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2016年05月22日 イイね!

メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティー おまけ

ロータリーの事を書こうと思ったら、おまけを書きたくなってしまい。おまけを投下します。
鈴鹿サーキット パドック裏 1030時
昨日行われたアフターパーツプレミアムパーティーは無事に終了し、今は各ブースが片付けを行い帰り支度をしている中でMPTFの面々は早々に帰り支度を終え今は店長の宇佐美和彦、美樹子夫妻が帰りの挨拶回りに行っており、その帰りを待っている中で佐倉和人は1人折り畳みの椅子に座り酷い二日酔いに苦しみ呻き声を上げていた。「う~、気持ち悪い~、胃の中が引っくり返って悲鳴を上げてる~、う~苦しい~助けて~」そんな佐倉和人、妹の佐倉さやかは冷却シートを兄の額に貼りながら言う。
「何やってんのよ兄貴!二日酔いに成るなんてだらしないじゃない」
「悪いと思っているわ、う~気分悪い~、でもこれで少しは楽になる筈だ妹よ」冷却シートを貼り終えた後に、今度は宇佐美のどかがペットボトルの水とカプセル錠を渡す。
「大丈夫ですか?これ飲んで下さい。二日酔いに効果があるしじみのエキス入りカプセルです」
「ありがとう」そう言って水とカプセル錠を受け取るが、飲むのを少し躊躇っていた。
「何で飲まないのよ兄貴?」
「何か飲むと、リバースしそうな気がしてな」その返答に佐倉さやかは、少し考えると宇佐美のどかに尋ねる。
「のどか、リバースしない様に吐き気止めの薬有るかな?有るんだったら持ってきて」
「探せば有ると思うけど」
「だったら持ってきて、兄貴椅子になんか座ってないで横になりなよ。そうすれば少しは楽だよ」
「横になれって、コンクリートの上に横になれというのか妹よ、う~」
「何言ってるの、私が膝枕してあげるわよ。さぁ遠慮しないで、少しでも兄貴の体調を良くしたいのよ。そんな状態でリアシートに座って具合が悪くなってリバース音を聞きながら乗るのは御免よ、運転する周防さんや私の事も考えて」
「それもそうね判ったよ。さやかちゃん、吐き気止めの薬も持ってくるから」
「頼んだわよ。のどか」
「出来れば、のどかちゃんか、杏子さんに膝枕して貰いたいな」吐き気止めの薬を取りに行く、宇佐美のどかを眺めながら佐倉和人は小声でそう言うが、佐倉さやかが反応して訊いてきた。
「何か言った兄貴?早く横になりなよ」
「いや、…何も、判ったよ」正直に言うと、何を言われるのかが判らない為に知らないと嘘をつく佐倉和人であり、そして、そのやり取りを離れて聞いていた。荻村瑞希が呟く。
「或る意味、和人君の二日酔いの原因を作ったのは俺達だよな。野島君や」
「否定はしませんよ、荻村さんや」そのやり取りを訊いた。綾森杏子が口を挟む。
「和人君の二日酔いの原因を作ったって、どういう意味ですか?」
「言われてみれば、どうしてなんですか?」周防清人も訊いてきた。
「昨日の立食パーティーが原因ですよ」牧島亨が答える。
「「立食パーティーが原因?」」
「ええ、お二方が昨日のパーティーで一通り笑顔を振りまきながら、名刺を数多く渡した後にバーラウンジで一息つこうとしたのが原因ですよ」
「牧島君、そこから先は自分と荻村さんが説明するわ。荻村さん、それで良いですか?」
「此方は構わん、昨日のパーティーで一息つこうとしたんだ」
昨日の回想シーン
アフターパーツプレミアムパーティーの打ち上げパーティーが鈴鹿サーキットホテルの大広間で行われ、それに出席していた。野島大樹は参加者達と談笑し、名刺を数多く渡すのと同じくらい名刺を受け取っていると流石に疲れてきたので一息つこうとバーラウンジに向かっていた所に荻村瑞希と出会った。
「荻村さん、どうですか?」
「この手の集まりは正直言って苦手だが、こなさないと後が怖いんでね」
「もしかして、業務命令ですか?」
「そんな所だ、それで野島くんは?」
「五十歩百歩という言葉をご存じですか?」
「何だ俺と同じか」荻村瑞希は軽い溜め息を付きながら、そんな会話を野崎大樹としつつバーラウンジのスツールに座るが、バーラウンジには4人のバーテンダーがおり、そのうち2人はピニャコラーダのカクテルを作り、作った先から3人の先客がピニャコラーダのカクテルを結構な勢いで呑んでおり、その1人が佐倉和人だと確認すると荻村瑞希は声を掛ける。
「和人君、甘口のカクテルでもそんなに呑むと次の日二日酔いで地獄を見るから程々にしておけよ」
「何言ってるんですか荻村さん、RX-8部門で入賞したのにトロフィーが、トロフィーが、あんなんじゃ呑まずにに要られますか!そうだろ」一緒に成って呑んでいた2人に話を振ると呑んでいた2人は即座に答えた。「「そうだ!そうだ!あんなトロフィーじゃ呑まなきゃやってられん」」その返答を聞きながら荻村瑞希は思い出した。『そうだった。確かRX-8部門は金、銀そして銅のぴにゃこら太トロフィーだったよな。受けとる際、人間の顔ってあそこまで無表情になるもんだと逆に感心したもんだが』そこまで思い浮かべると、彼等3人がピニャコラーダを呑みたくなるのも良く判った為に、関わらない様に気持ちを切り替えてバーテンダーに注文したら野島大樹とユニゾンした。
「「取り敢えず、ジントニックを頼む」」そう注文し終えるとジントニックが出てくるまで、今日のレースについて話をしているとジントニックが出来上がり、ジントニックを手に持つと荻村瑞希は改めて乾杯をした。
「それじゃ野島君、今日はお疲れ様」
「荻村さんこそお疲れ様です」2人はそう言うと、ジントニックを呑み。僅か数分で呑み干すと次のカクテルをオーダーする。
「マティーニを頼みます。レシピはモントゴメリー将軍でお願いします。ジンとベルモットの銘柄は拘りません」
「野島君、なんちゅう変化球的な注文をするんだ。だったら此方も変化球でエメラルドアイルを頼みます」
「荻村さん、エメラルドアイルで注文するなんて」
「マティーニをモントゴメリー将軍で注文した野島君には、言われたくないね」
「その台詞をそっくりそのまま返しますよ」そんな会話をしているとバーテンダーが野島大樹にマティーニを出す。
「お待たせしました。ベルモット1ジン15のハードドライマティーニです」そして、その後を別のバーテンダーがシェーカーで振ったカクテルをグラスに注ぎ荻村瑞希に出す。
「エメラルドアイルこと、グリーンアラスカお待たせしました」これには野島大樹と荻村瑞希の両名は驚き、称賛の声を上げた。
