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タイプRチューニング日記のブログ一覧

2016年07月02日 イイね!

メカについてのss ロータリーエンジン中編

MPTF店内
「欠陥エンジン!!」そう牧島亨が答え、更に呆れた口調というより、馬鹿にした口調で続けて言う。「マツダの社長馬鹿ですか!?そんな欠陥品を捕まらせるなんて」それに対して宇佐美のとかが反論する。
「牧島さん、マツダの社長は決して馬鹿では有りませんよ。NSU社がロータリーエンジンを搭載した車の素晴らしい走り間近で見て、更にその車に実際に乗ってロータリーエンジンの性能を体感した為に実用化に関しては問題無いと思い込んでしまったんです」
「娘の言う通り、レッドゾーン迄スムーズに回るエンジンで、パワーも有って、乗り心地も悪くなく、何よりそこまで回しても車内の静粛性は当時としたら驚く程に静かだったのよね。旦那」
「そうだ、当時のレシプロエンジンで高回転迄、回したら車内は結構な騒音に見舞われる為に、高速走行時の車内は極一部の高級車を除き大声で喋らないと会話もままならないのが一般的だったが、ロータリーエンジンは驚く程に静かでパワーも有った」店長達の返答を聞きながら、マツダの社長が契約を結んだ経緯を大体理解した。牧島亨はある疑問を尋ねた。
「そうすると、マツダはどのタイミングでそのバッタモンの欠陥に気付いたんですか?」
「良い質問だマキト、NSU社と契約を交わしたマツダは現地に技術陣を派遣しライセンス生産の段取りを進めていたが、NSU社の方からは具体的なライセンス生産のスケジュールが一向に決まらない中で、マツダの社員がある疑問を思い浮かべた。此処からは寸劇風に説明するぞ」
マツダ社員A「なあ、今疑問に思ったんだが、ちょっと聞いてくれないか?」
マツダ社員B「どうした、生産の段取りが早まる提案だったら聞いてやるぞ」
マツダ社員A「いやな、NSU社はロータリーエンジンを開発した会社で間違って無いよな?」
マツダ社員B「当たり前だ、そんで」
マツダ社員A「それだったら、なんで技術提携のパートナーシップ契約を表明したんだ?普通に考えたらおかしいと思わないか?」
マツダ社員C「おい、なに話してるんだ交ぜろや」
マツダ社員A「あ、良いですよ。いやねNSU社は今んところ世界で唯一ヴァルゲンエンジン事、ロータリーエンジンを実用化しているんだったら。どうして自社で生産しないのかなと思いましてね」
社員B「そんなの簡単だろ、自社だけだと生産が賄いきれないと判断したから技術提携のパートナーシップ契約を表明したのが真相だろ?」
社員A「それだったら工場を拡張すれば問題は無いですよ。もし仮に銀行が資金を出し渋っていてもロータリーエンジンは夢のエンジンですよ夢の、市場に与えるインパクトは絶大でそれを開発したNSU社が今後の自動車業界のキャスティングボードを握り同時に莫大な利益が約束されているんなら、普通に考えても銀行の方から融資を申し出る様な代物ですよ代物」
社員C「確かに言われてみればAの言う通り変だよな。或る意味一人勝ちが確定している状況下で技術提携のパートナーシップを表明するのは」
社員B「腑に落ちないし、それにAの話しを聞いていて思い出したが、NSU社自体もロータリーエンジン搭載車の発売を未だに明確化にしてないな」
社員A「その通りです。それらの事を考えるとある疑問というか答えに辿り着きます。もし間違って無ければ最悪の事態が考えられます」
社員C「最悪の事態、穏やかな話しじゃないが、どんな事態なんだ?」
社員A「NSU社のヴァルゲンエンジン事、ロータリーエンジンは未完成品の可能性が大です」
社員B「未完成品だと!おいおい冗談でも笑えんが、今までのNSU社の対応を考えると…」
社員C「その可能性は否定出来ない。いや、むしろ、その可能性が高い」
