ヘルプ
すべて
- みんカラ内 -
商品
ブログ
愛車紹介
パーツレビュー
整備手帳
フォトギャラリー
クルマレビュー
Q&A
おすすめスポット
グループ
ユーザー
メーカー
フォトアルバム
アルバム写真
- カービュー内 -
カタログ
ニュース
インプレッション
■ナビゲーション
車・自動車SNSみんカラ
>
ブログ
>
ブログ一覧 [タイプRチューニング日記]
タイプRチューニング日記のページ
ブログ
愛車紹介
フォトアルバム
ラップタイム
▼メニュー
プロフィール
ヒストリー
イベントカレンダー
クルマレビュー
まとめ
おすすめスポット
タイプRチューニング日記のブログ一覧
詳細表示
|
シンプル表示
|
写真表示
2016年04月30日
メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティ最終話
鈴鹿サーキット ピットロード上
ターボ無差別級レースは白熱した展開で終了した。勝った車はBNR32スカイラインGTRが見事に勝利して終え、そして今から本日最後のレースが行われる。レース形式はル・マン式スタートで行われる2ラップレースで、参加する車は18台がメインスタンドに向かって斜めで停まり、ドライバー18名もメインスタンドに背を向けてスタートの合図を待っている中、その内の2台青のFD2と赤のFD2RR並びそれを駆るドライバーを眺めながら田仲真二と藤澤透が会話をしていた。
「本日最後のレースに荻村さんと野島君が出るのか、何位でフィニッシュするかな?」
「さあ、何位だか判りませんが、FK2シビックタイプR無限バージョンに勝つ必要性が生じていますよ。原因はアレですよアレ」田仲真二の疑問に藤澤透は答えながら原因に指差し、指した先MPTF専用パドック内には前川みくが、祈る様な、いや、実際祈りの声を上げていた。
「荻村さんと野島さん、のあにゃんに絶対、絶対勝って下さいにゃ。御寿司を食べさせないで欲しいにゃ」その声を聞いたアナスタシアが口を挟む。
「みく、にゃんにゃんにゃんのリーダーがお魚が嫌いでは務まりませんよ。好き嫌いを無くすスルーチャイじゃなくて、良い機会です」その後を続けて、佐城雪美が言う。
「…みく、アーニャの言う通り好き嫌い駄目。のあはペロを見付けてくれたし…だから私はのあを応援するけど、…でもペロを保護してくれた。あの人達も応援したい」猫用キャリーケースに入れてある。黒猫のペロを観ながら言うとアナスタシアが口を開く。
「すると、雪美はどちらのパベーダ勝利を望んでいるんですか?」その質問に少し考えた後に答えた。
「……のあにもあの人達にも勝って貰いたいけど、みくのお魚嫌いを無くす機会だから。のあを応援する」その返答にみくは、絶叫する。
「ふぎゃー、皆してみくを苛めるにゃ、荻村さんと野島さん絶対勝って欲しいにゃ!!」そんな会話のやり取りを聞いた。田仲真二が呟く。
「或る意味。実に羨ましい状況下でレースをするからな」それを聞いた藤澤透が答える。
「だったら、今から代わりますか?」
「ははは、全力で断らさせて貰うよ」
「即答ですね」
「相手はFK2シビックタイプR無限バージョン最高馬力は、どんなに甘く見積もってもノーマルの310馬力とトルクも40Kgf以上は発生している筈だ」
「確かにノーマル以上発揮していても不思議じゃないですね。そういや店長も、FK2のスペックを診たらブースト圧が載ってないけど最低でも1・0は掛かっていると言ってましたね。ノーマルでの最大トルク40Kgfから考えると、それ位のブースト圧が掛かって無いと説明がつかないと言ってましたけど、ブースト圧って何ですか?」藤澤透の発言に田仲真二が答えた。
「店長の受け売りだが、ブースト圧は極端な事を言えばタービンが空気を過給、要は強引に空気を圧縮してシリンダー内に取り込んでいる数値を表す。この場合のブースト圧1・0はFK2シビックタイプRに換算するとエンジンの排気量の2倍の空気を取り込んでおり、排気量に換算するならFK2のK型エンジン2000ccの倍4000ccを取り込んでいる計算で、自分のインテR98スペックの倍以上の排気量を誇っている」そこまで言うと、スタートの合図のアナウンスが流れる。