「こう言っちゃ何だが、良く判りましたね」
「確かに、俺が注文したエメラルドアイルはグリーンアラスカの別名で、それほどメジャーな呼び方じゃ無いからな」その返答を聞いた。マティーニを作ったバーテンダーは言い返した。
「マティーニでモントゴメリー将軍と言えば、ヘミングウェイ著作の『河を渡って木立の中へ』を連想します。これくらい判らないとバーテンダーとしては失格ですよ。これで飯を食っていますから」
「その通りです。プロとしてこの場にいる以上はお客様の注文したカクテルを直ぐに出すのがプロとしての矜持です」グリーンアラスカを作ったバーテンダーが答えると、野島大樹は改めて称賛の声を上げた。
「プロフェッショナルの仕事ぶり確かに拝見致しました」
「野島君グリーンアラスカといい、マティーニといいショートカクテルだ。直ぐに呑まないと」
「作ったバーテンダーに礼を失する行為です」そこまで野島大樹は言うとマティーニを、荻村瑞希はグリーンアラスカの味を堪能しながら呑む。
5分後 バーラウンジ
「そう言えば文豪ヘミングウェイは同時に、酒豪としても有名だったよな」グリーンアラスカを後一口で呑む干す量まで呑んだ荻村瑞希が唐突にそんな事を言い出した。
「ええ、マティーニも良く呑みましたが、モヒートやダイキリ、特にフローズンダイキリを愛飲してました」此方もマティーニを後一口で呑む干す量まで呑んだ野島大樹が答える。
「フローズンダイキリ、確かダイキリにクラッシュアイスを加えたカクテルだよな?」
「そうです。そのカクテルをハバナの屋外バーでヘミングウェイは10杯以上平気に呑み干しました」
「南国のハバナで、良く冷えたフローズンダイキリを呑むか、最高に美味いだろうな」
「同意しますよ」すると、その会話を聞いていた佐倉和人が声を上げる。
「甘いピニャコラーダには飽きた!インテリコンビの言ったカクテルを呑みたいと思わないか同士諸君よ!」佐倉和人と一緒に呑んでいた2人も同意の声を上げる。
「「そうだ、そうだ、ピニャコラーダには飽きた!!酒豪のヘミングウェイが呑んだカクテルを呑もう!!」」
「それじゃ、何を頼む?」
「「フローズンダイキリだ!!」
「同士よ、俺もそれを呑みたいと思っていた。フローズンダイキリを頼む!」そのやり取りを聞いていた荻村瑞希と野島大樹は顔を見合わせると話し合う。
「ヘミングウェイの話をしたのは、間違いだったかな野島君や?」
「間違いだったと思いますよ。この後多分、いや間違いなくモヒートやマティーニを注文しますよ」
「今呑んでるカクテルを呑んで、この場から早く退散しようや」
「そうですね。この場に居ると絶対絡み酒の巻き添え被害を喰らいますから」言うと同時に野島大樹、荻村瑞希は残ったカクテルを呑み干しバーラウンジから退散しようとしたが、残念ながら一歩遅かった。スツールから立ち上がろうとした荻村瑞希の左肩をがっしり掴んだ人物が声を掛けてきた。
「見付けたわ、ちょっと、いいえ、かなりお話ししたい事が有るけど良いかしら?」荻村瑞希は声を掛けられた方を向くと20代後半位の1人の女性がおり、その後ろには4人の下は小学生から上は20代前半迄の女性がおり、その面子を見たとき野島大樹は声を上げる。
「ブルーナポレオンのメンバーが勢揃いか」
「ブルーナポレオン?」それを訊いた荻村瑞希は、自分の左肩をがっしり掴んでいる女性の顔が川島瑞樹だと気が付き、それに何かしらの反応を返そうとした時に、今度は右肩を叩かれた為に、叩かれた方を向くと高垣楓と三船美優がおり、高垣楓が話し掛ける。
「私の事をシュザンヌ・ヴァラドンと例えたのは、どちらですか?」その問い掛けに何故か嫌な汗が背中を流れ止まらないが、それに答えないと状況がもっと悪く成ると判断した。荻村瑞希は言う。
「シュザンヌ・ヴァラドンと例えたのは自分ですよ。野島君はサラ・ベルナールと例えましたから」その返答を聞いた高垣楓は、荻村瑞希と三船美優の手を強引に取りスツールに座らせ、自分もスツールに座ると物凄く良い笑顔を見せながら荻村瑞希に聞く。
「私の事をどうしてシュザンヌ・ヴァラドンと例えたのかを何か呑みながら聞きましょう。そうですね。あ、リレ・ブラウンが有りますね。だったら、ヴェスパーをお願いします。美優さんもそれで良いですね?」そのやり取りを聞いていた川島瑞樹が口を挟む前に、荒木比奈が先に言う。
「ヴェスパー?何かガンダムの武器っぽい名前すね」その荒木比奈に野島大樹が返答する。
「ガンダムF91のヴェスバーの事ですか?」
「そうっす。語感の響きがヴェスバーに似てるっすけど、でも楓さんが注文したのはヴェスパー、どんなお酒なんすっか?」
「007シリーズのカジノロワイヤルで、ジェームス・ボンドが頼んだカクテルで、ジンとウォッカ、キナ・リレ、それからクラッシュアイスをシェーカーに入れてシェイクしてカクテルグラスに注いでレモン乃至オレンジを添えたウォッカマティーニです」
「ちょっといい、1つ気になる事が有るけど?」松本紗理奈が口を挟む。
「何ですか?」
「今キナ・リレと言ったけど、リレ・ブラウンとどう違うのよ?そこの所を教えてくれない?」松本紗理奈の疑問に今度は荻村瑞希が答える。
「映画カジノロワイヤルのヒットでヴェスパーを注文する客が文字通り世界中で溢れたんですけど、ジンとウォッカは兎も角、キナ・リレ自体が流通量が極僅かな希少な品物で手に入れるのが困難だったのが、より困難になり製造元もキナ・リレの生産を確か止めた筈です。その為に今ではヴェスパーを作るのでしたら、キナ・リレでは無くリレ・ブラウンで作るのが一般的に成ったんです」
「その通りよ。わかるわ。じゃなくて用件は私の方が先だったのよ。先に訊くのは私の方よ」
「はあ、それで用件とは?」荻村瑞希が川島瑞樹に用件を尋ねる。
「ズバリ聞くけど、貴方のその若々しさの秘訣は一体全体何が理由なの?幾ら考えても判らないから、その秘訣を教えて頂戴。山本さんは如何にも40代で見られるのに43才の貴方はどう見ても30前後にしか見えないその秘訣を」その川島瑞樹の発言を聞いた。ブルーナポレオンのメンバーと高垣楓、三船美優が驚きの声を上げる。
「山本さんて、確か45~6才じゃなかったけ?」
「正直言って、年相応に見えません」
「もしかして、波紋法の呼吸方でもしてるんですか」
「え~と、正直に言うと、それってそんなに凄い事何ですか?」
「どう見ても29~32才くらいだと思っていました。どうすれば、そんな若作りの外見に成るんですか?」
