
昨日、S660で筑波サーキットにてテスト走行を行いました。
今回は、以前のデータをチェックしている際に、インタークーラーカバーの違いで吸気温度が違った感じが有るので、オリジナルのダブルファン仕様と、純正改のダブルファン仕様の違いを確認する事が目的です。
また、その比較のついでに、排熱シュラウドのバージョンアップを行い、どの程度変化が出るかを確認。
あと、RRブレーキホースをSTDのゴムホースからメッシュホースに交換したので、前後のブレーキバランスの悪さを改善出来るかび確認と、走り方の面で、最終コーナーの進入をノーブレーキ進入が出来るかトライしてみようと考えていました。
さすがに年末にもなると、気温が下がって来ているので、前回とコンディションが異なり、正確な比較が出来ませんが、ざっくりとチェックした結果としまして、まず排熱シュラウドVer1.5は、結構違いが出ました。
Ver1.5 vs Ver1.2(前回の12/11 Y2) セッションベストラップ比較
走り方も、条件も違いますが、とりあえずベストラップ比較
Ver1.5 vs Ver1.2 同条件(平均スロットル開度、油温)比較
出来るだけ、平均スロットル開度や、油温等の条件をを揃えた状態の比較
外気温が2~3℃異なり、その分油温も低いので、実際の吸気温度差はもう少し少ないと思います。速度が高いほど差が出てます。
本当は、Ver1.5は作らずに、一気にVer.2まで飛ぶ予定だったのですが、勢いで改修していったら、意外に良さそうな感じに仕上がったので、この結果は納得です。
しかし、肝心のオリジナルICカバーに関しては、予想と異なり、純正改ダブルファン仕様よりも吸気温度が高くなってしまいました。
Y2(オリジナル)と、Y1(STD改)のベストラップ比較
気温差が2~3℃+平均スロットル開度67% vs 64%と、条件が違いますが、他のラップでも、傾向は一緒。
原因を考えてみると、今回のオリジナルICカバーに関しては、以前の仕様と異なり、前側の細いダクトの取り回しが、Engルーム後方のファンから強引にダクトを取り廻した為に、ダクトが潰れている部分が有り、十分な風量が供給出来ていなかったのでは無いかと考えています。
Y1とY2の間にシステムを付け替えた後の作動チェックの際に、どうも出てくる風量が少ない感じがしていたので、主にこの点が原因だと思います。
これが純正改ダブルファン仕様の取り回し
後方のファンから比較的ダイレクトにICカバーに繋がっている。(少しトランクフードに潰されていますが)
こちらがオリジナルダブルファン仕様のICカバー
写真を撮ってませんでしたが、右側のφ100のダクトの下から強引に左側のφ75のダクトが立ち上がっている
これを作成した時は、左側の細いダクトは、フェンダー左側のダクトから外気を取り込んでいましたが、今回は、後方のファンから、排熱シュラウドの下部脇を通り、ダクトを潰して上まで立ち上がっているので、結構抵抗が大きいと思われます。
また、これを作成した時は、各ダクト内の風速はどちらも殆ど一緒(測定済み)の前提で形状を作っていたので、前側のみ風量が減ると、内部の空気の流れが悪くなっていると思います。
今回はY1とY2のインターバルが余り無いのと、ダクトのサイズが純正改はφ100、オリジナルはφ75と異なるので、風速計は付けなかったので、正確なデータは比較出来なかった為、後日、風速計をセットして再確認してみたいと思います。
あと、前回は風速計の所に付けいていた温度計を、エンジンルーム後方のファン出口に取り付け、どの位の温度の風がICに供給されているかをチェックしましたが、(車載画像の一番左の青い温度表示)、結構高い温度でした。
ここのファンの給気は、右フェンダー後方から取っているのですが、どうも、ここはEngルームの温度上昇にリンクして温度が上がる様で、外気が届いていなかったみたいです。

こんな感じで、右フェンダー後方からフレッシュエアを取り込んでいるつもりでした。
ちゃんとダクトの入口を外気が導入できる場所に取り付ければ、もっと吸気温度を下げら事は、以前の半内循環と外循環の比較でもわかるので、ここは要改善です。
まあ、換気システムを暫定的に取り付けた際から、冷却システムが暫定仕様になっていたので、この辺は、これから時間を掛けて改善していきます。
ここまでのテストで、結構色々なデータが揃ったので、それらのデータを上手くまとめて、次のステップへ進みたいと思ってます。
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Posted at
2021/12/26 16:57:31