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2017年02月12日

スバル・オーディオ

スバル・オーディオ 20年来封印してきたオーディオを再開した。中学生で捨ててあるテレビから部品を外してきてアンプを自作し、同様にしてスピーカーも作り、拾ったチューナーでFMを聞き出した。高校生になってバイトを始め、初めて買ったアンプが Luxman CL-35II プリアンプ。パワーアンプは 6B4Gシングル直結カソードフォロアドライブを設計して自作。

大学時代は学費稼ぎのバイトで忙しかったが、社会人になってスピーカーに B&W DM4 を買い、プレーヤーは Thorens TD-125 に SME 3009/Sii を組み合わせ、Ortofon SPU-GE カートリッジでブラームスを聴くようになった。チューナーは Luxman T-110 だった。

そんなオーディオシステムも、結婚してかなり経った頃、仕事漬けで家庭を顧みなかった僕に怒った元妻により、一式捨てられてしまった。それ以降、オーディオはずっと封印。パソコンの小さなスピーカーでBGMを流す程度だった。


ところが昨年末に、カメラ仲間の友人に USB-DAC を ライントランス内蔵型で作ってやったところ大変評判が良く、そいつの持っているONKOのパワードスピーカーで今まで聞こえなかった音楽が聞けるようになった、との事だった。


このUSB-DACはバーブラウンのコーデックPCM2704Cを使った簡単なものに、サンスイのライントランスST-52を2個組み合わせたもの。DAC基板上のコンデンサには、電源デカップリング用にUTWRZ、信号経路用にUTSJを奢った。

本当に久しぶりにオーディオに接してみて、やっぱり自分でも良い音で音楽を聴きたくなった。と言っても、今から昔のようなオーディオシステム一式を揃えるには新車が買える程の費用が掛かる。子会社移籍で退職金が出たが、住宅ローン・学資ローン・妻の残した借金を返済したら残りは無い。仕事で稼げる期間もあとわずかだから、流石にそんな出費はできないのだった。


そこで先ず、漏れ電流過大でバッテリーが上がり、R2から外した純正オーディオの修理改造を思い立った。R2後期型の純正オーディオ(AUX入力ジャックの有る機種)は、スピーカーを交換したR2では比較的良い音を出していたので、これをリファインしようと思ったのだ。


R2純正オーディオの電解コンデンサは85℃1000時間寿命の汎用品だ、かれこれ10年経過している今となっては劣化は免れない。基板パターンから回路図を逆起こしし、デジタル部はOSコンと汎用コンデンサ、アナログ電源デカップリング部はUTWRZ、アナログ信号部はUTSJに全て交換した(写真は交換途中のもの)。オペアンプもJRCのMUSESに置換したかったが表面実装なので難しく今回は見送った。


オークションで同じR2後期型オーディオを落として比較用にした。オートチェンジャ付きの機種だが音質に関する回路は同じなので比較できる。UTWRZの持つ力とキレのある低音域、UTSJの持つ充実した中音域と美しく伸び艶のある高音域、そしてこの2つの組み合わせで生まれる音場の広がり。果たして電解コンデンサ一式をLuxman使用のものに交換したR2純正オーディオは、どんな音楽を奏でるのだろうか・・・


スピーカーは英国BBCモニターの流れを汲む Rogers Studio5。このスピーカーはバイアンプ駆動対応で、中低域用ウーハーと高域用ツイーターがネットワークを介して別々に端子に出ている。このためステレオの左右2chで4ch分のアンプをバイアンプとして接続できる。ここにR2純正オーディオのスピーカー出力を繋ぎ込む。フロント2chはツイーターに、リア2chはウーハーに繋ぐ。

これはR2純正オーディオの回路を調べて分かったのだが、フロント用はカップリングコンデンサの容量が小さく、あまり低域が出ない設計になっていたためだ。たぶんR2のダッシュボードに取り付けられるスピーカーは、あまり低音を鳴らすとビビり音を出したのではなかろうか。なので敢えてアンプの方で低域をカットする設計になっているのかと思う。

スバルアンプで鳴らす Rogers Studio5 は良い音を奏でる。パワー不足なのか大音量は音が濁るが、マンションで近所迷惑にならない音量の範囲なら問題はない。低音域のキレと力・充実した中音域、伸びやかで艶のある高音域、そして何と言っても左右のスピーカーの間いっぱいに広がる音場・臨場感。イシュトヴァン・ケルテスの振るブラームスやドヴォルザークも、キースジャレットのケルンコンサートも、MISIAやSalyuの唄う女性ヴォーカルも、みんな音楽となって心に響いて来る。


明日には2chミリバルも届く筈なので、HP製連動歪率計や4chオシロを使って、近いうちにちゃんと周波数特性・歪率特性・ノイズ測定をしてみようと思う。 改善の余地が有れば、位相補正やカップリングの定数変更もやって、スバルアンプをピュアオーディオ・アンプに仕立ててやろうと思う。

みなさん、スバルR2の後期型オーディオは、ちょっと手を入れてやればRogersを鳴らせるくらい良いアンプになりますよ。お持ちの方は宜しければお試し下さいね!
ブログ一覧 | Audio | 日記
Posted at 2017/02/12 03:33:51

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この記事へのコメント

2017年2月12日 11:23
こんにちは
基盤いじれるの尊敬します。
純正デッキが変身するなら凄く羨ましいです。
需要がたくさんあると思いますよ。
コメントへの返答
2017年2月12日 18:28
こんばんわ。

R2純正の2DIN型オーディオデッキは、
前期型と後期型で全く回路が違いますね。

前期型は眠い音で、BASSとTREBLEを相当
に上げて、車載でスピーカーも交換すれば、
使える音になる程度です。

これに対して後期型は、手を加えればピュ
アオーディオで20万円のRogersスピーカー
も鳴らせるアンプになりますね。

車載だとスピーカーと取付位置の関係で、
家でのようには行かないのですが、音の
品位はぐっと上がります。

フロントスピーカーは12cm型まで入るので
すが、奥行きが短いスピーカーユニットで
ないとフレームに当たって浮いてしまう。
なのでピュアオーディオ用のスピーカーの
多くは入らないでしょう。

R2車載で純正ヘッドのデザイン一体感が
好きな人なら、この補修改造を行った上で、
スピーカーをALPINE STE-G120CかKENW
OOD KFC-RS123に交換し、適当なサブウ
ーハー(ALPINE SWE-1200かPIONEER TS
-WX120A)を運転席下に設置するのが、
低価格でかなり良い音が楽しめます。

家のピュアオーディオで使うなら、AC100V
→DC12V/10A以上のコンバーターを買って
使う事になります。Amazonで2千円くらい。
あとスバル用14ヒピンコネクタ(ハーネス側)
も必要ですね。AUX端子にPCかスマホの
出力を繋げばOKです。USB-DAC経由なら
更に音は良くなります。

補修改造は回路図を起こして検討するまで
が大変で、分ってしまえばコンデンサ全交換
は12時間あれば出来ます。2時間作業で一
週間と言ったところでしょうか。

「自分では出来ないけど、やって欲しい」と
言う人なんか居るのかな・・・。居るならば
作業してあげても良いですが、部品代と作
業時間をどうするかが問題ですね。

プロフィール

「AUTOWAYの対応 (DAVANTIタイヤ不具合) http://cvw.jp/b/2379261/48556163/
何シテル?   07/21 20:07
寂夜です。 助手席にPENTAXのカメラと交換レンズを乗せての風景撮影ドライブが趣味。 かっ飛ばないけどドライブとスバルが好きな方がいらしたらお声をお掛け下...
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