ、私と同じ名前なのに、どうすればあんなに若々しく見えるのかが、分からないわ」そう茫然自失な声で言うのは川島瑞樹であり、それを聞いた山本敬太郎はどんな言葉を掛ければ良いのか、分からなくなってしまった。
作者から一言、美優さんに声がついたら、デレマスをプレイするか、そして美優楓は最高の組み合わせ
2017年2月27日、加筆修正
Posted at 2015/12/31 22:31:48 | |
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