基本的に、現状の制動力に問題は感じていませんので、片押しの純正キャリパーでもブレーキパッドだけ変えれば問題ないと思っています。
ただ、サーキットを走る場合には、ローターの温度的にかなり厳しくなると思うので、ベンチローターは必須だと考えています。
個人的には、ソリッドディスクの大径化よりは、小径のベンチディスク化の方が効果が有るのでは?と思っています。
2輪の場合なのでそのまま同様に考えるのも何ですが、全日本で色々とテストすると、やはり冷却性能は非常に大切で(というより、キャリパーやローターの温度管理)、低ければよいという訳では有りませんが、低過ぎなければ、上げる方向にコントロールする事はそれ程難しく有りません。
もてぎと岡山は非常にブレーキに厳しく、ディスク径と厚みを増した物を使います。
また、鈴鹿は逆に温度が上がらずにタッチが安定しないので、キャリパーにブレーキパッドの保温の為のプレートを付けたりします。
また、ディスクサイズは非常にハンドリングに影響するので、制動力に問題さえなければ、出来るだけ小径の物の方が良いと自分は考えています。
その為、軽くて、14インチのインセット45mm近辺のホイールを使える事を前提に、色々探しました。
FITのキャリパーを使うベンチローターのKITも有るようですが、キャリパーが重すぎるので却下。
ローターも出来れば、STDのφ260位で、厚みが薄めの(=軽い)ローターを探しまくり、ようやく見つけました。
ローターサイズは若干小径になってしまいますが、φ257の厚みが17mm。
STDは厚みが約10mmで、FIT等のDISKは21mmだった筈で、重くならずにちょうど良いサイズだと思います。

ちなみにSTDのディスクは、中古ですが、3.42kg (中古品なので、錆が酷く、多少消耗してるので新品はもう少し重いと思いますが)
それに対して、このディスクは4.23kgと約0.8kgの重量増。
また、キャリパーもSTDの2.54kg(パッド無し)に対して、
こちらは2.58kg(パッド無し)と、ほぼ同重量で、ピストンサイズも、
STDは48mm
こちらは

51mmと、若干サイズアップしてるので、コントロール性と制動力は上がると思います。(その分タッチは柔らかくなると思いますが)
外形が小さい分、慣性モーメントは小さいので、路面の追従性は悪くないのでは?
当然ボルトオンとは行かないので各種スペーサーを作ります。
今回はサイズ測定の為に市販のスペーサーを加工してサイズを測定しました。
旋盤でスペーサーを削ってディスクセンターを出します。
ちなみに、外周方向も調整が必要かと思いましたが、
運よくぴったりです。
パッドを付けると
こんな感じでほぼ問題なし。
ホイールのフィッティングは、現在は14インチのワイドサイズなど売ってないので、ヤフオクで探したCE28の特注品で、6.5Jのオフセット43mm!!
貴重品で、若干振れがありますが(0.5~1mm位)とりあえず使ってみます。
振れが気になるようなら修正に出そうと思っています。
で、フィッティングしてみると、
予想以上にスカスカ・・・。
ちょっと格好悪い?
まあ、CE28は色々とクリアランスに余裕が有るホイールなので、後で、他の14インチホイールも確認してみます。
あとは、ブレーキ冷却の為にダクトが付けられるスプラッシュガードの作成ですね。
冷却ダクトは欲しいけど、ダクトのみでローターやキャリパーに綺麗に空気を当てるのは難しいし、何より、空力的にフロア下に乱流を作ってしまうので非常に良くないと思うので、マストアイテムでは無いかと思います。
ちなみに、よく使われるFITのキャリパーは約4.5Kgでディスクも、ブレンボの図面からは、φ262、厚み21㎜、重量5kgとなっていて、とにかくキャリパーがデカくて重い。
これもせっかく買ったので、機会があればテストはしてみたいですが。
あと、今回のキャリパーも純正流用なので、パッドが結構選べるのが魅力です。
まだ細かい煮詰めと、スペーサーが暫定使用なので、ちゃんと作り直さないと実走出来ないと思いますが、テストしてみて良ければ販売したいと目論んでいます。
来月に筑波と本庄サーキットでテストしたいと思います。