「人を見かけによらないと言いますけど、本当にそうですね」松本紗理奈、上条春菜、荒木比奈、佐々木千枝、高垣楓、三船美優の順で荻村瑞希の見た目と実年齢のギャップの差に思った事を述べてる間に野島大樹は、この場に居るとどんな形で巻き添えを喰らうか予想が出来なかったので、こっそりその場から離れようとしたが、残念ながら離脱は出来なかった。目の前に鷺沢文香、古澤頼子、更にクローネのメンバー、橘ありす、速水奏、塩見周子、大槻唯、宮本フレデリカが野島大樹の前におり、野島大樹が口を開く前に橘ありすが開口一番で言う。
「どうして、自分の意見を持つ意味合いでありすと言ったのか教えて下さい」その発言に思わず上を見上げてほんの少しの間、考えたあとにバーラウンジのバーテンダーに注文する。「アブサンを頼みます。荻村さんもそれで良いですか?」
「ちょっと待て、俺もアブサンを呑むのか野島君!ヴェスパーのあとにアブサンは少しきついんだが…」
「アブサン?確かあぶさんっていう漫画も有りますけど、もしかするとアブサンから取ったんですか?」荒木比奈が疑問を口にする。
「その通り、アブサンからあぶさんを取ったんだけどね。このアブサン今のアブサンは問題無いけど、昔のアブサンはかなり危険な代物で強い中毒性を持った酒で、別名魔性の酒と呼ばれ、アブサンによって人生を狂わせたられた人物は数知れずだ。ロートレック、ユトリロ、モディリアーニ、ゴッホ等の画家達を重度のアルコール中毒を追わせ破滅させたと言っても言い」荻村瑞希がそう答えると、野島大樹がその後を続けて言う。
「他にも、詩人でポール・ヴェルレーヌ、アルウェール・ランボーもアブサンの魔性によって、人生を狂わせたられた代物だ」野島大樹の発言に高垣楓が合いの手を入れる。
「ランボーがアブサンを呑むと乱暴に成るですか」その下らない駄洒落を聞きながら、野島大樹はスツールに座り橘ありすの質問にどう答えるか、幾つか解答を考えていたが問題なのは、その解答に橘ありすが納得するかどうかが判らないのが最大の問題だったが、更に問題、別の問題が発生した。
「大人組の人達はアルコールを呑めるけど、アルコールを呑めない私達は何を飲めば良いのか、教えてくれない?」速水奏が10代とは思えない、色気のある笑顔で荻村瑞希と野島大樹に訊いてくると、荻村瑞希と野島大樹は以前店長から教えられたノンアルコールカクテルをバーテンダーに同時に注文する。「「シャーリーテンプル、シンデレラ、レモンソーダ、オレンジエード!!」」そのオーダーを聞いた高垣楓は、楽しそうな笑みを浮かべながら呟く。
「お酒や、カクテルの事をよく知っていそうですから、呑むのは楽しみですね美優さん」
「そう言って、酔い潰さないで下さいね。この前はそれで山本さんを酔い潰して結構大変だったんですよ」
「でも、もしかしたら私の方が酔い潰れるかも知れませんから、その時は介抱をお願いします。美優さん」
「駄目です。お酒を呑む量をセーブ出来ない人を介抱何かしませんよ。楓さん」
「美優さん、意地悪です。判りました。今日は美優さんを酔い潰します。荻村さんヴェスパーとアブサンを呑み終えたらミドリアレクサンダーを呑みませんか?」それを聞いた荻村瑞希は返答する。
「ミドリアレクサンダー?!何てものを、もう自棄だ!マンハッタン、ゴッドファーザー、サイドカーでも何でも呑んだるわ!野島君、最後まで付き合え」
「ふっ、拒否権無しの状況とは、こういう状況下を指すのか…勉強になるな」呆れと自嘲が混じった笑みを浮かべながらも、橘ありすの質問に答える。
「橘ありす、言いにくいからありすで良いかな?じゃあその質問に答える前に『不思議の国のアリス』をちゃんと読んだことがあるのかな?」
回想終了
「とまあ、こんな感じでなバーラウンジ周辺で飲み会をやる羽目になった訳だ」荻村瑞希が締めくくる様に言い終えると牧島亨がそのあとを言う。
「バーラウンジ周辺にアイドル達が集まって飲み会をやってましたから、目立ち事、目立ち事」
「あ~、通りでバーラウンジ周辺にアイドル達が集まっていた理由って、そういう理由だったんだ」綾森杏子がそう言うと「アイドル達の合間にお二人の姿が少し見えたのは、見間違いじゃ無かったわけか」周防清人もそう言う
「結構大変でな。ヴぇスパー、アブサンの他にもテキーラサンライズ、イタリアンスクリュードライバー、ロングアイランドアイスティーのカクテルに、バーボンのレベッカが有ったから、チョコを肴にオンザロックで呑み」
「それらを呑んでいるのを見た和人君が、アブサン、ヴェスパー等を呑んじまったからな。普通の人間なら二日酔い間違いなしだよ」荻村瑞希、野島大樹のその発言に綾森杏子が呆れながらも言う。
「というか、そんなに呑んで二日酔いしていない荻村さんと野島さんの方が凄いかと」
「それよりも、川島瑞樹さんからの質問にはどう答えたんですか?或る意味、それが一番気になるんですが」周防清人の質問に荻村瑞希は素っ気無く答える。
「遺伝の問題だと言ったが、川島さんは納得してくれず呑んでるうちに『アルコール度数の高いお酒を呑むのが秘訣なのね。わかったわ』そう言って、ウォッカマティーニやグリーンアラスカ等を呑みまくった」その返答に周防清人と綾森杏子は顔を見合せると同じ言葉をいった。
「「その結論がもっと、判らない!!」」その言葉を言い終えた後に、関係者の挨拶回りを終えた宇佐美和彦、美樹子が戻ってきたが、戻って来るなり宇佐美美樹子が荻村瑞希と野島大樹に言う。
「荻村君と野島君、山本さんからの伝言で、また協力して欲しいそうよ」
「協力?嫌な予感しか思い付かん」
「同感だ野島君や」
「野島君は、ポジティブパッションと行くドライブ紀行に協力してくれと、車は野島君の愛車で運転手は野島君を指名だそうだ。それと荻村君は美優楓マニュアル車チャレンジで無事にマニュアル車を運転できる様に成ったら、FD2RRに同乗して美優さんと楓さんの運転を視てやってくれと、無論対価は支払う…」そこまで店長が言うと、荻村瑞希と野島大樹は声を揃えて言う。
「「断固として断りますというか、全力で拒否します!!」」その返答を聞いた店長は、人の悪い笑みを一瞬浮かべると、それに返答する。
「山本さん、やる気に成ってたから断るのは結構至難の技だよ。1つ教えるよ『人生諦めも肝心だ』まあ此も人生だと思え」その返答を聞いた荻村瑞希と野島大樹は顔を見合せると心の中で同じ事を思った。
『『女難の相でも出てたかな?』』そう思うと何故か深い溜め息を同時に付くと「う~、う~、もうあの人達とは絶対に呑まん、う~苦しい」妹に膝枕させられ、酷い二日酔いで苦しんでいる佐倉和人の声が重なった。
おまけのおまけ パーティー参加者
宇佐美和彦、美樹子、のどか一家
牧島亨、荻村瑞希、野島大樹
佐倉和人、さやか兄妹