「さあ、皆さま方お待たせしました。本日最後のレースがもうじき始まります。スタート90秒前です」そのアナウンスが流れると忙しなく動いていたり、隣の人間と話をしていた。ドライバー達が動きを止めてスタートの合図を待ち。緊張感が漂い始めた空気の中で藤澤透が田仲真二に訊ねる。
「要は、ノーマルエンジンの段階で排気量的に勝ち目が無いような馬鹿みたいに速い車を、無限が更にチューンしてより一層に化け物にしたと、勝ち目がありますかね?」
「勝ち目か、車の習熟度次第だと想像する」
「車の習熟度ですか?」
「そうだ。野島君と荻村さん、2人共に今の車に乗って何年位だ?」
「確か野島さんと荻村さん共に、7~8年位乗っていますよね」
「そう、結構長く乗っているんだ。無限バージョンFK2に乗る高峯のあさんの習熟度はそれ程高いとは思えないから、勝ち目があるとしたらその点を突くぐらいしかない。が」
「が、何ですか?」
「セレモニーラップに乱入した時の走りは、本当に上手かったから油断していると足元を掬われかねない。厳しい戦いになるよ」
「まあ、あの走りを披露したら誰だってそう考えたくもなりますわ」そう会話をしているとアナウンスが流れる。
「スタート迄、後30秒切りました。もうじきスタート10秒前です。それでは、スタンドの皆さま方10秒前のカウントダウンを御一緒に、」そのアナウンスが流れるとメインスタンドの観客と共にカウントダウンの声が始まる。
「「「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0、スタート!!!」」」その声と共にスタートの合図が流れると18台の車に向かって18人のドライバーが一斉に走り始めそれぞれが、運転する車のドアを開け運転席に座り。4点式シートベルトを絞め終わるとエンジンをスタートさせ、第1コーナーに向かって次々と車を走らせる中、FD2RRを駆る荻村瑞希とFD2を駆る野島大樹は、高峯のあが駆るFK2シビックタイプR無限バージョンの前に出て第1コーナーに進入するが、野島大樹のFD2の加速は少し鈍く途中から本来の加速に戻ったが、その隙を突かれてFK2がインに飛び込むと、そのままFD2を抜いていき前を走るFD2RRを捉える。そしてその流れを観ていた。田仲真二が思わず口を洩らす。
「おい、野島君のFD2加速が少し鈍かったが、もしかしてサイドブレーキを下ろし忘れたか」
「確かに今の加速は少し変でしたけど、そんなミスをしますか?あの野島さんが」田仲真二のその発言に藤澤透が信じられない声で答えた。
「ル・マン式スタートなんて、普通やらないからな。スタートの時に焦ってサイドを下ろさないでスタートしても、おかしくない」
「もし、そうだとしたら序盤から厳しい展開ですが」
「ああ、厳しい展開だが、本気走りの荻村さんと野島さんは本当に速い。幾ら無限バージョンのFK2相手にでも結構勝負が出来ると思うが、序盤のこの小さなミスがどう転ぶのかは判らない。野島君だったら、神はサイコロを振らないとでも言うかもしれんが、今はレースの展開を見守ろう」
「そうっすね。けど、この最終レースまさか、アレが出走するとは」
「確かにアレは、ちょっとな、新型NSXが出てレースをするのは嬉しいんだが、見知った顔がNSXと張り合うのを観るのは複雑な心境だ」
「確かに、喜んで良いのか、どうかは判断に迷いますね。後は佐倉君、目が死んでましたよ。まあ、最も代わってやる程に人間出来てないんで」
「あの、ぴにゃこら太RX-8が出走するのは、物凄くシュールな光景だ」田仲真二と藤澤透は最終コーナーを観ながら。そんな会話をし、どの車が1番手で戻って来るのかを予想するのであった。
鈴鹿サーキット ピットロード上
スタートの合図と共に、佐倉和人は絶叫の声を上げながらぴにゃこら太RX-8に乗り込み。4点式シートベルトを絞め、エンジンを始動させるとコースに飛び出すが、その前をND型ロードスターが横切り、それを避けながらコースに入るがその時点で前にも何台かスタートしており、後ろの方からもぴにゃこら太RX-8に数台が続いて第1コーナーにアプローチするのを観ながら佐倉さやかは、今更ながら有る疑問を宇佐美のどかに訊いた。
