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タイプRチューニング日記のブログ一覧

2016年04月13日 イイね!

メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティその7

鈴鹿サーキット コース上
先程迄、行われていた軽自動車5ラップレースは最終ラップでトップを走るAZ-1がヘアピンの立ち上がりでアクセルを踏みすぎてタコ踊り状態になり挙動を乱した隙を、後ろを走っていた。ケータハム・セブンが追い抜き、そのまま後ろから追撃してくるAZ-1を押さえてトップでチェッカーを受け、二位はAZ-1三位はトゥデイで決まった。そんな場違いな事を走りながら思い出していた。NA無差別級レースにて5番手で走る綾森杏子は前を走るZ33を追撃し、後ろからはDC5のプレッシャーを受けながらも自分のリズムとラインを乱さず走りながらシケイン進入のライン取りをしながらZ33のオーバーテイクを伺っていた。
『何処で仕掛けようかな?残り周回数は後2周だから、抜くとしたら』そこまで考えるとシケインを鋭いスピードでクリアし最終コーナーを立ち上がると、前を走るZ33にピタリと付く。
鈴鹿サーキット ピットロード
最終コーナーをクリアしながらS2000がZ33の後ろにピタリと付きながらメインストレートを駆け抜ける。それを観ていた水城勇也が言う。
「スリップストリームに付いたか、杏子ちゃんシケインから最終コーナー迄のスピードが前を行くZ33より速い」
「杏子のAP2S2000は排気量を+200cc上乗せの2・4リッター仕様で、それにドラテクもS2000乗りの中でもトップクラスの腕前を持っていますぜ、少なくとも相手がNAで杏子相手に勝負が出来るのは知っている範囲内では、荻村さんと野島さん、それに店長くらいな者ですよ。悔しいですけど、俺や水城さんじゃあ勝負にならないしターボでも下手なターボだったら軽く返り討ちに会うだけです」周防清人がそう言うと、スリップストリームに付いた綾森杏子のS2000は第1コーナーでZ33を鮮やかにオーバーテイクし、4番手に上がると前を行くトップ集団のZ34nismo、NA2NSX-R、スカイラインクーペCV36に肉薄する。
鈴鹿サーキット デグナー
この時点でトップはZ34nismoがトップで2位はNSX-R、その後ろをスカイラインクーペCV36が付いた状態でデグナー第1コーナーをクリアし、次の第2コーナー進入の際にZ34nismoがややオーバースピード気味でコーナーに進入し立ち上がり時にアウト側に膨らみグラベルに入ってしまったが、直ぐにコースに戻る事はせずにグラベル上を走りながら巧みに運転してコースに戻るがNSX-Rに並ばれそのままヘアピンに並列状態でアプローチをし、その後ろではスカイラインクーペCV36がZ34nismo同様にグラベルに入ってしまい此方は直ぐにコースに復帰しようとコースに戻ったがコントロールを失い。ハーフスピンモードになり、その直後S2000がデグナー第2コーナーに進入してきた。
AP2 S2000 車内
目の前でスカイラインクーペCV36が無理にコースに戻ろうしてコントロールを失いハーフスピン状態からイン側に行くのを綾森杏子は、頭で考えるよりも早く殆ど反射的にS2000をアウト側に持っていきスカイラインクーペCV36を避けるが、先程のZ34nismoと同様にグラベルに乗ってしまい左右に暴れるS2000を上手く運転してグラベルを駆け抜けてスカイラインクーペCV36をパスしながら叫ぶ。
「今のは危なかった!でも此で3番手に浮上!!やる気のテンションもMAXよ!!!」そう叫ぶとZ34nismoとNSX-Rの追撃に移るが、その後ろではスカイラインクーペCV36はイン側のガードレールにぶつかりながらもコースに復帰するがペース今一上がらないどうやら、足周りにダメージを受けた模様でありその横をZ33が追い抜いていく。
鈴鹿サーキット MPTF専用パドック内
綾森杏子のS2000がグラベルに乗りながらも抜群なドラテクで駆け抜けコースに戻るのをパドック内のモニターで観ていた。野島大樹は声を上げる。
「今の走りだけ観ていると、ダカールラリーかWRCと勘違いしてしまう程だ。杏子ちゃん上手い!」そう感心した声で言うと、荻村瑞希が続けて言う。