ヤッホー、今更ですけどデレマスで美優さんが総合で3位、部門別では2位になり声が付くので大変嬉しいです。さてとデレマスをプレイするか。鬼、悪魔以上の緑の怪物に貢ぐか、おや、窓に何か居るな。何だろう?
Posted at 2016/06/11 21:29:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年05月18日 イイね!

.行ってきた、その10

.行ってきた、その10若冲展と黒田清輝展を観てきましたが、10回目という伏し目につき、メカについてのssの登場人物が美術展の事を述べる方式にします。
今回、登場人物する人物は次の2人です。
綾森圭一、綾森杏子の父親、和菓子の銘菓店『月の浦』社長 愛車はBCNR33スカイラインGTR nismo製6速MT換装
立花左京、綾森圭一の親友、ある流派の茶道の家元 愛車はJZS16アリストV300 6速MT換装
それでは、本編を投下します。
5月8日(日) 1700時 上野駅構内 某蕎麦屋店内
「お前ら、そんなに若冲が好きか?」そう綾森圭一は呆れた声で言うと、日本酒が注がれた猪口を一息で呑み干す。
「まあ、そう言いたくなるのも判りますが」立花左京は、そう返答すると此方は板わさを、口に運ぶ。
「幾ら日曜でも、入場する迄に3時間待ちとは恐れ入ったよ。こんなに待ったのは台湾国立故宮博物院の『白菜』以来だ。あの時は確か…」
「5時間近く待ちましたからね」
「そうだ、でも今回の若冲展は待ってでも観る価値は充分すぎる程ある」
「確かに、お茶を点てる人間の立場からしたら売茶翁の水墨画は見事かつ見応えが有りましたからね。何せ売茶翁の生き方が若冲の心を捉え、若冲の心の師匠と言っても過言ではありませんから」
「売茶翁、確か禅宗の僧で、幼年の頃からその才能を期待されゆくゆくは高僧に成っても誰からも文句が言われない程の人物だったが」
「その道を捨てて、茶道具一式を持って人々に一杯の茶を売り、生計を立てると同時に禅話と世俗の話しを解りやすく話しながら売ったそうです。生活事態は清貧そのものでしたがその生き方、心の高潔さは当時の人達の心に深く刻まれ、尊敬に値する人物で、人物画を滅多に画かない若冲が売茶翁だけは別で多数描いています」
「心の師匠である。売茶翁を水墨画、墨の濃淡で表現するから、或る意味描いた人物の技量がダイレクトに出る。売茶翁を本当に尊敬していた若冲が描いた水墨画言い過ぎかもしれないが若冲の魂と尊敬の念を感じた」
「それに関しては同感です。茶人の立場から観ても売茶翁の水墨画は、先程言った様に見事の一言しか言いようが無いです」立花左京は、そう言うと綾森圭一の猪口に日本酒を注ぎ、注がれた日本酒を半分ほど呑み干すと綾森圭一は今度は若冲の絵の修行に話題を変えた。
「そう言えば若冲は、狩野派や中国、朝鮮からの名画を多数模写して絵の腕前を磨いたよな。例えるならレンブラントかドミニク・アングルとエドガー・ドガの逸話を思い出した」
「レンブラントは弟子達に自分の絵を模写させる事で弟子達の腕前を向上させ、エドガー・ドガがドミニク・アングルに絵の描き方を質問した際に、アングルはドガに『線を描きなさい。より多くの線を描きなさい』と言った逸話ですね」
「そうだ、若冲は多数の名画を模写し絵の腕前を向上させたが、模写は所詮、模写にしか過ぎないと気付いた結果、自分の目で見たものを描く。謂わば日本版写実主義を若冲は実践した」
「それまでの日本画というのは、平面で表現する為に全体的にのっぺりとした絵が多いい中で若冲の写実主義的な絵は斬新かつ新しい表現力を産み出しました。特に鶏の描写は若冲は拘りました」
「ああ、庭で鶏を飼って鶏の動きを見て鶏の絵を多数描いたんだが、生物学的には鶏がとらないようなポーズを描いていて確か秋篠宮から若冲の描いた鶏の矛盾点を指摘されたが、若冲の描いた鶏の絵を観ているとな」
「本当に鶏がそんなポーズをしていても、おかしくない説得力と表現力で描いてますね」
「実際に有り得ないポーズを表現し観るものを納得させ、黙らせる。若冲の画力は本当に素晴らしい」
「ええ、鶏以外にも植物の描写表現力も良いです。特に30点全てが揃った『動植綵絵』と後は『釈迦三尊像』は、思わず見入ってしまう程です。本来なら33点全てが揃って」
「完成だからな、精緻かつ大胆で描いた人間の技量と表現力、それに魂を感じたよ」
「言う通りです。『動植綵絵』は何時までも観ていても飽きませんし、それに」
「それになんだ?」綾森圭一はそこまで言うと、大根おろしをたっぷり載せた卵焼きを頬張り、その咀嚼が済むと立花左京は続ける。
「30点も有ると気に入った絵というのも有りますよ。自分は『紅葉小禽図』と『梅花晧月図』、それから『梅花小禽図』が気に入りました」
「左京はその3点か、俺は『桃花小禽図』と『薔薇小禽図』の2点が気に入った」
「他にも色々有りますが、『釈迦三尊像』と『動植綵絵』が揃って観られる機会というのは、この先そうそう観られませんから、それと若冲の作品の中でも特に異端かつ独創性が溢れる作品『鳥獣花木図屏風』は衝撃的です。モザイク画の屏風絵ですから」
「確か若冲の研究者の中には、若冲作ではないと主張する研究者も居るが、そう言いたくなるのも判らなくもないが」
「確かに、若冲らしいといえば若冲らしい表現力と独創性、それから変な言い方ですが遊び心で描いていますが、描き方が1cm四方の升目の紙を8万枚使用してモザイク画様式て描いていますが、少なくとも若冲の作品の中でモザイク画様式で描かれているのは確認されているだけでも3点しか存在しません」
「そういう事情を考えると若冲の作で無いと言うのも、妙な説得力があるんだが」
「少なくとも贋物なら、そんな手間暇を掛ける理由が見当たりませんし、例え若冲作で無いとしても若冲の影響力を受けた人物が描いた筈です」立花左京の言葉を訊いた。綾森圭一は猪口に残った日本酒を呑み干すと答える。
「真相は歴史の中、知りたければ若冲に聞いてこいだが、でもなそれを含めて考え観ていると不思議と見入ってしまう魅力が有るな」
「否定はしません、謎は謎のままが一番だと思いますよ」
「そうだな、そんで若冲展を観た後に黒田清輝展を観たが黒田清輝、良いよな」
「黒田清輝、日本近代西洋画の礎を築いたと称される人物ですからね。因みに江戸時代にも少数ですがオランダ経由で西洋画が日本に入って来ており、秋田蘭画と呼ばれるものが秋田地方に極短い期間ですが描かれていました」
「秋田蘭画かあれも良いが、でもな左京、今は黒田清輝の話しだ。印象派に強い影響力を受けて、それまでの日本画に無かった優しくて明るく、柔らかいタッチで描いたからな」
「ええ、そんなタッチで描かれた絵は教科書にも乗っている『湖畔』、『読書』等が代表作ですが、同時に黒田は当時の日本ではタブー視扱いだった。裸体画にも精力的に取り組んでいます」
「そんな代表作が『朝妝』だが、発表当時は猥褻画として扱われ風紀を乱すとして強い批判を受けたが」
「『朝妝』の持つ高い美術性を感じた。住友友純男爵が買い上げ邸宅に飾られていましたけど」
「戦火に焼かれて焼失してしまい写真が残るだけだ。他にも『智・感・情』と呼ばれる裸体画を描いている。『智・感・情』はヨーロッパ芸術界に於いてギリシア彫刻が1つの完成像として崇められているのを学んだ黒田が日本女性の理想像として描かれた作品とされている」
「そうなんですよ。後、それから黒田自身は最初から画家を目指していたわけではなく、法律家を目指し法律の勉強をする為にフランスに留学した際に趣味で描いていた絵の才能が認められた結果、画家としてフランスで修行しました。その際に実家に法律家を辞めて画家を目指す事を手紙に書いて送っています」
「その手紙も飾ってあったな、改めて明治という時代は考えると様々な欧米からの知識等を貪欲に吸収し、それを糧にして日本という国家がエネルギッシュに成長しようとしていた時代だったからな」
「だからこそ面白い時代ですよ」
「そうだな」そこまで言うと、天ぷら蕎麦が運ばれて来るのを見た。綾森圭一は立花左京に言う。
「美術談義も良いが、天ぷら蕎麦は出来立てを食べるのが」
「一番美味い食べ方ですか、それでは蕎麦を頂きますか」
「ああ、冷めないうちにな」そう言い終えると綾森圭一と立花左京は天ぷら蕎麦を食べるのであった。
黒田清輝展、6月4日から8月5日まで泉屋博古館分館にて開催
若冲展、5月24日まで東京都美術館で開催中
Posted at 2016/05/21 21:29:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年05月13日 イイね!

ミカ

ミカまだ名無しだったので、名付け親に成りました。名前はミカ
表向きは三毛猫から連想してミカと名付けましたが、裏向きの意味はガルパンの継続高校の隊長、ミカ隊長から取りました。人には言えんな(笑)
Posted at 2016/05/13 18:29:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年05月07日 イイね!

メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティ短編集

短編その1
鈴鹿サーキット クローネ控え室
ぴにゃこら太ロードスター、FD2、FD2RR、86、BRZ、R35GTR、6台の1ラップレースがスタートしたが、先程迄は鷺沢文香の心配をしていた。橘ありすは顔を真っ赤にして固まっていた。理由はスタート前のFD2の車内で交わされていた会話を聞いた途端に固まってしまった。
「へぇ~自分の意見を持つ子に成って欲しいからありすね。良かったわね。あ、り、すちゃん」
「ふ~ん、ありすってそういう意味合いで名付けたんだ。じゃ、ありすちゃん今の心境は?周子は聞きたいな」
「周子、良いこと言うね。唯も聞きたいから、早く聞かせてありすちゃん」そんな状況下にある橘ありすに大槻唯と塩見周子がそう言うと意地悪そうな笑みをうかべながら、橘ありすの返答を待ち、そのやり取りを聞いていた速水奏もどう答えるのか楽しそうな表情で眺めていたが、やがて真っ赤に成って固まっていた。橘ありすは我を取り戻すと、一言大声で叫ぶ。
「私の名前は橘です!!!」その返答を聞いた。塩見周子はニヤニヤ笑いながら言い返す。
「それだったら……りすりすって呼ぼうかな?」
「りすりす、良いんじゃない周子」
「りすりすは、イヤです!」
「だったら、ありすの方が良いってことね」速水奏がそう言うと、塩見周子と大槻唯が同意の声を上げる。
「「うん、うん、ありすで決定ね」」
「良くありません!」
「そんなに言うんだったら、文香さんが戻ってきた時にきいたらどうなの?ありすちゃん」速水奏は面白そうな口調で言うと、橘ありすは内心でこう叫んだ。
『文香さん、何でそんなことを言ったんですか!!後それから運転手の人!!』そう叫ぶが、今のこの状況をどう切り抜けるのかを必死に成って考える。橘ありすだった。
短編その2
鈴鹿サーキット ピットロード
「不思議の国のアリスの作者は、ルイス・キャロルって知っていたけど本名迄は知らなかったな。流石、野島さん」佐倉さやかが感心した様な声で言う。
「チャールズ・ラトウィッジ・ドジスンの事を知っている人は、早々いません。普通はルイス・キャロルで知っている人の方が大半ですけど」
「けど、何なのよ。のどか」
「原作をディズニーだと勘違いしている人は居ます」
「なにそれ、そんな馬鹿な人いるわけないじゃん」佐倉さやかが断言する様な口調で言うと、その会話を聞いていた。牧島亨、佐倉和人、周防清人の3人が顔を見合せると非道くバツの悪い表情になったのを、綾森杏子が見付けると信じられない口調で3人に言う。
「スモウは判るとして、和人と亨がディズニーを原作だとずっと思っていたんだ」信じられない口調で言うと、周防清人が真っ先に返答する。
「スモウと呼ぶな杏子!そうだよ。ディズニーを原作だと思っていた馬鹿だよ。でも同類がいるわ!同類が!」そう返答しながら、佐倉和人と牧島亨を指差す。
「右に同じく、ディズニーだと思っておりました!」
「以下同文!」佐倉和人と牧島亨が開き直った様に言うと佐倉さやかが呆れた声で言う。
「兄貴、家に不思議の国のアリスが有るのに読んで無かったなんて信じられない、それは無いわ、それは」それに釣られて、宇佐美のどかも同様の口調で言う。
「牧島さん、今度本を貸しますから、暇な時にでも読んで下さい」
「さやかちゃんとのどかちゃんの言う通り、読んどいた方が良いわよ。スモウは私が持っているのを貸すから後で読んだ感想も聞くから3人共判った?」
「杏子さん、感想を聞くだけ駄目だと思いますから、感想文を書かせたらどうですか?」
「さやかちゃん、良いこと言うね。3人共感想文を書いて読ませてね」綾森杏子のその発言に周防清人、佐倉和人、牧島亨の3人は顔を見合わせ、内心で3人共同じ事を思った。
『『『どうして、こうなった!!!』』』心の中で叫びながらも不思議の国のアリスを読み感想文をどう書くのかを、本気に成って悩む3人だった。
短編その3
鈴鹿サーキット MPTF専用パドック
1ラップレースを終えて、愛車をMPTF専用パドックに入れ降りてきた。荻村瑞希と野島大樹を水城勇也が出迎えると声をかける。
「2人共、お疲れさん。喉が乾いてないか?」
「ええ、結構乾いてます」
「野島君の言う通り、喉、乾いてます。それは、そうと奥さんとお子さんは?」
「女房と息子は子供用のアトラクションで遊んでいるわ、はい、これ差し入れ」そう水城勇也が言うと、2人にドリンクを渡す。
「水城さん、このドリンクは一体?」野島大樹が尋ねる。
「ああ、何でも2人を知っている人から疲労回復に効果が有る特性ドリンクだと」それを聞いた。荻村瑞希と野島大樹は顔を見合わせると、ある人物の顔を思いだし、そしてイヤな予感を感じながら、水城勇也に問い質す。
「もしかしてウェーブが懸かったのロングヘアーの女の子では、有りませんでしたか?」
「そんで『にゃはは』とか、言っていませんでしたか?」
「うん、そうだよ。良く判ったね」水城勇也の返答を聞いた。2人は同時に叫ぶ。
「「水城さん今すぐ、そのドリンク捨てろ!!モルモット扱いは2度と御免だ!!」」
「そんなにヤバイのかよ、このドリンク?田仲君と藤澤君が今さっき飲んでたけど」水城勇也のその返答を聞いた途端に、荻村瑞希と野島大樹は詰め寄る。
「「2人は今何処にいますか!!」」
「MPTFのブースで手伝いしているよ」その返答を聞いた途端に荻村瑞希と野島大樹は、脱兎の勢いで向かった。
パドック裏 MPTFブース
「うおおお~、毎度ありがとうございました!!」
「いらっしゃいませ!!お客様!!」MPTFのブース内では田仲真二と藤澤透が、信じられない様なやたらハイテンションの状態で接客しており、手伝って貰っていた。宇佐美和彦と美樹子夫妻は2人のハイテンションに振りに弱冠いや、かなり困惑し、ドン引きしていた時に荻村瑞希と野島大樹がMPTFのブース内に入ってくるなり、田仲真二と藤澤透のハイテンションモードを見るやいなや同時に叫ぶ。
「「遅かったか!!」」それを訊いた宇佐美美樹子が尋ねる。
「遅かったかってどういう事なの?」
「説明は後でします!」
「店長、山本さんに大至急連絡して下さい。お宅のアイドルが調合したドリンクを飲んで大変になっているから、一ノ瀬志希を連れて来てくれと」野島大樹はそう言った。それからほぼ直ぐに山本敬太郎が一ノ瀬志希をブースまで連れてこさせ、田仲真二と藤澤透のハイテンションモードを診ると中和剤を飲ませてハイテンションモードを鎮めさせた。
因みに一ノ瀬志希が調合したドリンクは疲労回復に即効性の効果が有り、体内の乳酸、クエン酸等に働き掛け疲労を回復させるが、それほど疲労が貯まってない人間が飲むとやたらめったらハイテンションに成ってしまう副作用が有るという説明を受けたが、疲れていた荻村瑞希と野島大樹は、それを聴いても一ノ瀬志希が調合したドリンクは飲まず。普通のスポーツドリンクを飲んだのであった。
短編その4
鈴鹿サーキット MPTF専用パドック
「これが、かえ姉様が乗っていた。車か、青と黒のバランスがかえ姉様にぴったり、だから私も乗りたい」
「私は、あっちの赤い車に乗りたいです!部分的に黒に成っているのも格好良いです!」
「2人共、作業の邪魔なんじゃないのかな?」高森藍子はそう言うが、帰ってきた返答は予想外だった。
「だったら、藍子ちゃんはどちらの車に乗りたいですか?」
「それ気になる。教えて、教えて」日野茜、本田未央の発言にどう答えたら悩む高森藍子であり、そんな会話がFD2の周囲でしており、FD2RRには市原仁奈が運転席に座りながら、三船美優と高垣楓に話し掛ける。
「みゆお姉さん、かえでお姉さん、この椅子、全然倒れねえでごぜーます。後それからジャングルジムみたいなヤツは何でごぜーますか?」
「仁奈ちゃん、それはバケットシートって言って倒れない椅子なのよ、それからジャングルジムみたいなのは万が一横転しても大丈夫な物なのよ」
「お~、そうでごぜーますか、それじゃみゆお姉さん、このレバーは一体何ですか?いつも乗っている車とちげーますよ」市原仁奈がそう言うと、シフトレバーを指しながら尋ねる。
「仁奈ちゃんがいつも乗っている車はオートマ車っていってね。ギア操作をしなくても自動でギアが切り替えてくれる車なのよ。でもね今仁奈ちゃんが乗っている車は、マニュアル車でギアの切り替えは運転している人がするのよ」
「お~、判りましたでごぜーます。それでみゆうお姉さんはマニュアル車を運転出来るのですか?出来るんだったらみゆうお姉さんとドライブに行きたいでごぜーます」
「そうね仁奈ちゃん、機会が有れば一緒に行こうか」
「みゆお姉さんがマニュアル車を運転してのドライブに行きたいわね」
「楓さん、何を!?」
「何って、私もみゆお姉さんの運転でドライブに行きたいんです」
「でも私は、マニュアル車の運転は…」
「仁奈ちゃん、みゆお姉さんの運転でドライブに行きたいわよね?」
「とうぜん、行きてーでごぜーます。いま、乗っているくるまで行きてーです」
「美優さん、仁奈ちゃんがこうも言っていますから、一緒にドライブに行きましょう。私も入れた3人で」
「楓さん、私はオートマ車なら出来ますけど、マニュアル車は運転出来ません」
