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タイプRチューニング日記のブログ一覧

2016年01月31日 イイね!

メカについてのss PV視聴

11月下旬 とある中学校の昼休み 視聴覚室室内
その日の昼休み、普段なら教室で宇佐美のどかと佐倉さやか他数名の友人達とお昼をたべるのだが、今日に限っては視聴覚室でお昼を食べる事になり、視聴覚室には教諭2名、クラスの男子や女子、他のクラスの生徒や、少数ながら2年生、1年生の姿も居た。目的はつい先日撮影されたアフターパーツプレミアムパーティのPVをお昼を食べながら観る為だ、YouTubeにアップされているが大画面で観たいなと佐倉さやかが言い出し、それを聞いた宇佐美のどかが家にPVのDVDが有るよと答えた結果、視聴覚室を利用しての昼食会兼観賞会に成り使用の許可は結構簡単に取れた。理由簡単な話だ担当教諭もそれを大画面で観たかったからだ。やがて、視聴覚室内の大型ディスプレイにPVの映像が映し出される。
オープニングは、アフターパーツプレミアムパーティプレゼントターンパイクのタイトルが流れると、カメラはターンパイクのスカイラウンジを映すとそのままターンパイク内のほおずき橋、御所の入り橋等の場所を上から下の順で撮りながらターンパイク入口迄止まると、8台の車が止まっており色々な角度から順に、AZ-1、S660、86、BRZ、ND型ロードスター、R35GTR、FD2RR、FD2を映すと場面が変わり8台の車が走行前の各種チェックを行うメカニック達の映像が映し出される。
ジャッキアップで車を上げてタイヤを外し、車高調で車高の調整と同時にブレーキのチェック、エンジンフード乃至ボンネットを開けてエンジンのオイルチェックやプラグ交換、車の下に潜って下回りのチェック、調整機能付きリアウイングが付いている車はリアウイングの調整、パソコンを繋いでECUのリセッティング、外したタイヤの空気圧をチェック、もしくは窒素ガスを注入する等などの様々なチェックを終了して外したタイヤを仮付けし終えると、車を下げて本締めでタイヤを止めると8台の車のエンジンを同時に始動、NAとターボの迫力有るエキゾースト音がターンパイクの入口に響き渡り、カメラはその8台を映し出しながら上昇しターンパイクを映し出すと場面が変わる。
8台の車を運転する8人のドライバー達がレーシングスーツを着てチャックを首まで上げて止め、シューズの紐を結び、グローブを着用し、HANSを装着し最後に8人ドライバーがヘルメットを被り、走行前の準備が終了すると、再度場面が変わる。
ターンパイク料金所の先でアイドリング状態でFD2RR、FD2の順で止まっている。FD2RRのフロント左側から一人の女性高垣楓が歩き、左フロントフェンダー部に手を置くとフェンダー、ピラー、ルーフ、リアウイングの順で手を滑らせ、FD2の左リアから今度は三船美優が、リアウイング、ルーフ、ピラー、フェンダーの順で手を滑らせ、高垣楓と三船美優がFD2RRとFD2の間を交差すると、高垣楓はFD2、三船美優はFD2RRの運転席ドアにそれぞれ立ち止まると、高垣楓と三船美優は同時に運転席のドアを開けると二人のドライバー、黒のレーシングスーツを着たドライバーはFD2RRに向かい、青のレーシングスーツを着たドライバーはFD2に向かい、二人のドライバーが運転席に座り四点式シートベルトを締めると二人のドライバーは親指を立ててサインを送ると、そのサインを確認した高垣楓と三船美優が運転席のドアを閉めてFD2RR、FD2から離れるとFD2RRとFD2が猛然とスタート、それと同時に画面にはチャージ オブ ザ ターンパイクの文字が表示され上りのストレート先の左高速コーナーを普段なら絶対出来ない二車線を使うアウトインアウトのラインでコーナークリアすると歩道橋を過ぎハイスピードを維持したまま二車線をフルに使いにターンパイク前半の高速区間を疾走し途中でFD2RRのオンボードカメラ映像に切り替わり有り得ないスピードで走りながら御所の入り橋に向かう。そして場面は御所の入り橋に変わり画面にはデルタと表示され、御所の入り橋の入口を撮っていると左側86、右側BRZで2台の並走シーンが映ると同時に車内のドライバーも映る。橋の左コーナーを2台並んでクリアし、三車線部に入ると中央の車線を空けると、空いた車線にR35GTRが入り込むと86とBRZと三台での並走を右コーナーで瞬間的に見せてストレート部に入るとR35GTRの車内に映像が変わり上りだということを忘れるような加速を発揮し1台飛び出した後を86、BRZが追い、カメラは上空からの映像に変わら。上から見るとにデルタの形に見え。