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2024年08月27日 イイね!

S660の水冷オイルクーラーを開発中(市販予定)

S660の水冷オイルクーラーを開発中(市販予定)
レース関係が忙しくて、自分のS660は、いまだにフロントガラスが付いていない状態ですが、まず今年動いている水冷オイルクーラの製品仕様のテストを、まだ気温が高い状態で行いたいので、修理よりも先行してパーツ開発を進めています。


この水冷オイルクーラーは、既に現在テストしている中で、STDに近い車両スペックならば性能的にはそれ程問題が無い事は確認出来ていて、ストリートメインで、時々サーキットを走る様な使い方ならば、性能的には問題ないのでは無いかと思ってます。

最初は今テストしているアダプターと同じ形状(これは既製品を加工してますと)で作ろうと思ってましたが、水冷オイルクーラーのコアが大きいので可能な限りアダプターの寸法を薄くしたいと考えて、油圧センサーの位置を変更して、今までと90度違う向きでマウントする方法にしました。

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これが今使っている物に近い寸法で、油圧センサーが水冷コアに対して垂直に付きます。


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ただ、これだと油圧センサーの取り付け部分サイズ(Rc1/8)の関係でこれ以上アダプターを薄く出来ないので、コストアップにはなると思いつつも、油圧センサーの位置を変更してみました。



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これがその形状で、初期段階では、水冷コアのマウント部分を3mm薄く出来た上に、油圧センサーをベルト類から遠ざける事も出来ました。

冷却性能的には変化は有りませんが、オイルフィルターが路面から少しでも遠くなる方が良いと思います。

ただ、その後に色々と設計変更を繰り返した結果、1mmちょっと厚みが増えたので、水冷コア位置自体は余り変わらなくなってしまいましたが、その他の完成度は上がりました。

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こんな感じで、強度を確保する為の形状変更がメインに、油温センサーの取り付け位置の最適化(穴の位置や大きさを変えてます)や、カバーを取り付けられる様にボルト穴を追加したり油圧センサーもよりレスポンスが良くなるようにオイル通路の変更をしたりしました。


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ちなみに、油圧センサー部分までのオイル経路が長いので、のエア抜きを確実に行えるようにドレンボルトが付きます。


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センターボルトも専用に設計して、現在の加工品はオイルブロックと水冷コアが共締めだったのを、個別に締結するように変更しました。


3Dプリンターでフィッティング確認した感じはこんな感じで、

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油圧センサーはベルトに対してアダプターの裏側に位置する様になったので、オイルフィルター共々カーボンでカバーを作るろうかと考えてます。


恐らく問題は無いと思われるので、とりあえず試作1号を発注しました。

トラストの空冷オイルクーラーは手元に有るので、それとの性能比較を出来るだけ早い段階でやりたいと思ってますが、車両の修理+バージョンアップがなかなか進まないのでどうなる事やら・・・。

気温14℃と、ちょっと涼しい時期ですが、約15分の連続走行での油温の推移

中央タブレットの右下が油圧、その上が油温です。


テストし始めた頃のブログ↓


Posted at 2024/08/27 16:07:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | S660 | 日記
2024年08月03日 イイね!

今年も鈴鹿8耐が終わりました。

今年も鈴鹿8耐が終わりました。最近忙しくって全くブログを更新できてませんでしたが、久し振りの投稿です。

先日、1年の大仕事である鈴鹿8耐が終了しました。
今年の8耐は、車両が新しくなった為に、新たに作る物や、バージョンアップ・レギュレーション対応等色々と準備が大変でした。

まず、8耐独特のライト関係を装着する為には、カウルに穴を開けなくてはいけないのですが、カウルの形状が変わり、単に穴を開けるだけでは美しくないだけでなく、性能的にも問題が有るので、アッパーカウルのみ新規で作成し、それを自前で作る事にした点が一番大変でした。

4月頃から準備は進めていましたが、全日本でも作り物が増えた事と、予想以上に作業時間がとられてしまい、雌型作成が遅れてしまい、さらに、今回自前で作る事を決定付けたインフュージョン+CBZという製法と素材の習得に時間を使ってしまった事が、色々と影響を落としてしまったと反省しています。

ただ、今回の事がなければここまで短期間に色々と経験を積むことも出来なかったと思うので、今後の為には非常に良い経験が出来ました。


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これが問題のアッパーカウルで、ヘッドライト部分の加工に入る以前の、スプリント形状の修正や、型起しにかなり時間を使ってしまった事が計算外でした。

スプリント仕様と形状が違うのは、ヘッドライト部分が凹んでいるので、この辺の形状が全く違うのと、光るゼッケンプレート部分です。

このゼッケン部分のフィッティングはかなり綺麗に出来たと思います。
上の写真は、試作1個目で、全体の仕上がりは酷くてNGレベル。
ゼッケン部分は何も止めていないので、少し浮いてます。


また、インフュージョン成形も、ここまで複雑な形状は作った事がなかった事と、なによりもCBZという特殊な樹脂の特性や、工法の習得に時間や費用をかなり使ってしまい大変でした。

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こんな感じで作ります

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実験段階でこんな物も作りましたが、これは失敗作で、樹脂が引けてしまいNG
これ以外もかなり失敗を繰り返し、真空ポンプも一つ壊しました・・・

ただ、このインフュージョン+CBZにてカーボン製品を作成した場合、殆どドライカーボンと同じクオリティーで(軽さや強度が)製品を作る事が出来たので、今後色々な物が作れるようになったと思います。



また、今年は車両が新しくなり、電装系が複雑化した為に、テストの段階からトラブルが頻発してしまい、今までこの様なトラブルを出したことは殆ど無かったのですが、非常に申し訳無く、大きく反省しなくてはならない点でした。


レース自体は、序盤はトップグループを走行し、第3ライダーに交代するまでは前を走るのは全てファクトリーマシンかほぼファクトリーマシンという状態で、表彰台も十分狙える状態でしたが、その後は色々と問題が発生してしまい、結果的には9位という結果でレースを終えました。




ここでの反省点としては、ピットワークが最悪な点でした。
事前の練習では全く問題無かったのですが、ちょっとした機器の調整不良が原因(だと思われます)で、自分の担当するフロントタイヤ交換が全く上手くいかず、練習では6秒台中盤ではコンスタントに出来ていた事が、良くて6秒台、酷いと10秒位か掛かってしまい、酷い有様で情けない結果となってしまい、チームに迷惑を掛けてしまいました。

また、昨年もそうだったのですが、前日までの整備スケジューリングが悪く、予想外の事も有って、決勝前日の整備が遅くなって殆ど寝られない状態で決勝日を迎えてしまい、上手く人を使えなかった点が今後の反省点です。


6月くらいから殆ど休みなく働いていたせいか、ここ数日体調不良で寝込んでしまいましたが、何とか動けるようになって来たので、全日本後半戦に向けた準備と、自分のS660の復活の準備を始めようと思います。


S660のエアロを完成させて、目指せ、H1カップにエントリー!
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Posted at 2024/08/03 23:53:10 | コメント(2) | トラックバック(0) | レース | 日記

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「[整備] #S660 S660 電装系のアップデート番外編/ECUの純正戻し https://minkara.carview.co.jp/userid/2377114/car/2854125/8169673/note.aspx
何シテル?   04/01 12:28
@zawaです。よろしくお願いします。 N2Fという開店休業中の様な店をやりながら、2輪のレースメカニックをしてます。 一応仕事の筈ですが、趣味の世界でビ...
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