「仁奈ちゃん、みゆお姉さんがドライブに行きたがらないわよ。かえでお姉さん傷付いたわ」
「楓さん、なんて事を言うんですか!?仁奈ちゃん、この車以外でならドライブしようか」
「イヤでごぜーます。この車でドライブに行きてーでごぜーやす」
「仁奈ちゃんも、そう言っていますから、美優さん、覚悟を決め手下さい」
「それでしたら、楓さんが運転して下さい」
「イヤです。私も美優さんの運転でドライブしたいです」
「そんな、子供みたいな事を言わないで下さい」
「仁奈ちゃん、みゆお姉さんがかえでお姉さんをいじめてるから仁奈ちゃん、なぐさめて」
「みゆお姉さん、かえでお姉さんをいじめちゃだめでごぜーます!」そんな中、NA無差別級レースを終えてクーリング走行でピットに戻ってくるS2000をモニターで観ていた。荻村瑞希と野島大樹、牧島亨は、後ろで行われている会話のやり取りを聞くと荻村瑞希が口を開く。
「高垣楓さんね、山本さんから聞いたが、元モデルで只今アイドルだが、子供っぽく自由奔放な性格な上にお酒も結構強いとなると、モーリス・ユトリロの母親シュザンヌ・ヴァラドンを連想してしまうな」
「荻村さん、その例えは幾らなんでも、サラ・ベルナールの方が良いのでは?」
「サラ・ベルナールね。アルフォンス・ミュシャがデザインしたポスター『ジスモンダ』で有名に成った、舞台女優だよな」
「ええ、ミュシャのデザインしたポスターの出来の素晴らしさとサラ・ベルナールの演技の見事さで一躍ミュシャとサラ・ベルナールはフランスで有名になりましたが、シュザンヌ・ヴァラドンを例えにするのは如何なものかと」
「確かに、シュザンヌ・ヴァラドンは18才の時にユトリロを生むが、その父親に関しては候補が多すぎる為に仕方なくミゲル・ユトリロが形だけの父親に成ったが、産んだ時にはモデル、画家のモデルを務めていてな。ロートレック、ルノワール、スタンラン等有名処のモデル兼愛人だったというが、同時にシュザンヌ・ヴァラドン自身も絵筆を取り、女流画家として活動していたのは知っているかな?」
「え、そうだったんですか」
「そうなんだよ。野島君、その才能は素晴らしくエドガー・ドガにも認められた程の才能の持ち主だった」
「エドガー・ドガ、確か、バレリーナ等の絵を多数描いた巨匠ですよね。そのドガから認められたんですか!」
「そう、息子のユトリロは今では一流の画家として認知されているけど、シュザンヌ・ヴァラドンは知る人ぞ知る女流画家の巨匠だからな」そんな2人の会話を聞いていた。牧島亨は『俺の灰色の脳細胞に理解出来ないことを言ってるよ』そう内心で思っていた時に、後ろから別の声が加わる。
「余談かも知れないけど、ユトリロから見たら祖母に当たるマグドレーヌ・セリーナも誰が父親が判らない娘を産んでいるわそれが、シュザンヌ・ヴァラドンよ。ユトリロの時は形だけでも父親はミゲル・ユトリロだったけど、シュザンヌ・ヴァラドンの父親は父親不明として記録にしっかり残っているわ」
「その通りだ。ゆきずりの愛でシュザンヌ・ヴァラドンこの世に生を受けたからな」荻村瑞希が同調する声で言い。
「後、アルフォンス・ミュシャも『ジスモンダ』の成功を受けて一躍名声を得て、後に20点からなる最高傑作『スラブ叙事詩』を制作しているわ。これも考え方を変えればサラ・ベルナールに出会わなければ、ミュシャも埋もれたままで生涯を終えて居たかもしれないわ」
「それに関しては、否定しません」野島大樹がそう言うと、後ろからレーシングスーツを引っ張られ、引っ張られた方を見ると1人の少女が口を開いた。
「…のあの、言う通りペロ居た」そして、その言葉を聞いた野島大樹は腕に抱えている黒猫を見ると、答える。
「もしかして、君の猫?」
「…うん、キャリーケースの鍵を閉めるのを忘れてペロが逃げちゃったから、みく、アーニャ、のあ達と探していたらのあが此処に居ると言ったから来たら、居た」そこまで言うと、正面から声が掛かる。
「貴方達がペロを保護してくれたのね。ありがとう、お礼を言うわ、それからシュザンヌ・ヴァラドンやアルフォンス・ミュシャの会話も楽しまさせて貰ったわよ」その声に反応して正面を向くと、長い銀髪を風になびかせた高峯のあが居るのを確認すると、さっきまで後ろで声がしていたのは高峯のあだと判ったが、1つ問題が発生した。先程まで後ろから声が掛けられらいたのに何時の間に正面に回ったのかという問題だが、当の本人はそんな事など気にせず、更に口を開く。
「ペロを見付けてくれたお礼に、そうね。最終レースに貴方達も出るわね。私もFK2で出るわ。貴方達2人のうちどちらかが私より先にゴールしたら高級ステーキ店で御馳走してあげるわ。反対に私が貴方達より先にゴールしたら美味しいお寿司屋さんで御馳走するわ。勿論、私を含めたにゃんにゃんにゃんのメンバーと今、ペロを抱いている雪美と一緒よ。御馳走の代金は全て私のポケットマネーで出すから貴方達には損は無い話よ。どう?」その発言を聞いた野島大樹と荻村瑞希は顔を見合わせ、小声で話す。
「野島君や、受けるかい?」
「美味しい話には、裏が有りそうですけど、その裏が判りません」
「じゃ、断るか?」
「断るにしては、惜しい条件ですよ」野島大樹がそこまで言うと、荻村瑞希は腹を据えた声で言う。
「判りました。高峯さん、その条件で受けます」
「そう、判ったわ。みくも喜ぶわ」高峯のあの、その返答に牧島亨は何か肝心なことを忘れている気がしたが、それが何か思いだそうとしている時に、声が掛かる。
「のあにゃん、此処にペロが居ると聞いたけど、居たのかにゃ?」
「のあ、ペロをナーシォルじゃなくて、見付かりましたか?」前川みくとアナスタシアの2人が高峯のあと佐城雪美を見付けてペロを見付けたかどうか訊いてきた。
「ええ、2人とも無事に見付けたわ。最も保護してくれた人も居たのよ」
「…のあの、言う通り、この人達がペロを保護してくれた。ありがとう」そして、前川みくが荻村瑞希と野島大樹を見ると礼の言葉を述べる。
「荻村さんと野島さん、ありがとうございました」その後をアナスタシアも礼を述べる
「見付かって何よりです。スパスィーバ、ありがとうございました」
「どういたしまして、でも保護したのは野島君だよ」そこまで言うと、野島大樹が保護した経緯を説明し最後に高峯のあとの勝負の件を話した途端に前川みくの顔色が変わり、高峯のあに叫ぶ。
「のあにゃん!みくがお魚嫌いな事を知っているのになんて勝負するのにゃ!!」
「みく、貴女はにゃんにゃんにゃんのリーダーよ。貴女はリーダーとしての責任と役割をしっかりやっているけど、お魚が嫌いなんてリーダーとして失格よ。この機会を利用してお魚嫌いを直す良い機会よ」
「だからといって、そんな勝負するにゃ!!」
「問題ないわ、みく、そこの2人が私に勝てば問題ないのよ。みく、私の勝利を祈ってなさい」
「そんな勝利は要らないにゃ!!」そこまで言うと、荻村瑞希と野島大樹の方を向いて嘆願する。
「荻村さんと野島さん、のあにゃんに絶対勝って下さいにゃ、お願いするにゃ」
「裏が有りましたね。荻村さん」
「そうだな野島君や、FK2シビック無限バージョンに勝てるか?」
「スペック的には、向こうが上です。厳しいかと」
「同感だ」荻村瑞希と野島大樹がそんな会話をしていると牧島亨は思い出した。
『猫アイドルなのにお魚が嫌いなんだよな。みくちゃん』内心でそう思い。そして、そのやり取りを聞いていた。本田未央、日野茜、高森藍子、高垣楓、三船美優、市原仁奈は思わぬ展開に今までしていた話しを辞めると、次の会話を、のあさんvs荻村さん&野島さんどちらが勝つのかという会話を始めた。
短編その5
NA無差別級レースを2位でフィニッシュして、ピットに戻って来た綾森杏子のS2000を周防清人は出迎えた。
「良くやったな!杏子!!」周防清人興奮覚めやらず声で綾森杏子を祝福する。
「清人、祝福の前にごめんちょっと手を貸してくれない?」綾森杏子はドアを開けながら、そう言い返す。
「えっ、どうした杏子?」
「NSXの追撃を短くても激しい追撃を受けたから、集中力と体力がちょっと限界なの」
「判った」周防清人は短くそう返答すると、綾森杏子に手を貸しS2000から降ろす。
「サンキュー清人」
「全く、こんなになるまで無茶しやがって、でも良い走りだったぜ杏子」
「ありがとね。スモウ」
「だから、スモウと呼ぶな、スモウと!!」
「スモウはスモウよ。今度はアンタのFN2と勝負よ。2・4リッター仕様変更にした車と」
「ああ、判ってるわ」そう返答しながらも小声で呟く。
「でもな無事に帰ってくるだけでも俺は嬉しくて、良かったんだぜ。杏子」
「うん、何か言ったスモウ?」
「何も言ってねえよ。スモウと呼ぶな!スモウと!!」そんな2人のやり取りを観ていた。佐倉さやかと宇佐美のどかが会話をする。
「周防さん、杏子さんにいつ告白するのかな?さやかちゃん」
「周防さん、ああ見えて結構ヘタレだから、杏子さんの方から告白するんじゃない?」
「さやかちゃんも、そう思う?」
「思う、思う、賭けても良いわよ」
「でも、それだと賭けが成立しないよ?」
「のどか、時たま結構辛辣な事を言うわね」2人の恋ばなは、この後まだ続くのであった。
アフターパーツプレミアムパーティー短編集 終了