そして御所の入り橋に戻すとFD2RR、FD2の順で橋を通過し三車線部分でFD2のオンボードカメラに切り替わりFD2が、FD2RRと入れ替わり前にでると、三車線区間を終了し右コーナーを曲がっていく。そしてほおずき橋に続く高速区間ををR35GTR、86、BRZの3台がデルタの形でを維持しながらハイスピードで通過するとFD2、FD2RRが負けず劣らずのスピードで追走し、そしてほおずき橋では、エリア オブ ザ ドリフトという表示共に先頭はND型ロードスター、AZ-1、S660の3台がドリフトをしながらほおずき橋の上を通過中の映像を映すと同時に車内のドライバーの運転も映し、タイヤからは盛大な白煙を出しながら3台が一子乱れぬドリフトでクリアし、派手な振り返しを見せながら次の三車線左コーナーをクリアした後にR35GTR、86、BRZの順でほおずき橋をクリアし、その後をFD2、FD2RRがクリアしていく。先頭を走る3台はドリフトしながらコーナーをクリアすると、後ろからR35GTR、86、BRZが追い付き、ドリフトをしている3台にR35GTRがこれ以上近付いたら危険だという距離まで詰めると、後ろ2台の86、BRZはR35GTRから少し距離を置いて並走して前を走る4台を追い。その後ろではFD2、FD2RRが走り、ターンパイクに3つ有る最後の三車線区間に有るストレートに来ると、前を走るFD2にFD2RRが並走すると今度はFD2RRが前に出るとFD2を従えながら左コーナーを曲がっていく。やがて先行する6台に追い付くと、ドリフトをしている3台がドリフトを止めてロードスターを先頭にAZ-1、S660の順で左車線をキープして走行し、その横をR35GTRが追い抜きロードスターの前に出ると今度は86がR35GTRの前に付くとBRZが列の先頭になるが、FD2RR、FD2が追い越すとFD2がBRZの前に付くとFD2RRが列の先頭になると、そのままスカイラウンジの駐車場に車を入れて扇状に8台の車を止めて、それらの車を運転していたドライブ達が次々とヘルメットを脱ぎ顔をカメラに観せるが、FD2RRとFD2のドライバーはヘルメットのバイザーを開けただけで顔を観せない様にすると、画面には次の文字が映る。
カミング スーン スズカ フェブラリーが映り、走行を終えた車とドライバーの走行シーンをダイジェストで1台ずつ映しながらカメラは少しずつ上昇し、最後のS660の映像が流れるとカメラは再度8台の車とドライバー達を映し先程まで走っていたターンパイクを映し出す。
そして最後に駄目押し気味にターンパイクの料金所に変わりFD2RR、FD2、R35GTR、86、BRZ、ロードスター、AZ-1、S660の順で下りてくると料金所の前で高居楓と三船美優がB2サイズの紙を持って立っていた。紙に書かれていたのは太い黒マジックで『私達も鈴鹿まで連れていって』と書かれており、それを見たFD2RR、FD2は止まると助手席のドアを開けてFD2RRに三船美優をFD2に高垣楓を乗せて、料金所を通過すると、画面にはアイ ウェイト イン スズカの文字が表示され。走り去る8台の車のリアが映し出されるのを観ながら佐倉さやかは小声で宇佐美のどかに尋ねる。
「のどか、これで終わり?」
「一応YouTubeにアップされている映像はこれで終わりだけど持ってきたDVDだと、この後にね1台ずつのタイムアタック映像が有るよ」
「そう、でも今のヤツでも大画面で観るとやっぱ迫力が違うわ」
「タイムアタックの映像はもっと迫力有るよ。観たけど迫力が余りにも有り過ぎてタイムアタックの映像はYouTubeにアップされなかった程だから」
「どうして?」
「荻村さんがね、ターンパイクで200も出すのは正気の沙汰じゃ無いと言ってたし、他にも野島さんがAZ-1を試しに運転したら余りにもピーキー過ぎる特性で怖くて全開に出来なかったって言ってたから、ちょっと、ううん、かなり危ない映像だけど、それでも観たいさやかちゃん」
「そんな事、言われたら観る気になったわ。観させて」
「この後に、出るからもう少し待ってね」そう言い返すと画面には、協賛企業やスタッフの名前が表示されていた。
メカについてのss PV視聴 終了
作者から一言、結構難産かつ目茶苦茶な内容のssに成ってしまいました。作中のND型ロードスター、AZ-1、S660の3台のドリフトシーンは完全に作者の妄想の産物です。実際ターンパイクを走った事が有る人なら、幾らなんでも無理すぎるだろうと、ツッコミが入るのは間違いないと思います。それでは次回メカについてのssは、 アフターパーツプレミアムパーティの話を書きます。
追記、明日は休みだから、ちょっと遠出する予定です。
Posted at 2016/02/10 18:29:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年01月30日 イイね!