「ねぇ、のどか、のどか、今走っている車の種類というか、車名判る?」その疑問を訊いた。のどかが直ぐに答える。
「新型NSXと無差別級NAレースで3位に入った。NSX-Rと同じく無差別級ターボレースで3位になったランサーエボリューション8、後は軽自動車レースで3位に入ったトゥデイ、ドリフトからはS15シルビアと180SXそしてPVに出た。AZ-1、S660と86、BRZ、R35GTRにND型ロードスター、それからロータリーRX-7部門で3位に入ったFD3S、そして86GRMNにFK2シビックタイプR無限バージョン」
「そんで、野島さんと荻村さんのシビックのR無限RRに、家の兄貴のぴにゃこら太号でしょ」
「さやかちゃん、ぴにゃこら太号って…」
「ぴにゃこら太号は、ぴにゃこら太号よ」2人がそんな会話をしている間にも、白熱したレースが展開していた。ある車は巧みなブロックで追い抜きを防ぎ、もしくは鮮やか乃至強引な追い抜きを披露する中で、FD2RR、FK2、FD2の3台は熾烈極まりない走りを魅せていた。
FD2 車名
FD2RRを先頭にヘアピンを曲がり、前を行くFK2のリアテールを観ながら。 野島大樹は場違いな事を思い出した『そういえば、ガルパンでサンドウィッチは中身のきゅうりが美味しいのよとダージリン様は言ったけど、イギリスの事情を知らなければ通じん話しで判らないが』そこまで内心で思うと、思わず大声で言ってしまう。
「前を行くFK2本当に速い!嘗めてかかると此方の方が美味しく食べられてしまう!!」そう言いながらマッチャンコーナーをクリアして、今度は本気のラインで複合型コーナーのスプーンにFD2RRを先頭にして進入する。
FD2RR 車名
「くっ、速い!」スプーンを可能な限りのハイスピードでクリアし西ストレートに進入した時に荻村瑞希はそう言ってしまう程に、後ろのFK2は獰猛な獣の勢いでFD2RRに迫るが、FK2の後ろからはFD2の野島大樹が可能な限りのプレッシャーをFK2に与えるなかで、FK2を駆る高峯のあは、そんな事を感じない素晴らしい走りを披露し、前を走るFD2RRを追撃、そして西ストレートの中盤でFDRRに並び、130Rの手前でFD2RRの前に出るが、進入スピードが速すぎ車速を落としきれず130Rの出口で大きくアウト側に膨らんでしまうが、そのイン側にFD2RRが進入し、ほんの僅かだが前に出ると僅かな差を利用してシケインに進入、その後をFK2が続きながら最終コーナーを立ち上がりアクセル全開でメインストレートに戻って来ると第1コーナーに向かう、その後ろをFK2が先程の西ストレートで魅せたスピードでFD2RRに迫り、FK2から僅かに遅れてFD2が続く。
FD2RR 車内
『予想はしていたが、高速区間はFK2の方が速い。テクニカル区間で差をつける!!』そこまで荻村瑞希は考えると第1コーナーに進入する時点でFK2はFD2RRに並びかけるが、僅かに届かず第1コーナーはFD2RRが前に出ながら第2コーナーをクリアして、S字に向かう。そしてFD2RRを駆る荻村瑞希はテクニカル区間で自分の限界以上のパフォーマンスを発揮してヘアピンをクリアした段階で、FK2に差をつけながらスプーンに向かうが、目の前でロードスターを抜こうと180SXが追い抜きをかけるがロードスターの速さが予想以上に速く180SXが無理して抜こうとした時にリアタイヤが滑るが、そこはドリフトを演るドライバー、スピン状態になる前に車を立て直すが車速を落とし更に大量のタイヤスモークを発生させFD2RRの視界を一瞬奪うが荻村瑞希はそれを介せずアクセルを緩める事なく180SXを追い抜きFK2はハーフアクセルで180SXを抜きその後を少し遅れてFD2が続くが、この間にFD2RRはいち早くスプーンに進入して限界ギリギリのコーナーリングスピードでクリアして、その立ち上がりスピードのままで西ストレートを駆け抜ける。FK2は先程魅せたスピードで追い付こうとするが、西ストレート終盤に辛うじて追い付いたが、追い付くだけで抜くに至らず。FD2RRはそのスピードを維持しながら130Rをクリアしてシケイン、最終コーナーを立ち上がりながらメインストレートに戻って来た。FK2がその後に続くが及ばずFD2RRがチェッカーを受ける。