「無理してコースに戻ろうとするとスカイラインクーペの様に成るから。あの対処法は見事だ」荻村瑞希もそう称賛な声を上げて綾森杏子のドラテクを褒め。FD2とFD2RRの整備をある理由で一時的に止めていた。牧島亨がその会話を聞いて口を挟む。
「幾つか聞きたい事が有るんですけど、今のデグナー第2コーナー直ドリでクリアする事も出来たのでは?イニDのRX-7FD3Sの様に」
「まあ、それも手段の1つだが基本サーキットを走るんだったらドリフトよりもグリップの方が速く走れる。ドリフト走行は極端な事を言うと、前に進もうとする運動エネルギーを横にして走るから運動エネルギーを無駄にしている走行だからな」荻村瑞希がそう言うが、牧島亨は納得がいかない顔で更に聞いてくる。
「でも、ラリーとかはドリフトの方が速いと言いますよ。其処ん所はどうなんですか?」それを聞いた。野島大樹と荻村瑞希は顔を見合わせると、野島大樹が口を開く。
「ラリーの場合はドリフト走行で走るのが、一番速くて安全に走れる走行方法だからだ」
「安全に走れる?」
「そう、ラリーは基本的には公道で行われる競技だがターマック舗装路以外の場所、グラベル、ダートでも行われる。そしてそういう場所というのは摩擦係数が低い」
「摩擦係数が低いというのは路面が滑りやすい事を意味している。そんな場所を高いアベレージスピードのグリップ走行で走ると行き成り滑ってしまい。そんな状況から立て直すのは余程の腕前のドライバーでも苦労する。立て直せなければクラッシュコース一直線だし、仮に立て直してもタイムのロスは大きい、それらの事を考えるなら滑る前に滑らせて走るドリフト走行の方が合理的かつ速く走れるからだ」
「荻村さんの言う通り、ラリードライバーのドリフト走行は一見派手な走りで無駄な走り方の様に見えるが、その実は恐ろしい程の計算の上で成り立っている安全かつ速く走る為の走行技術だ」
「他にもラリーの場合は舗装路でも雨が降っている中、もしくは雨の降り始めの時でも行い、そんな路面状況時はスリップしやすい状況下だ。そんな状況ならドリフト走行の方が断然優れている。まあ、最も大昔のレースでもタイヤのグリップレベルが低いからドリフト走行で走った方が速く走れたそうだが、今はタイヤのグリップレベルが大幅に向上化したからグリップ走行の方が速く走れる。ドリフトはいざという時の緊急回避用のテクニック扱いだからな」荻村瑞希がそう締め括るように言うと牧島亨は多少は納得した顔になり。口を開く。
「要は走るステージで走り方が変わるという事ですか。ラリーはドリフトが適していて、サーキットはグリップの方が良いと言う事ですか」
「うん、基本的にはその考えで間違ってないが、共通する点もある。ラリーとサーキットで共通する点走行ラインの問題がある」
「荻村さんの言う通り、ラリーでもサーキットでも速く走れるラインというのは限られてくる。最速のラインというのは極端かつ乱暴な言い方が許されるなら1つしかないし、更にそのラインというのは車ごとで最適な走行ラインというのが存在し走り方も全然違ってくる。この点を事細かく言えば冗談抜きに本が一冊出来るよ。実際問題、今走っている杏子ちゃんのS2000の走行ラインを俺のFD2で仮にトレースして走ったら全然違うタイム、遅いタイムになるよ。そんだけ走行ラインとは重要だ」
「排気量とパワー的には幾らチューンをしていても前を走る2台に劣っているS2000だけど、しっかり付いていけてるのはS2000にとって最適な走行ラインで走っているからだ」荻村瑞希がそう言ってモニターを指差すと綾森杏子のS2000がZ34nismo、NSX-Rに迫る。
「荻村さん、杏子ちゃん今日は怖いくらい乗れてますが問題なのは此処からです。この状況下で前を走る2台、ZとNSXの間にどう入り込むかが問題ですよ。あれ位のレベルになると走行ラインの問題は物凄く重要に成ってきます」
「そうだな、あの2台に割って入るのは至難の技だ。牧島君しっかり観ていろよ。野島君と自分の車があんな状況だし、それにこの後はターボ無差別級レースを行うから。時間的には余裕が有るから暫くの間、あの3台の走りはしっかり観といた方が良いよ。ラインの使い方と潰し合いの高等な駆け引きが繰り広げられるよ」そう荻村瑞希が言いながらジェスチャーでFD2とFD2RRを指すと美城プロダクションのアイドル達、三船美優、高垣楓、市原仁奈、本田未央、日野茜、高森藍子が車の周囲を占有して何かしらの会話をしているのを観た。牧島亨は軽くため息を付きながら野島大樹が腕に抱えているのモノを観ながら言う。
