またまたGWの旅の時の事など。
オヤジのぶらり一人旅の夜のお伴といえば
酒と読み物です。 (年齢制限モノ含む)
雑音の少ない所で一杯やりながら読んでいると、
旅の心地よい疲労感と相まって、言葉がいつもより
“入ってくる”感じがします。
調達の方法は2つ、現地の古本屋・リサイクル店で
現地調達か(これも旅の楽しみ)、後でゆっくり読もうと
積ん読しておいたのを持っていくかです。
今回は後者、持っていったのはこれ
Racing onシルエットフォーミュラ特集、イタリアンスーパーカー大好きで
ポルシェは何だかねぇ・・、だった私が唯一好きな935-78が表紙。
シルエットフォーミュラをご存じ無い方にぶっちゃけて説明しますと、
市販車のボディの基本形状とエンジンブロック使ってりゃ、後は何でもアリという
豪快なレギュレーションのレースカー。 現在のDTMやスーパーGTのご先祖です。
晩飯時に注文した、武甲正宗4合瓶の飲み残しをコンビニつまみでチビチビ
呑みながら読み進めます。
機械式燃料噴射+ターボで600馬力以上を叩き出すエンジン、
前11J・後19Jなんてトンデモなホイール(当時)
それを覆うブリスターフェンダーに巨大なリアスポイラー。
直線ではF1をぶっちぎり、あげく駆動系が付いていかず壊れてレース終了など。
豪快なエピソード、当時の写真見ながら、車重1トンそこそこで後輪駆動の
700馬力ターボ車とはどんなに恐ろしいドライビングだったかなど想像は膨らみます。
そしてついに出たコレ
BMW! 市販車など只のセダンなのに、何でこんなにカッコ良くなるか。
ポルシェと双璧を成しただけあって写真もかなりの点数載ってます。
さて、酔っ払い。 BMWの写真をじーっと見てますと段々違うものに見えてきました、
漢字の書き取りや着物の模様を長く見てる感じと言ったら伝わるでしょうか、もう酒は
無くなりかけてます。
丸目ライト、専用エンジン、専用のサスレイアウト、巨大なブリフェン、市販のキャビン・・・
酔っ払いのシナプスは視覚情報とグルグルの記憶をオカシナ方向へ結びつけ
延髄の辺りから裏付けも検証も無い言葉を口走らせます。
『ああ、Y60だぁ!』
酔っ払い、自分で言った言葉に驚きです。 車を構成する順序がチューニングカーだ。
乗ってみてMTのギア比に違和感があっても、1ナンバーなのに250kgしか積めなくても
エンジンがいじるな危険の爆煙ディーゼルでも、何か正体不明の惹かれる要素が、
やっと理解できた気分。
ボディに回す予算が無かったと言われ、何も知らないランクル乗りの酔っ払いは
鵜呑みにして信じてましたが、そういう目で見るとこのデザインは作りたくて
作ったように見えてきます、 酔っ払いはモヤモヤが晴れて糸が切れたように沈没しました。

(写真はロクノニ重鎮 壱号さん)
『Y60は、161のシルエットフォーミュラだったんやぁ~。』
以上、酔っ払いの旅先での勝手なたわ言でした。
・・・ガバッ!『だがハイルーフ!オメーは違う!』 バタン、ぐー。
失礼しました。
Posted at 2015/06/17 22:59:30 | |
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