杉下右京「戦車道ですか」最終話

警視庁 廊下
「右京さん、甲斐長官官房付から直々にお褒めの言葉を受けるとは思いもしませんでしたよ」
「そうですね。冠城君、何で甲斐長官官房付は今回に限って協力的だったのでしょうか?」
「旧友の頼みを聞いたから、だと弱いですね動悸が」
「もしくは文科省に貸しを作りたかった。これもちょっと違う様な気がします」
「ひょっとすると、その両方の可能性も有りますよ」
「ええ、でももう1つ考えられる可能性は、甲斐長官官房付も大洗女子学園を廃止解体をさせたく無かったという可能性も有りますよ。冠城君」
「可能性としては1番低い可能性ですけど、今回に限ってはその可能性を信じたいですな。右京さん」
「僕もそう思いたいですよ。冠城君」
警視庁 特命係 室内
右京と冠城の二人が特命係に戻って来ると、室内では角田課長と米沢守が何かしらの議論を行っており、右京が声を掛ける。
「角田課長と米沢さん本日は、どの様なご用件でいらっしゃっいましたか?」
「よう警部殿、俺は何時もの様に珈琲を飲みに来て飲んでいた時に米沢が警部殿に用が有って来てな。居ないもんだから先日の大洗対大学選抜の試合最中に大洗がカール自走臼砲を撃破する所が有っただろ。その撃破に関して米沢と議論を交わしていた訳だ」
「失礼、どんな様な内容ですか?」冠城が口を挟む。
「角田課長は、遠距離射撃で撃破すれば1番楽じゃなかったのかと、そうすればあんな真似をしなくてもカール自走臼砲が撃破出来、遊園地跡地での戦闘にもBT42が参加出来たんじゃないかと」
「まあ、確かに格上のパーシング3両相手にして大立ち回り演じ撃破すれば誰だってそう考えますな」冠城は角田課長の考えに一定の理解を示した。
「そんで、米沢は増援を要請してから攻撃すれば良いと言っているんだ。どう思う?」
「その件に関しては、試合会場で冠城君と議論しましたが、結論から言えば、あの手段しかなかったという結論に達しました」
「杉下警部、どういう意味ですか?」
「最初に角田課長の遠距離射撃での撃破案は、一撃で撃破しなければ護衛に付いているパーシング3両からの反撃を喰らいます。そう成ったら最悪です。あの場に居た4両の戦車でパーシングの反撃を喰らいながら反撃出来る戦車は、残念ながら1両も居ません」
「でもよ警部殿、ヘッツアーとBT42が居るから何とかなるんじゃないのか?」
「確かに攻撃力なら、ヘッツアーとBT42はそれ相応の物を持っていますが、防御力に関しては残念ながら非常に劣りますパーシングの攻撃力はティーガーⅠ型とほぼ同等で、防御力も重戦車と名乗るだけの防御力を持っています。一撃でカール自走臼砲を撃破出来なければ3両のパーシングがカール自走臼砲の盾に成りつつ反撃します。そう成ったら、相手にカール自走臼砲を狙っている事を教える事に成りますから。護衛が更に増える可能性も有ります」
「そう成ったら最後です。大学選抜はその時点では1両の被害しか出ていませんから、カール自走臼砲に護衛を増やす事は何等問題有りませんから」右京の後を冠城がそう言う。
「次に米沢さんの増援要請をしてからの攻撃案も残念ながら困難です」
「それはどういう意味ですか?杉下警部」
「カール自走臼砲の砲撃を喰らった後に大洗には、出せる増援が存在しません、無理をすれば出せたかも知れませんが後の事を考えると文字通り、無い袖は振れない状態です」
「でもよ。確かあの時点で大洗は6両の損失を出していたから後先の事を考えれば出すべきだったんじゃないのか?もしくは残りの全戦車を使用しての攻撃案も有り何じゃないのか警部殿?」
「確かに角田課長が言った手も手段の1つですが、後先の戦いの事を考えると手持ちの戦力の中で強力な戦車は割けられない、その為に手持ちの戦力の中ででカール自走臼砲が撃破可能な必要最低限の部隊編制を立案したのでしょう。西住みほさんは、そして編制された部隊もその無茶な意図を汲んで行動しました。もしとか、たらとかの話しに成ってしまいますが、緒戦の早い段階でパンター2両とT34/85、JS2の計4両の損失は大洗にとって結構痛いダメージです。それが無ければその4両を使ってのカール自走臼砲撃破案も採用出来たと思うのですが、それが出来ない為にあの作戦が取られたんでしょう」