「確かに、今おふた方の車はあんな状況ですし、あの走りは観ていて勉強になるのは認めますけど野島さん、腕に抱えているその黒猫何処から持って来たんですか?」牧島亨が言うと、確かに野島大樹は黒猫を抱えており何で抱えているのかを説明し始めた。
「NA無差別級レースが始まる寸前にピットロードで彷徨いて居たんで慌てて確保したんだ。コース上に出ると危ないしな後それから首輪が着いているから飼い猫だと思うんだ」
「例え飼い猫でも普通サーキットに猫を連れてくるの禁止何ですけど、一体全体何処の誰が連れて来たんですかね?」
「判らん、でも今のレースが終わったら場内放送で飼い主を探して貰うよ。ノワール」牧島亨にそう言いながら黒猫の頭を軽く撫でてる野島大樹に荻村瑞希が言う。
「ノワール、フランス語で黒か、首輪に名前でも書いてあったのか?」
「いいえ、書いていませんでしたけど名無しじゃ可哀想なんで即席で名前を付けたんで」
「ドイツ語でシュヴァルツ乃至イタリア語でネロでも良かったんじゃないのか?両方黒の意味だ」
「シュヴァルツだと語感の響きが猫の名に合わないし、ネロだとローマ皇帝の暴君ネロを連想するんで、ノワールにしたんです」
「暴君ネロね。でも最初の頃は言われている程の暴君では無かったと言うじゃないか」
「ええ、寧ろ最初の頃は名君の誉れ高い君主としてローマをより良くしよとした為政者で、ローマ市民からも高い支持を受けてましたけど徐々におかしくなり、晩年にはローマに放火するという命令を出す暴挙に出ますが、おかしくなった原因に鉛中毒だったのではという説も有りますから」
「その当時の食器類、ローマの上流階級では鉛製の物が用いられており特に鉛製のワインカップはワインの味を良くするというので好んで使われていたからな」そんな2人の会話を聞いていた。牧島亨は内心でこう思った。
『インテリコンビの名は伊達じゃないな』そう思いながらもモニターを観ていた。
AP2 S2000 車内
Z34nismoとNSX-Rに追い付いたが、その時点で綾森杏子は前を行く2台の走りに割り込み追い抜くのは非常に困難だと判断し、どうしようかと考えていた。
『悔しいけど、つけこむ隙を与えない走りだわ。チャンスがあるとしたらNSXがZに仕掛ける際にそれに便乗して仕掛けるしかないけど、問題なのは』そこまで考えると口に出して言う。
「そんなチャンスを与えてくれそうにも無いという事、トップのZは後ろのNSXが抜こうとするポイントを上手くブロックしているし、NSXもZの動きを見定めて巧みにプレッシャーを与えている。本当、困っちゃうね」そう言いながらシケインをクリアし最終コーナーを立ち上がり先行しているZとNSXの差を詰め追い抜く為に第1コーナーで勝負を仕掛ける事を決心する。『多分、ううん、間違いなくNSXは第1コーナーで勝負を仕掛けるつもり、それに乗じてオーバーテイクを仕掛ける』内心でそこまで考えると第1コーナーに向かってアクセル全開でメインストレートを駆ける。
鈴鹿サーキット ピットロード上
綾森杏子のS2000が第1コーナーに向かって駆け抜けるのを観た。周防清人と水城勇也が同時に叫ぶ。
「「第1コーナーで仕掛けるのか!」」それに被さる様に場内放送が流れる。
「トップのZ34nismoの後ろにNSX-Rがピタリと付いているが、その後ろからS2000が物凄い勢いで追い付いてくる。あっ、NSXが動いたZのインに突く。そしてS2000が並ぶか!?3台並んで第1コーナーに進入するのか!!そして前に出るのはどの車だ!?」
AP2 S2000 車内
綾森杏子はS2000を操りながら第1コーナーに進入するが、前を行く2台、Z34nismoとNSX-Rの間に割り込むのは無理だと判断した。
『悔しい、無理に行けば並べるけど、そうなれば私のラインが取れないし、曲がれない、ストレートがあと100メートル長ければ割って入れたけど此ばかりは無理ね。でもチャンスは未々ある筈このまま2台に喰い付いて行けば抜けるかも』そう判断するとS2000を第1コーナーを曲がらせ前を行くZ34nismoがNSX-Rを巧みに押さえ込みながら、第2コーナーを立ち上がって行く。
鈴鹿サーキット ピットロード上
「インを突いたNSXを押さえ込みながらZがS字に行く!!その後をNSXが獲物を狙うハンターの如く付いていく!!更にS2000も前の2台に負けず劣らずの走りで追撃する。ファイナルラップに成っても1~3位争いは本当に熱くて、激しさを増す!!」そのアナウンスを聴きながら、周防清人がポツリと呟く。