Posted at 2016/05/15 16:25:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年04月30日 イイね!

メカについてのss アフターパーツプレミアムパーティ最終話

鈴鹿サーキット ピットロード上
ターボ無差別級レースは白熱した展開で終了した。勝った車はBNR32スカイラインGTRが見事に勝利して終え、そして今から本日最後のレースが行われる。レース形式はル・マン式スタートで行われる2ラップレースで、参加する車は18台がメインスタンドに向かって斜めで停まり、ドライバー18名もメインスタンドに背を向けてスタートの合図を待っている中、その内の2台青のFD2と赤のFD2RR並びそれを駆るドライバーを眺めながら田仲真二と藤澤透が会話をしていた。
「本日最後のレースに荻村さんと野島君が出るのか、何位でフィニッシュするかな?」
「さあ、何位だか判りませんが、FK2シビックタイプR無限バージョンに勝つ必要性が生じていますよ。原因はアレですよアレ」田仲真二の疑問に藤澤透は答えながら原因に指差し、指した先MPTF専用パドック内には前川みくが、祈る様な、いや、実際祈りの声を上げていた。
「荻村さんと野島さん、のあにゃんに絶対、絶対勝って下さいにゃ。御寿司を食べさせないで欲しいにゃ」その声を聞いたアナスタシアが口を挟む。
「みく、にゃんにゃんにゃんのリーダーがお魚が嫌いでは務まりませんよ。好き嫌いを無くすスルーチャイじゃなくて、良い機会です」その後を続けて、佐城雪美が言う。
「…みく、アーニャの言う通り好き嫌い駄目。のあはペロを見付けてくれたし…だから私はのあを応援するけど、…でもペロを保護してくれた。あの人達も応援したい」猫用キャリーケースに入れてある。黒猫のペロを観ながら言うとアナスタシアが口を開く。
「すると、雪美はどちらのパベーダ勝利を望んでいるんですか?」その質問に少し考えた後に答えた。
「……のあにもあの人達にも勝って貰いたいけど、みくのお魚嫌いを無くす機会だから。のあを応援する」その返答にみくは、絶叫する。
「ふぎゃー、皆してみくを苛めるにゃ、荻村さんと野島さん絶対勝って欲しいにゃ!!」そんな会話のやり取りを聞いた。田仲真二が呟く。
「或る意味。実に羨ましい状況下でレースをするからな」それを聞いた藤澤透が答える。
「だったら、今から代わりますか?」
「ははは、全力で断らさせて貰うよ」
「即答ですね」
「相手はFK2シビックタイプR無限バージョン最高馬力は、どんなに甘く見積もってもノーマルの310馬力とトルクも40Kgf以上は発生している筈だ」
「確かにノーマル以上発揮していても不思議じゃないですね。そういや店長も、FK2のスペックを診たらブースト圧が載ってないけど最低でも1・0は掛かっていると言ってましたね。ノーマルでの最大トルク40Kgfから考えると、それ位のブースト圧が掛かって無いと説明がつかないと言ってましたけど、ブースト圧って何ですか?」藤澤透の発言に田仲真二が答えた。
「店長の受け売りだが、ブースト圧は極端な事を言えばタービンが空気を過給、要は強引に空気を圧縮してシリンダー内に取り込んでいる数値を表す。この場合のブースト圧1・0はFK2シビックタイプRに換算するとエンジンの排気量の2倍の空気を取り込んでおり、排気量に換算するならFK2のK型エンジン2000ccの倍4000ccを取り込んでいる計算で、自分のインテR98スペックの倍以上の排気量を誇っている」そこまで言うと、スタートの合図のアナウンスが流れる。
「さあ、皆さま方お待たせしました。本日最後のレースがもうじき始まります。スタート90秒前です」そのアナウンスが流れると忙しなく動いていたり、隣の人間と話をしていた。ドライバー達が動きを止めてスタートの合図を待ち。緊張感が漂い始めた空気の中で藤澤透が田仲真二に訊ねる。
「要は、ノーマルエンジンの段階で排気量的に勝ち目が無いような馬鹿みたいに速い車を、無限が更にチューンしてより一層に化け物にしたと、勝ち目がありますかね?」
「勝ち目か、車の習熟度次第だと想像する」
「車の習熟度ですか?」
「そうだ。野島君と荻村さん、2人共に今の車に乗って何年位だ?」
「確か野島さんと荻村さん共に、7~8年位乗っていますよね」
「そう、結構長く乗っているんだ。無限バージョンFK2に乗る高峯のあさんの習熟度はそれ程高いとは思えないから、勝ち目があるとしたらその点を突くぐらいしかない。が」
「が、何ですか?」
「セレモニーラップに乱入した時の走りは、本当に上手かったから油断していると足元を掬われかねない。厳しい戦いになるよ」
「まあ、あの走りを披露したら誰だってそう考えたくもなりますわ」そう会話をしているとアナウンスが流れる。
「スタート迄、後30秒切りました。もうじきスタート10秒前です。それでは、スタンドの皆さま方10秒前のカウントダウンを御一緒に、」そのアナウンスが流れるとメインスタンドの観客と共にカウントダウンの声が始まる。
「「「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0、スタート!!!」」」その声と共にスタートの合図が流れると18台の車に向かって18人のドライバーが一斉に走り始めそれぞれが、運転する車のドアを開け運転席に座り。4点式シートベルトを絞め終わるとエンジンをスタートさせ、第1コーナーに向かって次々と車を走らせる中、FD2RRを駆る荻村瑞希とFD2を駆る野島大樹は、高峯のあが駆るFK2シビックタイプR無限バージョンの前に出て第1コーナーに進入するが、野島大樹のFD2の加速は少し鈍く途中から本来の加速に戻ったが、その隙を突かれてFK2がインに飛び込むと、そのままFD2を抜いていき前を走るFD2RRを捉える。そしてその流れを観ていた。田仲真二が思わず口を洩らす。
「おい、野島君のFD2加速が少し鈍かったが、もしかしてサイドブレーキを下ろし忘れたか」
「確かに今の加速は少し変でしたけど、そんなミスをしますか?あの野島さんが」田仲真二のその発言に藤澤透が信じられない声で答えた。
「ル・マン式スタートなんて、普通やらないからな。スタートの時に焦ってサイドを下ろさないでスタートしても、おかしくない」
「もし、そうだとしたら序盤から厳しい展開ですが」
「ああ、厳しい展開だが、本気走りの荻村さんと野島さんは本当に速い。幾ら無限バージョンのFK2相手にでも結構勝負が出来ると思うが、序盤のこの小さなミスがどう転ぶのかは判らない。野島君だったら、神はサイコロを振らないとでも言うかもしれんが、今はレースの展開を見守ろう」
「そうっすね。けど、この最終レースまさか、アレが出走するとは」
「確かにアレは、ちょっとな、新型NSXが出てレースをするのは嬉しいんだが、見知った顔がNSXと張り合うのを観るのは複雑な心境だ」