「又、角田課長が言った全戦車を用いての攻撃案は最悪の悪手です。大学選抜にカール自走臼砲を狙っている事を教える事に成ります。そうしたら大学選抜はカール自走臼砲を守るように防衛線を展開して大洗の攻撃を防ぎつつ陣形を凹時状態にして大洗を半包囲する形にした後に、カール自走臼砲の砲撃を半包囲の中央部に行えば一撃で複数の戦車を撃破する事も十分可能です」
「結論から言えば、あの手段しかなかったのですよ。角田課長と米沢さん」
「警部殿がそう言うんだったら、そう何だろうな、それとBT42がパーシングを撃破する時に何かの曲が弾かれていたと思うんだが?」
「カンテレというフィンランドの民族楽器で弾かれて、曲名はサッキヤルヴェン・ポルッカです。アコーディオンで弾かれるのが一般的ですがカンテレで弾かれるバージョンも中々趣があって良いですよ」
「おや、冠城君知っていたのですか」
「以前、北海道に行った時にカンテレの演奏を聴いた事が有りまして、その際に教えて貰いましてサッキヤルヴェン・ポルッカの意味を」
「どんな意味ですか?」
「サッキヤルヴェン・ポルッカはロシアに奪われた領土を取り戻す意味を含んだ曲です。その考えで聴くとあの時BT42がこの曲を弾いた意味も面白いですよ」
「取り戻す曲を弾く、成る程、今回の大洗対大学選抜の試合も大洗という故郷を取り戻す為の試合でしたから冠城君の言う様に考えると、実に面白いですね」
「右京さんも、そう思いますか」
「出来れば、試合会場でその説明を聞きたかったのですが、それはそうと米沢さん、用事というのは?」
「すいません、ついつい話しに夢中に成ってしまいましたが杉下警部この前、持ち込まれたUSBメモリーの件なんですが、あの後もう一度調べて診たら、ファイルを開いてある程度の時間が立つとファイルが開いた事を報せる仕掛けが組み込まれていました」
「おい、米沢それは不味いぞ!!」
「角田課長、それに関しては心配は有りません。ネットに接続されて無いパソコンを使用してファイルを開きました。それに情報事態も贈られてきたUSBメモリーのファイルが開いた事をバースト通信で送った程度です」それを聞いた右京と冠城は顔を見合わせて考える。
「冠城君、どうやら今回の件にはまだ裏が有る様ですね」
「そうですね。右京さん」冠城はそう言うと、無意識のうちにTVのリモコンを手に取ると、スイッチを入れてTVの番組をランダムに押して考えを纏めようとしている時に、右京がこえを挟む。
「冠城君、番組を戻して下さい」その言葉を聞いた冠城は番組を戻すと、片山雛子議員が今回の大洗対大学選抜の試合で文科省と野党の議員との間に不正が有り。それを糾弾している会見が映し出されていた。
「冠城君、どうやら今回の件には片山議員も絡んでいたみたいですね」
「そうですね。右京さん、でも今回に限っては感謝と考えますか」そう言うとTVに映る片山議員の糾弾を聞きながら、右京は紅茶、冠城は珈琲を淹れ始める準備をするのを見ながら角田課長は米沢に尋ねる。
「あの二人、何か分かったのか?」
「さあ、凡人で有る我々にはちょっと分かりかねますな」そう言いつつも、右京と冠城は実に見事な手さばきで紅茶と珈琲を淹れるのであった。
作者から一言、ガールズ&パンツァー劇場版を観ていたら。学園艦が半年も前倒しで閉鎖されるとしたら、こんな裏事情が有ったんじゃないかと思い書きました。このような駄文ss失礼しました。次回はメカについてのss PV視聴を書く予定です。
Posted at 2016/01/31 13:03:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年01月26日 イイね!