「杏子は3位で決まりだな。前を行くZとNSXが致命的なポカをしない限り抜くのは無理だな。ストレートがあと少し長ければ抜けるチャンスが在ったんですけど、この状況だと無理だな」それを聞いた水城勇也が聞き返す。
「何でだい?」
「杏子のS2000は本当に速い車に仕上がっていますけど、それだけに運転するには高いスキルが必要なんです」
「それは、判るよ」
「そのS2000、杏子が目一杯本気に走って前に行くZとNSXを射程圏内に捉えたのは凄いんですが、前を行く2台の車の出来と運転スキルのレベルは、S2000と杏子とほぼ同等だと判断します。そんな車を2台相手にして杏子が抜くのは至難の技」
「でもレースはチェッカーフラッグが振られるまで、判らないよ」
「だからです。杏子が無理して前を行く2台をオーバーテイクする可能性が有るんで、水城さんも杏子の熱くなった走りを知っていますよね」
「確かに、熱くなった杏子ちゃんはちょっと危ないよね」
「ええ、その通りで」そう返答しながら周防清人は内心でこう呟く。
『杏子、無理すんなよな。無事に戻って来いよな』そう思いながら最終コーナーを見る。
鈴鹿サーキット MPTF専用パドック内
トップZ34nismo、2位はNSX-Rそして3位は綾森杏子のS2000がデグナー第1、第2コーナーをクリアしてヘアピンに行く。そしてヘアピンのアプローチにZ34nismoがアウト側に行くとNSX-Rはハイスピードのままインに飛び込みZ34nismoに並ぶ追い抜きブレーキングでスピードを落とすが、進入スピードが速すぎて完全にスピードが落としきれずにアンダーステアを出してしまい。Z34nismoに再度抜かれてしまいNSX-Rは再度追撃する為にアクセルを踏み込むが、焦りのせいなのかアクセルワークがラフなアクセルワークでリアが左右に振られ車速が落ちるが、それを立て直しながら再度追撃姿勢に移ろうとした瞬間、S2000がNSX-Rを追い抜き。モニターを観ていた。野島大樹は言う。
「この黒猫が幸運を呼び込んだのかな?ノワール」それを聞いた牧島亨が聞く。
「え、でも黒猫って不吉だと言いませんか?」
「イギリスだとね。黒猫は幸運の証しとされているからね」牧島亨の疑問に荻村瑞希がそう答える。
「はあ、そうなんですか?じゃなくて、杏子ちゃん2位に上がりましたよ!2位に!?」
「諦めずに前を行く2台に付いていって、前を行くNSXが犯したミス。ほんの僅かなミスを突いてオーバーテイクか実に見事だ」荻村瑞希がそう称賛な口調で言うと、野島大樹がその後を続けて言う。
「或る意味前を行く2台を信用していないと、出来ない抜き方だよアレは」
「信用ですか?」牧島亨がそうきいてきた。
「そう信用、下手くそだったら杏子ちゃんのS2000にさっさと抜かれているか、もしくは距離を取って走っているけど杏子ちゃん結構、距離を詰めていただろ」
「ZとNSXを運転するドライバーのハイレベルな技量、それを感じて杏子ちゃんは、ギリギリ迄攻めて喰い付きチャンスを伺いNSXが犯したミスを突いてオーバーテイク、本当に見事だが此処からが大変だNSXの追撃を受けながらゴールライン迄の攻防だ。この勝負は最後迄、見応えがあるよ」野島大樹、荻村瑞希がそう言うとモニターを観るとNSXの追撃を受けながらもS2000が素晴らしい走りを魅せていた。結果的にはNA2NSX-Rからの追撃とプレッシャーの中、何とか逃れ綾森杏子が駆るAP2S2000は2位でフィニッシュしたが、綾森杏子は『後1周有ったらヤバかったかも』そう言わしめる程の追撃とプレッシャーをNSX-Rは与えていた。

メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティ最終話に続きます。


Posted at 2016/04/29 16:36:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   06/04 10:33
タイプRに乗っているので、サーキットを走りたくなりシビックを、チューニングしてサーキットデビューをすると同時に、愛車のチューニングも紹介していきたいと思います。...
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