全日本選手権でのテストや予選までは、無線で連絡を取りながら、外から走りをチェックする人(大体監督です)と相談しながらセッティングを変えたりもしています。
で今回は、自分の走りと、他の人の写真を比較して気が付いた事からセッティングの問題点を考えてみました。
まず自分の走りは、
次に、同じ場所で、タイムが結構速かった人たちの写真
このアングル、非常に今自分が知りたかった情報が含まれていて、非常に参考になります。
吞むラー油さん、大感謝です!!
写真に写っている皆さんも大感謝です、勝手に使ってすみません。
で、まず最初に思ったのは、自分の車体、対地キャンバーがすごくポジになってる・・・。
#25、16の方も、RRは若干ポジ気味に見えますが、FRはRRよりキャンバーがついてる感じです。
#14の方(今回トップタイムを記録されてます)はロールも少なく、4輪共に路面に対しの角度が良くて、タイヤが路面を捉えている感じがします。
#25の方は、ロールが大き目ですが、外輪の対地角は悪く無さそうで、タイヤもしっかりと潰れて、内輪の接地面積も多めに見えます。
#16の方は、自分と同じタイヤサイズと思われますが、自分よりタイヤの対地角が良く見えます。
それに対して自分は、外輪が外に倒れてしまい、RR内輪の路面コンタクトが薄い様に見えます。
ストラットの特性上、ストロークが増えるとキャンバーが減少していく点と、ロールが多い事が原因と思われます。
まさに、今自分がトライしているRR内輪のグリップが出せていない状態が、この写真の状態なのだと思います。
コーナーリング中の車高から察すると、恐らく皆さん、SPGレートが自分より高い状態で、レートを上げる事でストロークを規制してロールを抑えているのだと予想。
いま自分がトライいているのは、外輪を深くストロークさせた上で、内輪もそれに追従するようにストロークさせてコーナリング中に車体が低い状態を作る事で内輪に仕事を振りたいのですが、この写真を見る限り、全く出来てませんね。
そもそも、どの位の内外輪ストローク差が、ロールを抑えている状態なのかが分かっていないので、この写真を参考に、今後の方向性を考えたいと思います。
正直、ここまで外輪が外に倒れているとは思ってなかったです。
このせいで、高速コーナーで限界が低かったのだと思います。
いままで、外輪を基準にロール剛性バランスを変えるトライをしていましたが、内輪が接地する前に、外輪がブレークしてしまうので、狙った車体の動きにならないのでは無いだろうかと思いました。
重心が高いので、内輪が浮いてしまっている部分は依然残っているとは思いますが、も少しカントの少ないコーナーでの外輪の接地性を上げる努力を先にしないと駄目な気がして来ました。
この状態では、RR内輪が浮き気味になってグリップが出ないと思ってたのですが、外輪外に倒れてブレークしてしまっていて、限界が低いのだと思い直しました。
これは、RRタイヤが165では厳しい。
ヘアピン系のコーナーはカントが有るのでタイヤが外に倒れていても、縦方向にGが掛かるので、誤魔化すことが出来ているのだと思います。

↑どこ走ってるんだ?
この2枚を比較すると、FR内輪はカントに助けられて少しは仕事をしている感じなので、今のセッティングもポジな部分は有ると思いたいです。
(皆さんヘッドライト点灯をしていないので、全開走行では無いもしれませんが)
この位置だと加速に移ってる辺りだと思いますので、判断が難しいですね。
あまりキャンバーを付けると、ブレーキングが悪くなりそうなので、どうやってロールを抑えるかが課題ですかね?
(まあ、現状のシステムでは前後共にキャンバーがMAXというのも有りますが、増やす加工は出来ますので)
キャンバーの適正値は、今後、4輪共にタイヤ表面温度計を付けて、ブレーキング時のタイヤ温度の分布を見ながら決めて行きたいと思います。
レートを上げて車高を下げるのが一番簡単に思えますが、それは色々な意味でやりたく無いのと、まだやってみたいことが沢山あるので、色々とトライしてみたいと思います。
まあ、まず、車両の修理が先ですが・・・。