杉下右京「戦車道ですか」その5

北海道 大洗対大学選抜 試合会場
「冠城君、勝敗が決した様ですね」
「はい、それにしても観覧車を転がして包囲網を破る策を思い浮かべるとは大したものですよ。大洗は、それでは右京さん参りますか」
「ええ、こちらの勝敗も決めに行きましょう」そう言うと、有る人物の所に向かう。
北海道 大洗対大学選抜 試合会場
学園艦局長は焦っていた。非常に焦っていた。『何故だ、何故、負けるんだ、戦力はM26パーシング24両、M24チャーフィー3両、センチュリオン、T28重戦車、カール自走臼砲を揃えて戦力的には此方の方が圧倒的に上で、幾ら大洗に援軍が来ても此方が負ける可能性は無く、戦術的にも途中迄は圧倒的に有利極まりない状況だったのが、どうして、どうして負けてしまうんだ、不味い、不味いぞ、非常に不味いぞ、こうなったら手段を選んでいられない。誓約書も反古にしても構わん、どうせマスコミ等が騒ぐのは最初の内だけで、それを乗りきり尚且つ西住流と島田流を黙らせる事が出来れば問題無い、大洗の廃止解体をしなければ身の破滅だ。関係各所に根回しをしなければ』そこまで内心で考えるとスマホを取り出し電話を掛けようとするが、後ろから伸びた手がスマホを捕り、局長は振り返り怒鳴る。
「何をするんだ!人のスマホを返せ!!」そう言うが捕った二人組は局長の怒鳴り声を無視するかの様に返答する。
「失礼また、お会いしましたね。警視庁特命係の杉下です」
「同じく法務省から出向中の冠城です」そう言った冠城の手には局長のスマホが握られており、二人の顔を見た局長はつい先日、自分の所に訪ねて来た二人組だと思い出す。
「またかね一体全体何の用だね!これから火急な用件で関係各所に連絡しなければいけないんだ!!早く返したまえ!!!」
「残念ながら、返すわ訳にはいきません。失礼ながら貴方には業務上横領、贈収賄、証券取引法、ならび国家公務員倫理法違反の疑いが有りますので、ご同行を御願いしたいのですが」
「何の事だか、さっぱり分からん!証拠は、そう証拠は有るのか!!」明らかに動揺した声で返答する。
「証拠ですか。もし、貴方が当初の予定通りに来年の3月31日付けで大洗女子学園を廃止解体していれば証拠を見付けるのは非常に困難だったでしょうが、時期が僕達に味方をしてくれましたよ」
「時期だと」その一言に局長は黙る。
「そう、時期です。本来なら来年の4月上旬に特別会計監査が文科省に行われる予定でしたが、それが今年の10月上旬に変更に成った結果、貴方はその前迄に強引かつごり押しで大洗女子学園と学園艦の廃止解体を行い纏まった資金を作る必要性に貴方は迫られていました」
「調べさせて貰いましたよ。自分の口座から証拠金として600万円が投資会社を通じて投資していますよね先物取引に、最初の頃は順調に利益が出ており投資会社の方からも利乗せ取引を進められ、更に拡大取引、分散取引で取引をしていましたが先物市場が下落した際に投資会社から難平を進められ更に400万円投資しましたが、それでも下落が止まらず投資会社から追証を求められました。でもその時点で貴方の口座には殆ど現金が残って無いにも関わらず追証を支払って有るのは何故でしょうか不思議ですよね?」
「冠城君の言う通りです。口座には現金が殆ど無いにも追証が払えたのは他から現金を調達したからです。貴方は学園艦局長の立場を利用して、学園艦運用予算に手を出し追証を払いました。利益が出れば直ぐに穴埋めをすれば良いと自分に言い聞かせて横領をしましたが、利益が出る所か更なる追証が発生し発生する度に横領を繰り返して居るうちに、何時の間にか横領をしているという感覚が薄れていきましたが」
「特別会計監査が10月上旬に行われるという情報が耳に入りました。監査が入れば横領の事実が明確に成るのは時間の問題です」