最終レース結果、荻村瑞希FD2RR6位、高峯のあFK2無限バージョン7位、野島大樹のFD2は8位で終わった。
1位はR35GTR、2位は新型NSX、3位はS15で終わり、途中リタイアは2台で終了した。
メカについてのssアフターパーツプレミアムパーティ、終了
次回は、アフターパーツプレミアムパーティ、短編集をお届けします。
Posted at 2016/05/07 13:53:42 |
コメント(0)
|
トラックバック(0)
| 日記
2016年04月21日
癒される
最近、仕事上色々な問題が有りストレスが溜まっていましたが、人懐こい子猫を抱いて、ついでに手乗りでも大丈夫だったので写真を撮りました。
癒されるし、可愛い
Posted at 2016/04/21 19:32:21 |
コメント(0)
|
トラックバック(0)
| 日記
2016年04月13日
メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティその7
鈴鹿サーキット コース上
先程迄、行われていた軽自動車5ラップレースは最終ラップでトップを走るAZ-1がヘアピンの立ち上がりでアクセルを踏みすぎてタコ踊り状態になり挙動を乱した隙を、後ろを走っていた。ケータハム・セブンが追い抜き、そのまま後ろから追撃してくるAZ-1を押さえてトップでチェッカーを受け、二位はAZ-1三位はトゥデイで決まった。そんな場違いな事を走りながら思い出していた。NA無差別級レースにて5番手で走る綾森杏子は前を走るZ33を追撃し、後ろからはDC5のプレッシャーを受けながらも自分のリズムとラインを乱さず走りながらシケイン進入のライン取りをしながらZ33のオーバーテイクを伺っていた。
『何処で仕掛けようかな?残り周回数は後2周だから、抜くとしたら』そこまで考えるとシケインを鋭いスピードでクリアし最終コーナーを立ち上がると、前を走るZ33にピタリと付く。
鈴鹿サーキット ピットロード
最終コーナーをクリアしながらS2000がZ33の後ろにピタリと付きながらメインストレートを駆け抜ける。それを観ていた水城勇也が言う。
「スリップストリームに付いたか、杏子ちゃんシケインから最終コーナー迄のスピードが前を行くZ33より速い」
「杏子のAP2S2000は排気量を+200cc上乗せの2・4リッター仕様で、それにドラテクもS2000乗りの中でもトップクラスの腕前を持っていますぜ、少なくとも相手がNAで杏子相手に勝負が出来るのは知っている範囲内では、荻村さんと野島さん、それに店長くらいな者ですよ。悔しいですけど、俺や水城さんじゃあ勝負にならないしターボでも下手なターボだったら軽く返り討ちに会うだけです」周防清人がそう言うと、スリップストリームに付いた綾森杏子のS2000は第1コーナーでZ33を鮮やかにオーバーテイクし、4番手に上がると前を行くトップ集団のZ34nismo、NA2NSX-R、スカイラインクーペCV36に肉薄する。
鈴鹿サーキット デグナー
この時点でトップはZ34nismoがトップで2位はNSX-R、その後ろをスカイラインクーペCV36が付いた状態でデグナー第1コーナーをクリアし、次の第2コーナー進入の際にZ34nismoがややオーバースピード気味でコーナーに進入し立ち上がり時にアウト側に膨らみグラベルに入ってしまったが、直ぐにコースに戻る事はせずにグラベル上を走りながら巧みに運転してコースに戻るがNSX-Rに並ばれそのままヘアピンに並列状態でアプローチをし、その後ろではスカイラインクーペCV36がZ34nismo同様にグラベルに入ってしまい此方は直ぐにコースに復帰しようとコースに戻ったがコントロールを失い。ハーフスピンモードになり、その直後S2000がデグナー第2コーナーに進入してきた。
AP2 S2000 車内
目の前でスカイラインクーペCV36が無理にコースに戻ろうしてコントロールを失いハーフスピン状態からイン側に行くのを綾森杏子は、頭で考えるよりも早く殆ど反射的にS2000をアウト側に持っていきスカイラインクーペCV36を避けるが、先程のZ34nismoと同様にグラベルに乗ってしまい左右に暴れるS2000を上手く運転してグラベルを駆け抜けてスカイラインクーペCV36をパスしながら叫ぶ。
