キャリパーオーバーホール ⑤ 組み立て

掃除まで終わったので組み立てていきます

ますばスライドピンのダストブーツの組み立てです
片方は穴にはめるだけですが
もう片方は穴に通しますので、
そちらの方にはシリコングリスを塗って通しやすくします

次にピストンシールの組み立てです

フルード或いはシリコングリスをピストンシールに塗り込んでからはめ込みます

一応品番は、
06451-GE2-405 メインの大きい方
06451-MZ2-405 メインの小さい方
06451-MZ2-405 コンビ
メインの小さい方とコンビのピストンシールは共通部品です

シールをはめ込んだらピストンを入れていきます

ピストンも同様にフルード或いはシリコングリスを薄く塗っておきます
たまに、これでもかっ‼️ていうぐらいに
シリコングリスを塗りたくってるキャリパーを見たことあるのですが、
実はそんなに塗らなくても良いです
理由は色々ありますが、
一つとしてはシールと言っても若干フルードが滲み出るので
それで潤滑は十分に保てるらしいです
それにグリスが劣化した際に固形の汚れになって、
次に分解清掃組み立てするときに大変になるよって言われました

なので少量をうすーくでいいです

ピストンを入れながら動きがスムーズであるかと言うのも
点検をしながら組み立てをしていきます
組み直したばかりのピストンは結構軽く動いてくれます
これで引っかかりとかがあるならばどこかが異常という事なので
一度外して点検をし直した方がいいです

うすーく塗ったグリスでもはみ出してきますので、
はみ出したグリスは拭き取っておきます

ちなみに揉み出し作業は賛否両論ありますが、
アタクシは揉み出し作業は推奨派です

スライドピンの組み立てです

スライドピンにもグリスをうすーく塗って片方ずつ
何回か出し入れしてなじませてから正規の方法ではめます
ここでしっかりダストブーツを被せないとサビ等の原因になります
ダストブーツが被りにくい場合には
精密ドライバーまではいかないけど
小さめのマイナスドライバーで傷を付けないように
気をつけながらはめていきます

ちなみに…

一般的にはスライドピンはシリコングリスなのですが、
サーキットとか峠とかで高温にさらされるのが多いキャリパーだと
熱でシリコングリスが溶けてしまい焼き付きの原因になるので
パッドグリスを用いて作業を行う場合があるそうです

今回はパッドグリスをチョイスしました

パッドグリスでもモリブデングリスなのでちょっと引っかかる事がありますが…

パッドスプリングとパッドピンの組み付け

特に今回はグリスアップはしません
グリスアップをするのならば車体に取り付けの時に行います
グリス箇所は、
・ブレーキパッドと接触する場所
こちらもうすーくでいいです

他、ダメなブリーダーとバンジョーボルトとか取り付けて
組み立ては完成です

残るは車体に取り付けていくだけです

しばらくは放置するのでホコリがつかないように保管します