「その為に貴方は自分と関係の深い企業に大洗の廃止解体を目論んでいましたが1社程度では、学園艦の廃止解体は非常に困難です。何せ大洗女子学園の生徒とその家族を入れたら人口は3万人居ます。とてもで無いが1社だけでは賄いきれません、そんな時に、野党の有力議員が貴方に接触して来ました。その議員も架空融資話で多額の借金を抱えており、大洗女子学園と学園艦の廃止解体を自分に支援してくれる企業に斡旋する様に持ち掛けました。それなら何とか成ると貴方達は判断しました。普通なら4~5社程のJV(ジョイントベンチャー)を組んで廃止解体を行うものですが、関係の深い2社で話が進んでおりますね。その見返りにその2社から多額の斡旋料を受け取り、尚且つその2社の株を買い占めていますね。廃止解体の件が発表され、それら2社の指名ならその企業の株価が上がり、更に学園艦の廃止解体で発生する莫大な利益の一部が貴方と件の議員の懐に入る仕組みです。実に見事な上もう1つの策をそれと同時に進行しました。次の選挙対策の1つとして与党の重鎮の選挙区で有利となる工作です。先程言いましたが大洗学園艦の人口は3万人居ます。その内、有権者の数は少なく見積もっても約2万人以上居ます」
「2万人の有権者が居なくなれば、次の選挙は立ち回り次第では十分勝ち目が有りますし、更に貴方達は念には念にを入れて学園艦居住家族の再就職先には不自然な程に県外を斡旋していますよね。全体の約8割以上ですよ?一応調べましたよ。そうしたら何で面倒な手間隙を掛けて迄、県外に再就職を斡旋するのか皆疑問を感じていましたよ。そこの所はどうなんですかね?学園艦局長殿」右京と冠城からの鋭い追及に局長は何か言い返そうとしたが、冠城が持っている局長のスマホが鳴ると、冠城はスマホの着信者名を見るとスマホを局長に渡しながら言う。「貴方宛に電話ですよ」それを聞くと同時にスマホを奪い取る勢いで取ると電話に出る。
「はい、何でしょうか?」
警視庁 長官官房付室 室内
「審議官の五十嵐だ、局長、君はやり過ぎた。もう隠し通す事が出来る。限界点を通り過ぎた。君の処分は依頼退職だ文句は言わせん、本来なら懲戒解雇処分でもおかしく無いのを依頼退職にしたのは最後の恩情だ、速やかに東京に戻りたまえ以上だ」そう言うと、五十嵐は電話を切るとお茶を旨そうに飲み干し茶器をテーブルに置くと目の前に座る人物に声を掛ける。
「面倒を掛けたな、甲斐」
「気にするな、五十嵐」そう答えた人物は長官官房付の甲斐峰秋で有り、五十嵐と呼ばれた人物は二人居る文部科学省審議官の一人五十嵐武夫だった。
「件の局長は、悪い噂が前々から有ってな。何か手を打つ必要性が有ってな、調べていて中々尻尾を掴まらせなかったんだが、今回の大洗の件で派手に動いてくれてね。甲斐、お前の所の部下、特命係の二人が来て色々聞いた際にな抗議を警視庁に行おうというのを表向きは受理したが、裏では」
「こちらに、頼んで局長の事を調べさせる様に持ち掛けたと五十嵐、貸し出ぞ」
「分かっている。この件に関しての借りは必ず返すが、それはそうとお前の点てたお茶旨いな」
「そう言ってくれると嬉しいよ」そう言い返すと二人は部屋に有るテレビを観る。テレビには大洗対大学選抜の試合結果が映し出されていた。
北海道 大洗対大学選抜 試合会場
五十嵐審議官からの電話内容を聞いた局長は、その場に座り込むと絶望感が漂う声で呟く。
「終わりだ、身の破滅だ、破産だ」それを聞いた冠城が口を開く。
「そもそも、先物取引何かやるのが間違いの元なんですよ。古いデータですが平成9年に国が出したデータに依ると実に80%の人間が先物取引で損をしており、残りの20%も実質的には損をしています。有る例に依ると1億以上消費してやっと3000万円の利益が出たという例も有ります」
「冠城君の言う通りです。もし仮に追証が発生した段階で取引を止めていれば良かったものを、損を取り戻す為に言われるままに追証を支払い続け、挙げ句の果てに学園艦運用予算に手を出したのは貴方自信の巻いた種です。公僕としての恥を知りなさい!!!」右京がそう一喝すると、局長はその場で嗚咽混じりの涙を流し始めた。
杉下右京「戦車道ですか」最終話に続きます。

Posted at 2016/01/30 11:28:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年01月26日 イイね!