「今のは危なかった!でも此で3番手に浮上!!やる気のテンションもMAXよ!!!」そう叫ぶとZ34nismoとNSX-Rの追撃に移るが、その後ろではスカイラインクーペCV36はイン側のガードレールにぶつかりながらもコースに復帰するがペース今一上がらないどうやら、足周りにダメージを受けた模様でありその横をZ33が追い抜いていく。
鈴鹿サーキット MPTF専用パドック内
綾森杏子のS2000がグラベルに乗りながらも抜群なドラテクで駆け抜けコースに戻るのをパドック内のモニターで観ていた。野島大樹は声を上げる。
「今の走りだけ観ていると、ダカールラリーかWRCと勘違いしてしまう程だ。杏子ちゃん上手い!」そう感心した声で言うと、荻村瑞希が続けて言う。
「無理してコースに戻ろうとするとスカイラインクーペの様に成るから。あの対処法は見事だ」荻村瑞希もそう称賛な声を上げて綾森杏子のドラテクを褒め。FD2とFD2RRの整備をある理由で一時的に止めていた。牧島亨がその会話を聞いて口を挟む。
「幾つか聞きたい事が有るんですけど、今のデグナー第2コーナー直ドリでクリアする事も出来たのでは?イニDのRX-7FD3Sの様に」
「まあ、それも手段の1つだが基本サーキットを走るんだったらドリフトよりもグリップの方が速く走れる。ドリフト走行は極端な事を言うと、前に進もうとする運動エネルギーを横にして走るから運動エネルギーを無駄にしている走行だからな」荻村瑞希がそう言うが、牧島亨は納得がいかない顔で更に聞いてくる。
「でも、ラリーとかはドリフトの方が速いと言いますよ。其処ん所はどうなんですか?」それを聞いた。野島大樹と荻村瑞希は顔を見合わせると、野島大樹が口を開く。
「ラリーの場合はドリフト走行で走るのが、一番速くて安全に走れる走行方法だからだ」
「安全に走れる?」
「そう、ラリーは基本的には公道で行われる競技だがターマック舗装路以外の場所、グラベル、ダートでも行われる。そしてそういう場所というのは摩擦係数が低い」
「摩擦係数が低いというのは路面が滑りやすい事を意味している。そんな場所を高いアベレージスピードのグリップ走行で走ると行き成り滑ってしまい。そんな状況から立て直すのは余程の腕前のドライバーでも苦労する。立て直せなければクラッシュコース一直線だし、仮に立て直してもタイムのロスは大きい、それらの事を考えるなら滑る前に滑らせて走るドリフト走行の方が合理的かつ速く走れるからだ」
「荻村さんの言う通り、ラリードライバーのドリフト走行は一見派手な走りで無駄な走り方の様に見えるが、その実は恐ろしい程の計算の上で成り立っている安全かつ速く走る為の走行技術だ」
「他にもラリーの場合は舗装路でも雨が降っている中、もしくは雨の降り始めの時でも行い、そんな路面状況時はスリップしやすい状況下だ。そんな状況ならドリフト走行の方が断然優れている。まあ、最も大昔のレースでもタイヤのグリップレベルが低いからドリフト走行で走った方が速く走れたそうだが、今はタイヤのグリップレベルが大幅に向上化したからグリップ走行の方が速く走れる。ドリフトはいざという時の緊急回避用のテクニック扱いだからな」荻村瑞希がそう締め括るように言うと牧島亨は多少は納得した顔になり。口を開く。
「要は走るステージで走り方が変わるという事ですか。ラリーはドリフトが適していて、サーキットはグリップの方が良いと言う事ですか」
「うん、基本的にはその考えで間違ってないが、共通する点もある。ラリーとサーキットで共通する点走行ラインの問題がある」
「荻村さんの言う通り、ラリーでもサーキットでも速く走れるラインというのは限られてくる。最速のラインというのは極端かつ乱暴な言い方が許されるなら1つしかないし、更にそのラインというのは車ごとで最適な走行ラインというのが存在し走り方も全然違ってくる。この点を事細かく言えば冗談抜きに本が一冊出来るよ。実際問題、今走っている杏子ちゃんのS2000の走行ラインを俺のFD2で仮にトレースして走ったら全然違うタイム、遅いタイムになるよ。そんだけ走行ラインとは重要だ」