「確かに、喜んで良いのか、どうかは判断に迷いますね。後は佐倉君、目が死んでましたよ。まあ、最も代わってやる程に人間出来てないんで」
「あの、ぴにゃこら太RX-8が出走するのは、物凄くシュールな光景だ」田仲真二と藤澤透は最終コーナーを観ながら。そんな会話をし、どの車が1番手で戻って来るのかを予想するのであった。
鈴鹿サーキット ピットロード上
スタートの合図と共に、佐倉和人は絶叫の声を上げながらぴにゃこら太RX-8に乗り込み。4点式シートベルトを絞め、エンジンを始動させるとコースに飛び出すが、その前をND型ロードスターが横切り、それを避けながらコースに入るがその時点で前にも何台かスタートしており、後ろの方からもぴにゃこら太RX-8に数台が続いて第1コーナーにアプローチするのを観ながら佐倉さやかは、今更ながら有る疑問を宇佐美のどかに訊いた。
「ねぇ、のどか、のどか、今走っている車の種類というか、車名判る?」その疑問を訊いた。のどかが直ぐに答える。
「新型NSXと無差別級NAレースで3位に入った。NSX-Rと同じく無差別級ターボレースで3位になったランサーエボリューション8、後は軽自動車レースで3位に入ったトゥデイ、ドリフトからはS15シルビアと180SXそしてPVに出た。AZ-1、S660と86、BRZ、R35GTRにND型ロードスター、それからロータリーRX-7部門で3位に入ったFD3S、そして86GRMNにFK2シビックタイプR無限バージョン」
「そんで、野島さんと荻村さんのシビックのR無限RRに、家の兄貴のぴにゃこら太号でしょ」
「さやかちゃん、ぴにゃこら太号って…」
「ぴにゃこら太号は、ぴにゃこら太号よ」2人がそんな会話をしている間にも、白熱したレースが展開していた。ある車は巧みなブロックで追い抜きを防ぎ、もしくは鮮やか乃至強引な追い抜きを披露する中で、FD2RR、FK2、FD2の3台は熾烈極まりない走りを魅せていた。
FD2 車名
FD2RRを先頭にヘアピンを曲がり、前を行くFK2のリアテールを観ながら。 野島大樹は場違いな事を思い出した『そういえば、ガルパンでサンドウィッチは中身のきゅうりが美味しいのよとダージリン様は言ったけど、イギリスの事情を知らなければ通じん話しで判らないが』そこまで内心で思うと、思わず大声で言ってしまう。
「前を行くFK2本当に速い!嘗めてかかると此方の方が美味しく食べられてしまう!!」そう言いながらマッチャンコーナーをクリアして、今度は本気のラインで複合型コーナーのスプーンにFD2RRを先頭にして進入する。
FD2RR 車名
「くっ、速い!」スプーンを可能な限りのハイスピードでクリアし西ストレートに進入した時に荻村瑞希はそう言ってしまう程に、後ろのFK2は獰猛な獣の勢いでFD2RRに迫るが、FK2の後ろからはFD2の野島大樹が可能な限りのプレッシャーをFK2に与えるなかで、FK2を駆る高峯のあは、そんな事を感じない素晴らしい走りを披露し、前を走るFD2RRを追撃、そして西ストレートの中盤でFDRRに並び、130Rの手前でFD2RRの前に出るが、進入スピードが速すぎ車速を落としきれず130Rの出口で大きくアウト側に膨らんでしまうが、そのイン側にFD2RRが進入し、ほんの僅かだが前に出ると僅かな差を利用してシケインに進入、その後をFK2が続きながら最終コーナーを立ち上がりアクセル全開でメインストレートに戻って来ると第1コーナーに向かう、その後ろをFK2が先程の西ストレートで魅せたスピードでFD2RRに迫り、FK2から僅かに遅れてFD2が続く。
FD2RR 車内
『予想はしていたが、高速区間はFK2の方が速い。テクニカル区間で差をつける!!』そこまで荻村瑞希は考えると第1コーナーに進入する時点でFK2はFD2RRに並びかけるが、僅かに届かず第1コーナーはFD2RRが前に出ながら第2コーナーをクリアして、S字に向かう。そしてFD2RRを駆る荻村瑞希はテクニカル区間で自分の限界以上のパフォーマンスを発揮してヘアピンをクリアした段階で、FK2に差をつけながらスプーンに向かうが、目の前でロードスターを抜こうと180SXが追い抜きをかけるがロードスターの速さが予想以上に速く180SXが無理して抜こうとした時にリアタイヤが滑るが、そこはドリフトを演るドライバー、スピン状態になる前に車を立て直すが車速を落とし更に大量のタイヤスモークを発生させFD2RRの視界を一瞬奪うが荻村瑞希はそれを介せずアクセルを緩める事なく180SXを追い抜きFK2はハーフアクセルで180SXを抜きその後を少し遅れてFD2が続くが、この間にFD2RRはいち早くスプーンに進入して限界ギリギリのコーナーリングスピードでクリアして、その立ち上がりスピードのままで西ストレートを駆け抜ける。FK2は先程魅せたスピードで追い付こうとするが、西ストレート終盤に辛うじて追い付いたが、追い付くだけで抜くに至らず。FD2RRはそのスピードを維持しながら130Rをクリアしてシケイン、最終コーナーを立ち上がりながらメインストレートに戻って来た。FK2がその後に続くが及ばずFD2RRがチェッカーを受ける。
最終レース結果、荻村瑞希FD2RR6位、高峯のあFK2無限バージョン7位、野島大樹のFD2は8位で終わった。
1位はR35GTR、2位は新型NSX、3位はS15で終わり、途中リタイアは2台で終了した。

メカについてのssアフターパーツプレミアムパーティ、終了

次回は、アフターパーツプレミアムパーティ、短編集をお届けします。

Posted at 2016/05/07 13:53:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「訂正ミュシャ展入場待ち140分待ち」
何シテル?   06/04 10:33
タイプRに乗っているので、サーキットを走りたくなりシビックを、チューニングしてサーキットデビューをすると同時に、愛車のチューニングも紹介していきたいと思います。...
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相棒シーズン14 感想 
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2017/04/19 22:30:57
あしたは、洗車 
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ホンダ シビックタイプR ホンダ シビックタイプR
新車で買って、七年目になるシルバーのFD2シビックタイプRです。
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