行ってきた、その8

行ってきた、その8先日の日曜日、東京で開催中の美術展プラド美術館展とフェルメールとレンブラント展を観てきました。
プラド美術館展は、世界中でも十数点しか存在しないというボスの『愚者の石の除去』は、小さい絵ですが何とも云えない迫力が伝わり、エル・グレゴの『受胎告知』、『エジプトへの逃避』も見応え充分でしたし、ルーベンス、ベラスケスの巨匠の絵も素晴らしく、ゴヤの『傷を負った石工』とその下絵に成った『酔った石工』は見比べると非常に面白い絵に仕上がっています。下絵の『酔った石工』は、酔っぱらって自分で立って歩く事も出来ない石工を同僚の二人が抱えて歩く姿を描いてますが、抱えて歩く二人も苦笑しながらも仕方無いと表情で歩き、酔った石工もいかにも酒に酔った表情で描かれてますので、何処かしらユーモラスな感じで描かれてますが、本番の『傷を負った石工』は、傷を負い痛々しい石工の姿が描かれており、それを抱えて運ぶ二人の表情も一転して傷を負った同僚を心配する表情に変化していますので、それらの違いを確認しながら鑑賞するのも良いと思います。
それから、個人的にはティツィアーノ、ティツィアーノ作『十字架を担うキリスト』が観られたのは大変良かったです。ルネサンス期の三大巨頭、ミケランジェロ、ラファエロ、ダ・ヴィンチ、この3人の名前を知っている方も多いいと思いますが、ティツィアーノはこの3人に勝るとも劣らない巨匠でミケランジェロとダ・ヴィンチこの二人の巨匠がティツィアーノを褒め称えたという話は意外と知られていません。(ミケランジェロとダ・ヴィンチは、大変仲が悪かったそうですがティツィアーノの作品には惜しみ無い称賛の言葉を送っています)ゴルゴダの丘に向かって十字架を担ぐキリストその頭には茨の冠を被り血を流しながら歩き、それを支える一人の男の絵ですが、これが観れただけでも充分な価値が有ります。
そして、森アーツセンターギャラリーで開催中のフェルメールとレンブラント展に移動しました。
正直言って、フェルメールの『水差しを持つ女』が最大の目当てでしたが、海洋画、静物画にも見応えの有る作品が有りましたがフェルメールの『水差しを持つ女』を前にしたら、それらの作品も霞んでしまいます。それくらい『水差しを持つ女』は素晴らしい名画です。右手は窓を少し開け、少し開けた窓から風が流れると同時に光も室内に差し込み、風が水差しを持つ女の被っている白いフードをはためかせ様とし光は室内の光と影を明確にし、そして左手に持った水差しを今にも持ち上げようとするその一瞬を写真で撮ったかの様に表現しているのは、流石フェルメールと言いたいです。自分自身、少し大袈裟な言い方かも知れませんがフェルメールの作品の前に立つと息をするのも忘れる程に見入ってしまうくらい、フェルメールは自分の心を虜にする何か、まるで魔法の様な魅力を持っています
また、フェルメールの作品の特徴の1つがフェルメールブルー、もしくはウルトラマリンブルーの使い方の上手さが挙げられます。フェルメールが生きた時代は青色を描くとしたらラピスラズリを細かく砕いて青色を作りますが、当時のラピスラズリは非常に高価でおいそれと手が出る様な代物では有りませんでしたが、フェルメールはその高価なラピスラズリで作られた青色をふんだんに使い描く作品に命を与え、人物の目にも(人物画を観るなら目を良く観てください。目の描き方1つで絵の完成度が違います。名画と呼ばれる作品の目は何とも云えない人を魅了する何かが有ります)描かれています。本当にフェルメール、ヨハネス・フェルメールは素晴らしいです。
プラド美術館展は1月31日まで開催中で、フェルメールとレンブラント展は3月31日まで開催中なので、もし興味の有るかたは足を運んでください。
Posted at 2016/01/26 20:45:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年01月19日 イイね!