「排気量とパワー的には幾らチューンをしていても前を走る2台に劣っているS2000だけど、しっかり付いていけてるのはS2000にとって最適な走行ラインで走っているからだ」荻村瑞希がそう言ってモニターを指差すと綾森杏子のS2000がZ34nismo、NSX-Rに迫る。
「荻村さん、杏子ちゃん今日は怖いくらい乗れてますが問題なのは此処からです。この状況下で前を走る2台、ZとNSXの間にどう入り込むかが問題ですよ。あれ位のレベルになると走行ラインの問題は物凄く重要に成ってきます」
「そうだな、あの2台に割って入るのは至難の技だ。牧島君しっかり観ていろよ。野島君と自分の車があんな状況だし、それにこの後はターボ無差別級レースを行うから。時間的には余裕が有るから暫くの間、あの3台の走りはしっかり観といた方が良いよ。ラインの使い方と潰し合いの高等な駆け引きが繰り広げられるよ」そう荻村瑞希が言いながらジェスチャーでFD2とFD2RRを指すと美城プロダクションのアイドル達、三船美優、高垣楓、市原仁奈、本田未央、日野茜、高森藍子が車の周囲を占有して何かしらの会話をしているのを観た。牧島亨は軽くため息を付きながら野島大樹が腕に抱えているのモノを観ながら言う。
「確かに、今おふた方の車はあんな状況ですし、あの走りは観ていて勉強になるのは認めますけど野島さん、腕に抱えているその黒猫何処から持って来たんですか?」牧島亨が言うと、確かに野島大樹は黒猫を抱えており何で抱えているのかを説明し始めた。
「NA無差別級レースが始まる寸前にピットロードで彷徨いて居たんで慌てて確保したんだ。コース上に出ると危ないしな後それから首輪が着いているから飼い猫だと思うんだ」
「例え飼い猫でも普通サーキットに猫を連れてくるの禁止何ですけど、一体全体何処の誰が連れて来たんですかね?」
「判らん、でも今のレースが終わったら場内放送で飼い主を探して貰うよ。ノワール」牧島亨にそう言いながら黒猫の頭を軽く撫でてる野島大樹に荻村瑞希が言う。
「ノワール、フランス語で黒か、首輪に名前でも書いてあったのか?」
「いいえ、書いていませんでしたけど名無しじゃ可哀想なんで即席で名前を付けたんで」
「ドイツ語でシュヴァルツ乃至イタリア語でネロでも良かったんじゃないのか?両方黒の意味だ」
「シュヴァルツだと語感の響きが猫の名に合わないし、ネロだとローマ皇帝の暴君ネロを連想するんで、ノワールにしたんです」
「暴君ネロね。でも最初の頃は言われている程の暴君では無かったと言うじゃないか」
「ええ、寧ろ最初の頃は名君の誉れ高い君主としてローマをより良くしよとした為政者で、ローマ市民からも高い支持を受けてましたけど徐々におかしくなり、晩年にはローマに放火するという命令を出す暴挙に出ますが、おかしくなった原因に鉛中毒だったのではという説も有りますから」
「その当時の食器類、ローマの上流階級では鉛製の物が用いられており特に鉛製のワインカップはワインの味を良くするというので好んで使われていたからな」そんな2人の会話を聞いていた。牧島亨は内心でこう思った。
『インテリコンビの名は伊達じゃないな』そう思いながらもモニターを観ていた。
AP2 S2000 車内
Z34nismoとNSX-Rに追い付いたが、その時点で綾森杏子は前を行く2台の走りに割り込み追い抜くのは非常に困難だと判断し、どうしようかと考えていた。
『悔しいけど、つけこむ隙を与えない走りだわ。チャンスがあるとしたらNSXがZに仕掛ける際にそれに便乗して仕掛けるしかないけど、問題なのは』そこまで考えると口に出して言う。
「そんなチャンスを与えてくれそうにも無いという事、トップのZは後ろのNSXが抜こうとするポイントを上手くブロックしているし、NSXもZの動きを見定めて巧みにプレッシャーを与えている。本当、困っちゃうね」そう言いながらシケインをクリアし最終コーナーを立ち上がり先行しているZとNSXの差を詰め追い抜く為に第1コーナーで勝負を仕掛ける事を決心する。『多分、ううん、間違いなくNSXは第1コーナーで勝負を仕掛けるつもり、それに乗じてオーバーテイクを仕掛ける』内心でそこまで考えると第1コーナーに向かってアクセル全開でメインストレートを駆ける。