社員A「要するに、NSU社は未だ未完成品のロータリーエンジンを完成品として発表した事になります」
社員B「それ、普通に考えたら致命的な問題というか詐欺だぞ、おい」
社員C「ん~、問題なのは、どうしてNSU社はそんな欠陥品を完成したと偽って発表したんだ?常識的に考えればメリット、デメリットの天秤に掛けたらデメリットの方が多いのに、何故だ?」
社員A「そこんとろは、判りかねますが、今とるべき行動は一つだと判断します」
社員B・C「「NSU社の担当者を締め上げて真相を問い質す!!」」
社員A「その通りです。行きましょう!!」
「とまあ、こんな感じの会話が交わされ、そしてNSU社の担当者を締め上げた結果、予想の斜め上を行く驚愕の事実がNSU社の担当者から明かされた」
「驚愕の事実?それってどんな事実だったんですか店長?」牧島亨が、驚愕の事実について訊いてきた。
「本当に信じられない答えが返ってきた。また、寸劇風に説明するぞ」
マツダ社員ABC「「「あんたの所のエンジン、ヴァルゲンエンジンに何か問題有るんじゃないのか!!!」」」
NSU社担当「その件に関しては後日、説明しますのでお引き取り下さい」
マツダ社員A「何か、ふざけた事を言ってますよ。この担当者、どうしますか?」
マツダ社員BC「「少し、いやかなり手荒な真似をしてでも吐かせるか真相を」」
マツダ社員A「そうですね。いたぶり掛ければ必ず洗いざらい吐くだろうな」マツダ社員ABCの目が完全に殺気に溢れてNSU社担当ににじり寄る。そして、そんなマツダ社員の行動にNSU社担当は真相を告白した。
NSU社担当「わ、わ、わかりました。言います。言います。実は言うと、ヴァルゲンエンジンは技術的なブレイクスルーを果たしていない箇所が存在します」
マツダ社員A「くっ、外れて欲しいと思っていた最悪の予想が当たるとは運が無い、で、何処だ、問題が在る箇所は何処なんだ?」
マツダ社員B「回答次第じゃ、ぶん殴るぞ」
NSU社担当「ローターの耐久性が不十分です。あと、それから」
マツダ社員C「まだ、在るのかよ」
NSU社担当「実は言うと、チャターマーク問題が解決していません」
マツダ社員AC「「寄りにもよってチャターマークが解決してないだと!!おい、Bどうなっても構わんから思い切って遠慮容赦なくぶん殴れ許可する!!」」
マツダ社員B「わかったわ、歯を食い縛れや、このど阿呆の詐欺師野郎が!!」
NSU社担当「うぎゃー!!」
NSU社担当をぶん殴った後にマツダ社員ABCが更に問い質す為にNSU社担当を取り囲み、なんで欠陥のあるエンジンを公表した理由を聞いた結果、完全に呆れた声で言う。
マツダ社員A「要は試作品が出来たと」
マツダ社員B「でも、それはあくまでも試作品という名のワンオフエンジンであり、量産化に関しては、ローター耐久性と最大の難関チャターマーク問題が解決していなかったが」
マツダ社員C「時間を掛ければ、問題は解決出来ると判断して見切り発車的に試作品段階のロータリーエンジンを見せ金的に発表をしてイニシアチブを握り、同時に技術提携のパートナーシップ契約という名のライセンス生産契約を発表する事で、技術提携交渉をするメーカー間同士を争わさせ稼いだ時間でチャターマーク問題とローターの耐久性を解決しようとしたと」
NSU社担当「その通りです。取り敢えずロータリーエンジンの試作品が完成したからには、チャターマーク問題とローター耐久性の問題も比較的に容易く解決出来て、量産化を目処にしたロータリーエンジンを発表して此方に有利になる状況下で対処する筈でしたが」
マツダ社員A「それでか、普通ならロータリーエンジンの完成と同時にロータリーを搭載した自社製の車の販売時期を一緒に公表せず、技術提携のパートナーシップ契約をした理由とは、そういう事か」
マツダ社員B「だが、予想に反して幾ら時間を掛けてもチャターマークとローター耐久性問題が解決しない状況下になり、そんな最中に」