杉下右京「戦車道ですか」その4

北海道 大洗対大学選抜 試合会場
「右京さん、もうじき試合が始まりますよ。折尾の情報通りなら大洗に援軍が来ます」
「そうですね。しかし学園艦局長は余程、大洗に勝たせたく無いようですね。フラッグ戦から殲滅戦にごり押しで変更、ランチェスターの第2法則で計算するなら現行の状況では大洗に勝ち目は全く有りません」
「大洗8両、大学選抜30両、64対900の戦力比で大学選抜は3両の損失で大洗を殲滅出来ます。正直言って試合では無く単なる虐殺です」
「その通りですよ。冠城君」
「他にも色々とごり押しで派手に動いたお蔭と計算外の援護で、学園艦局長、野党の議員、企業の裏付け捜査が予想以上に進展したのは計算違いでした。右京さん」
「ええ、その件に関しては僕も計算していませんでしたよ。まさか甲斐長官官房付が直々の命令で学園艦局長、議員、企業の捜査をせよ命ぜられるとは思いもしませんでした。そして証拠の裏付けを報告後、学園艦局長の確保の為に北海道迄来ることになろうとは正直言って驚きなのですが、ただ1つ分からないのは局長の確保は試合後にせよというのは、どういう訳なのでしょうか?」
「人生とは常に驚きに溢れていると言いますが、右京さん思い出しましたよ。確か2人いる文部科学審議官の1人が甲斐長官官房付の旧友だという話ですよ。推測ですけど文科省内の根回しも有るのでは?」
「成る程、そういう理由でしたか」そこまで言うと、大型スクリーンに大洗のリーダー西住みほ、大学選抜のリーダー島田愛里寿が試合前の礼を行おうとしているのが観えた為に冠城は思わず呻く「折尾、間に合わんぞ」そう言った直後に援軍が到着し始めるのを観た右京は呟く。
「冠城君、ギリギリで間に合いましたね」
「本当にギリギリだぞ、折尾」スクリーンには、黒森峰、プラウダ、サンダース、聖グロリアーナ、知波単、アンツィオ、継続の計7校の援軍が到着した結果、戦車の台数は30対30の同等になるのを観ながら右京は大洗の問題点を指摘する。
「冠城君、戦車の台数は同数ですが問題点も有りますよ」
「分かっています。大洗の戦車は戦車同士の性能差が大きい分、戦車の性能を良く把握して適材適所に戦車を配備する必要性がある上、1度もまともにチームを組んだ事の無い学校同士で戦う以上、戦術面では未だに大洗は不利です」
「それに引き換え大学選抜は、選抜と名乗るだけの事も有り今のチームで何度も試合を行っておりチームワークという点では大洗よりも上で、おまけにM26パーシング重戦車24両を主力としていますので戦車の性能差が小さく、これ等の事も考慮に入れますと戦術面では大学選抜が有利な上にジョーカーが2枚有ります」
「それを使った時の対応が最大の焦点で、それを乗り切れば大洗に勝ち目が出てきますが、後はリーダーの指揮ぶりが勝敗の鍵を握りますね右京さん」
「そうですね。冠城君」そう言うと、スクリーンを2人して観る。
カール自走臼砲撃破後 両チーム遊園地跡地移動中
「冠城君、大洗と大学選抜の戦術どう考えますか?」
「大洗は、序盤に中央部の高い丘を陣取って両翼の援護を行うと同時に、丘を攻める大学選抜を上から攻撃するという有る意味、定石通りの戦術を採用しましたね」
「急増チームである為に、下手に複雑な戦術を採用出来ない事情の為、定石通りの戦術を取らざるを得ない結果」
「大洗の右翼は、大学選抜の付かず離れずの戦術で戦力を拘束され、左翼を突破しようとする大学選抜に中央部の丘を確保した部隊が援護攻撃を行おうとした絶妙な瞬間に、丘にカール自走臼砲の砲撃を喰らいました」
「この砲撃の結果パンター2両が撃破され、更に丘からの援護攻撃が受けられなかった為に左翼は突破を許してしまい。その過程で迂闊な攻撃をした97式中戦車1両と改1両を撃破される間に丘の正面と迂回突破を果たした大学選抜は丘の裏側から攻撃を開始すると、中央部の部隊は不利を察知して正面突破で戦線離脱をするも追撃とカール自走臼砲の砲撃に曝された結果、T34/85、KV2、JS2の3両を撃破されました。大洗はこの時点で計7両の戦車を失いました。一方の大学選抜はM26を1両失なっただけですから序盤戦は完全に大学選抜の圧勝でしたが」
「砲撃の正体をカール自走臼砲と判断した大洗は、89式中戦車、CV33、ヘッツアー、BT42の4両でカール自走臼砲の発見に務めます。おそらく地形からカールが運営出来る場所を何ヵ所か絞っていたんでしょうが、カールを見付けようとするのをバレない様する為にワザと大学選抜に攻撃を仕掛けるフリをしたんでしょう」
「その目論見は成功し、カールを発見するとこれを撃破するのと同時に護衛に付いていた3両のM26も撃破しましたので索敵攻撃としては、これ以上無い成功ですよ冠城君」
「確かにジョーカーの1枚カール自走臼砲を撃破したのは見事です。損害もBT42だけの損失で済んでいますから戦術的にも戦略的にも大洗の勝ちです」
「その通りです。頭上から艦砲クラスの砲撃を受ける心配が無くなったのは大洗にとっては有利な材料になりましたが、大学選抜には、まだジョーカーの1枚が有ります」
「それらも含めて、遊園地跡地での戦闘は両チームのリーダーの指揮能力が試されます」
「正念場ですよ。此処は」
「全くです」

杉下右京「戦車道ですか」その5に続きます。








Posted at 2016/01/24 11:59:09 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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