鈴鹿サーキット ピットロード上
綾森杏子のS2000が第1コーナーに向かって駆け抜けるのを観た。周防清人と水城勇也が同時に叫ぶ。
「「第1コーナーで仕掛けるのか!」」それに被さる様に場内放送が流れる。
「トップのZ34nismoの後ろにNSX-Rがピタリと付いているが、その後ろからS2000が物凄い勢いで追い付いてくる。あっ、NSXが動いたZのインに突く。そしてS2000が並ぶか!?3台並んで第1コーナーに進入するのか!!そして前に出るのはどの車だ!?」
AP2 S2000 車内
綾森杏子はS2000を操りながら第1コーナーに進入するが、前を行く2台、Z34nismoとNSX-Rの間に割り込むのは無理だと判断した。
『悔しい、無理に行けば並べるけど、そうなれば私のラインが取れないし、曲がれない、ストレートがあと100メートル長ければ割って入れたけど此ばかりは無理ね。でもチャンスは未々ある筈このまま2台に喰い付いて行けば抜けるかも』そう判断するとS2000を第1コーナーを曲がらせ前を行くZ34nismoがNSX-Rを巧みに押さえ込みながら、第2コーナーを立ち上がって行く。
鈴鹿サーキット ピットロード上
「インを突いたNSXを押さえ込みながらZがS字に行く!!その後をNSXが獲物を狙うハンターの如く付いていく!!更にS2000も前の2台に負けず劣らずの走りで追撃する。ファイナルラップに成っても1~3位争いは本当に熱くて、激しさを増す!!」そのアナウンスを聴きながら、周防清人がポツリと呟く。
「杏子は3位で決まりだな。前を行くZとNSXが致命的なポカをしない限り抜くのは無理だな。ストレートがあと少し長ければ抜けるチャンスが在ったんですけど、この状況だと無理だな」それを聞いた水城勇也が聞き返す。
「何でだい?」
「杏子のS2000は本当に速い車に仕上がっていますけど、それだけに運転するには高いスキルが必要なんです」
「それは、判るよ」
「そのS2000、杏子が目一杯本気に走って前に行くZとNSXを射程圏内に捉えたのは凄いんですが、前を行く2台の車の出来と運転スキルのレベルは、S2000と杏子とほぼ同等だと判断します。そんな車を2台相手にして杏子が抜くのは至難の技」
「でもレースはチェッカーフラッグが振られるまで、判らないよ」
「だからです。杏子が無理して前を行く2台をオーバーテイクする可能性が有るんで、水城さんも杏子の熱くなった走りを知っていますよね」
「確かに、熱くなった杏子ちゃんはちょっと危ないよね」
「ええ、その通りで」そう返答しながら周防清人は内心でこう呟く。
『杏子、無理すんなよな。無事に戻って来いよな』そう思いながら最終コーナーを見る。
鈴鹿サーキット MPTF専用パドック内
トップZ34nismo、2位はNSX-Rそして3位は綾森杏子のS2000がデグナー第1、第2コーナーをクリアしてヘアピンに行く。そしてヘアピンのアプローチにZ34nismoがアウト側に行くとNSX-Rはハイスピードのままインに飛び込みZ34nismoに並ぶ追い抜きブレーキングでスピードを落とすが、進入スピードが速すぎて完全にスピードが落としきれずにアンダーステアを出してしまい。Z34nismoに再度抜かれてしまいNSX-Rは再度追撃する為にアクセルを踏み込むが、焦りのせいなのかアクセルワークがラフなアクセルワークでリアが左右に振られ車速が落ちるが、それを立て直しながら再度追撃姿勢に移ろうとした瞬間、S2000がNSX-Rを追い抜き。モニターを観ていた。野島大樹は言う。
「この黒猫が幸運を呼び込んだのかな?ノワール」それを聞いた牧島亨が聞く。
「え、でも黒猫って不吉だと言いませんか?」
「イギリスだとね。黒猫は幸運の証しとされているからね」牧島亨の疑問に荻村瑞希がそう答える。
「はあ、そうなんですか?じゃなくて、杏子ちゃん2位に上がりましたよ!2位に!?」
「諦めずに前を行く2台に付いていって、前を行くNSXが犯したミス。ほんの僅かなミスを突いてオーバーテイクか実に見事だ」荻村瑞希がそう称賛な口調で言うと、野島大樹がその後を続けて言う。
「或る意味前を行く2台を信用していないと、出来ない抜き方だよアレは」