マツダ社員C「家の会社が、他のライバルメーカーを押し退けて、あんたの所と交渉を持ったと」
NSU社担当「はい、その時点でも問題は解決していなかったので、先ずは絶対に契約をする筈が無い、此方に一方的な契約内容を提示して時間を稼ごうとしましたが」
マツダ社員A「まさか、その条件で契約するとは夢にも思わず、肝心なエンジン、ロータリーエンジンの欠陥を隠しつつ、問題点の解決を図ろうとライセンス生産契約の交渉をのらりくらりとかわして時間を稼いだが」
マツダ社員C「チャターマークとローター耐久性問題の解決の目処が立たなかったと、おい、Bもう1発ぶん殴れや」
マツダ社員B「元より承知、歯を食い縛れや!!」
NSU社担当「ぎゃーっ!!!」叫び声を上げながら、吹っ飛ばされ、自業自得のNSU社担当をマツダ社員Aは汚物を見るような目で見ていたが、同時に此れから先の問題に頭を抱えてしまった。
マツダ社員A「取り敢えず、そこの馬鹿野郎は一先ず置いといて、問題なのは」
マツダ社員C「ああ、問題なのは、ロータリーエンジンをどうするかが最大の問題だ」
マツダ社員B「今、取るべき手段はこの事実を上に伝えてNSU社との契約を再考、もしくは、破棄を伝えるべきだ。こんなふざけた内容の契約で、やれるか」
NSU社担当「お、お、お待ちを、もうすでに公式契約を交わしておりますので、今更ながら契約破棄は出来ませんよ。事実を公開しましたから、此れからは共同でロータリーエンジンの欠陥を克服しましょう」殴られた、NSU社担当は立ち上がりながら、そう言うとマツダ社員Bは、AとCに怒気を込めた声で尋ねる。
マツダ社員B「おい、この担当、血が出るまで殴っていいか?例え問題になろうが、お前らが止めても俺は」そこまでBは言うと、AとCは返答した。
マツダ社員A、C「「絶対止めないから、思い切っりぶん殴れ例え問題になってもな」」
マツダ社員B「ありがとう、三途の川を見てこいや、この大馬鹿野郎が!!!」
NSU社担当「ぐぁー!」そう叫びながら、ぼろ雑巾の様にNSU社担当は宙を舞う。
「とまあ、チャターマークとローター耐久性問題が解決してない状況下でマツダは、ロータリーエンジンの実用化を目指したが、それは茨の道だった。実用化にあたり様々な問題が持ち上がりマツダは、それらを一つ一つずつ解決していく事になる」
「店長、結局マツダはNSU社との契約を結んだままで、ロータリーエンジンの実用化を目指したんですか?よく、それで社内から文句が出ませんでしたよね」
「ううん、マツダの社内からは、それは盛大に反対意見が出たけど、業界再編統廃合案が中央官庁で進んでおり、マツダが生き残るには『ロータリーエンジンの実用化以外に道がない頼むと』NSU社と契約を結んだ社長がそう言って、幹部や技術陣に頭を下げて頼んだのよね。旦那」
「そうだ、凄まじい努力でマツダは、ロータリーエンジンをモノにする」
「けど、それって実用化の名を借りた開発だったんだよね?確かマツダがロータリー関連で取った特許は開発元のNSU社以上じゃなかったけ?」宇佐美のどかが、そう言うと店長は続けて言う。
「そうだ、次はマツダの努力の事から話すか」

メカについてのss ロータリーエンジン後編に続きます。



Posted at 2016/07/17 13:38:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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何シテル?   06/04 10:33
タイプRに乗っているので、サーキットを走りたくなりシビックを、チューニングしてサーキットデビューをすると同時に、愛車のチューニングも紹介していきたいと思います。...
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