「信用ですか?」牧島亨がそうきいてきた。
「そう信用、下手くそだったら杏子ちゃんのS2000にさっさと抜かれているか、もしくは距離を取って走っているけど杏子ちゃん結構、距離を詰めていただろ」
「ZとNSXを運転するドライバーのハイレベルな技量、それを感じて杏子ちゃんは、ギリギリ迄攻めて喰い付きチャンスを伺いNSXが犯したミスを突いてオーバーテイク、本当に見事だが此処からが大変だNSXの追撃を受けながらゴールライン迄の攻防だ。この勝負は最後迄、見応えがあるよ」野島大樹、荻村瑞希がそう言うとモニターを観るとNSXの追撃を受けながらもS2000が素晴らしい走りを魅せていた。結果的にはNA2NSX-Rからの追撃とプレッシャーの中、何とか逃れ綾森杏子が駆るAP2S2000は2位でフィニッシュしたが、綾森杏子は『後1周有ったらヤバかったかも』そう言わしめる程の追撃とプレッシャーをNSX-Rは与えていた。
メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティ最終話に続きます。
Posted at 2016/04/29 16:36:23 |
コメント(0)
|
トラックバック(0)
| 日記
2016年04月11日
花見
昨日の日曜日、MAZDAターンパイクと毎年桜を観に行っている場所に花見に行きました。
多少桜の花は散っていましたが、桜吹雪も観れたのでよい花見でした。因みに桜の花言葉は、英名でビューティフルマインド日本語では美しき精神というそうです。
撮った画像はフォトギャラリーにupしてますので、宜しければご覧ください。
Posted at 2016/04/11 20:25:26 |
コメント(0)
|
トラックバック(0)
| 日記
2016年04月04日
食べてみた
足柄サービスエリア下りのロッテリアでエヴァンゲリオンQに因みロンギヌスの槍バージョンフォーク付き9段チーズバーガーが売っていたので買って食べました。
食べ方は一番上のパンを取り、次にロンギヌスの槍フォークを早速使い挟んであるチーズとビーフパテを個別で食べ残り3段になったら取っておいたパンを挟んで残りを食べました。正直言って食べにくいですがボリュームが有るので食べ応えは有ります
尚、お値段は1個1500円しますので胃袋に自信の有る方は挑戦して下さい。
Posted at 2016/04/04 13:36:24 |
コメント(0)
|
トラックバック(0)
| 日記
次のページ >>
プロフィール
「訂正ミュシャ展入場待ち140分待ち」
何シテル?
06/04 10:33
タイプRチューニング日記
タイプRに乗っているので、サーキットを走りたくなりシビックを、チューニングしてサーキットデビューをすると同時に、愛車のチューニングも紹介していきたいと思います。...
10
フォロー
12
フォロワー
ユーザー内検索
<<
2016/4
>>
日
月
火
水
木
金
土
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
リンク・クリップ
相棒シーズン14 感想
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/04/19 22:30:57
あしたは、洗車
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/02/10 21:11:06
[
他のクリップをチェック
]
愛車一覧
ホンダ シビックタイプR
新車で買って、七年目になるシルバーのFD2シビックタイプRです。
[
愛車一覧
]
過去のブログ
2018年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2016年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2015年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
RSS2.0
ヘルプ
|
利用規約
|
サイトマップ
© LY Corporation