
横須賀を一週間前の午前0時前に出港しましたが、あっという間に一週間終わってしまいました。
あとは、往きと同じ東京九州フェリーに乗り、帰京するのみです。
門司港レトロから、
東京九州フェリーの
新門司フェリーターミナルへ向かいます。
カーナビタイムには倉庫街を走る道を案内され、人気のない道をひた走り、新門司ターミナルへ辿り着きました。
東京九州フェリーと親会社である新日本海フェリーは、グループ内で需給に応じた船舶の入れ替えを行っており(→
リンク)、先月までは、敦賀~苫小牧間に就航していた「すいせん」「すずらん」が横須賀~新門司間に就航、「はまゆう・それいゆ」は距離があり高速性も求められる舞鶴~小樽間へ就航する由です(→
2022.11配船表)
「はまゆう・それいゆ」は総トン数15,515トンに対し、「すいせん・すずらん」は総トン数17,400トンで若干大きく、船齢も高いでしょうから、単純比較では燃料代は掛かるかも…。尤も、グループ内でシミュレーションして今回の措置に至ったものと思います。
今回、ラッキーなことに、東京九州フェリーは、11月より全国旅行支援の対象となり、我らも恩恵を受けられるようになり、ターミナルで支援分の払い戻し(8千円×2=16千円)を受けることができました(→
リンク)。他、神奈川県で使えるお土産券を千円×2枚をアプリで貰いましたが、こちらは使う機会はありませんでした。
本日の乗船は
「すいせん」です。
横須賀のように金網はないため、船を障害なく撮ることができます。
ターミナル2Fからです。
岸壁近くから、船首を撮りました。
やはり垂直船首よりは、こういう形の方が足の速い長距離フェリーには似付かわしく、私は好みです。
トラックは、往路の横須賀→新門司よりは沢山いるように…、私には見えました。
乗用車の待ちです。
どうも、この航路、トラックも旅客も新門司→横須賀は、そこそこニーズはありそうですが、反対の横須賀→新門司はどうなのか…と、フト思いました。
今回、私は異なるタイプの船に乗るため、往復いずれも敢えて東京九州フェリーとしましたが、当フェリー利用だと、往路は九州の宿泊代が掛かってしまいます。また、時間の有効活用という点でも効率悪く、次回は、多分、大阪/神戸までは自走する、という選択をすると思います。途中で渋滞等のリスクは出てしまいますが…。
トラックも、九州→関東は生鮮品等の想像はできますが、関東→九州は宅急便以外はどうなのかと…。
トレーラーも結構積まれていました。SHKグループのマリネックス社のトレーラーが目立ちますが、ヤマト運輸のCO₂削減に向け提携した由(⇒
ヤマト運輸のニュースリリース)。この効果もあるのかもしれません。山陽線で豪雨等で不通になるJR貨物委託分へのヘッジにもなるのでは…素人なりに思いました。
そうこうしている内に、乗船開始となりました。人と車/ドライバーは別々の乗船です。Graチャン、乗船完了です。
今回は、永年会社で粉骨砕身頑張った私、支えてくれた連れ合い様へのご褒美ということで、部屋は奮発、デラックスとしました。バス、トイレ付き、26㎡でちょっとしたホテルのツインルーム並です。
ソファーもあります。
PCを広げられる机もあります。
なお、この船、往路の「はまゆう」と異なり、デッキは最後部しか出れません。乗ってから気付きましたが、デッキが付いているのは良かったです。
日付変更の頃に出港、往きと同様、お夜食へレストランへ行きました。
ビールと酢モツで乾杯です。
レストランはこんな感じです。タブレット注文で、クレジットカード決済可能なのは、往きの「はまゆう」と同じでした。
軽く店内探検です。
ロビー吹き抜けです。
オブジェもきちんとメンテナンスされ、朽ち果て感はありません。
正直、横須賀、新門司で短時間の折り返し運航であり、きちんとした掃除/メンテナンス等は難しいだろう、船自体も10年経っているし…と勝手にシャビーではと思い込んでいましたが、これは完全に裏切られました。本船は、過酷な運用の中、大変キレイに清掃、メンテナンスされており、高いホスピタリティを感じました。
サッと見たところで、出港日は、広島疲れもあり、部屋のお風呂に入った後、爆睡してしまいました。
翌朝は、四国沖で目が覚めました。フェリーは大体朝食は期待しない方がいいという当方思い込みに拠り、
広島のAndersenで買っておいたパンを食べました。
ベランダのデッキに出ると、ちょっと波風強い感じでした。
船内探検を再開します。
先頭部にはフォワードサロンがあり、進行方向を眺めることができます。
プロムナードは、椅子/机があり、皆さん、読書をしたり、資格試験の準備をされていたりしました。
PC作業コーナーもあります。「はまゆう」と異なり、電源は用意されています。
船室廊下もキレイに掃除され、ツーリスト区画のものは広かったです。昔のように雑魚寝、ぎゅうぎゅう詰めの時代ではないということでしょう。
当方の船室廊下です。
当方も持ってきた本を読んだり、PCをオフラインで使ったりしていました。テレビがHDMI対応しているので、太平洋の上でもマルチディスプレイです。

船内LANでスマホ、PCで無料の電子マンガが読めるのは、「はまゆう」と同じです。
往きと同様、姉妹船
「すずらん」との反航の船内放送があり、デッキに向かいました。この船、後方デッキしか出ることができない…というのは、唯一のマイナスポイントです。
放送に釣られて出てきた人で、唯一外部に出ることのできる後方デッキは人だかりでした。
反航です。
西へ去って行きました。
後方デッキから見た、後方風景です。
愛犬と一緒に旅行する方も増えているせいか、ドックランコーナーもある他、愛犬と一緒に部屋で泊まる個室も用意されています(⇒
リンク)。愛犬は私は飼っていませんが、仮に飼い、一緒に旅行に行くのであれば、マイカー+フェリーは、負担も少なく、快適/便利ではないかと…、思いました。
さて、お昼時になりましたので、連れ合い様とランチ(⇒
メニュー)へ向かいました。
しらす蕎麦と
マグロ丼を頼みました。
非日常を愉しまなくては…というところで、生ビールも頼みました。
肴は冷奴で、このお皿盛り付けで120円でした。細かいところではありますが、良心的ではないかと…。
ちなみに、本船は「
グリル」もあり、ランチだと3500円で、グリルレストランで食事を愉しむこともできます。
満腹になったところで、連れ合い様とお風呂(→
リンク)に行きました

露天風呂があるのは、SHKグループ共通です。
部屋に戻り、ベランダのデッキへ出てみると、波は穏やかになっていました。
紀伊半島沖です。遠くに見える白い橋は、
くしもと大橋ではないかと…。
ちなみにベランダの窓ですが、塩がこびりついています。この辺は、何とかして欲しいな…とは思います。当方にとっては、安いルームチャージ…ではないので。世のクルーズ船では、こういうことはあるのでしょうか?
ベランダから後方です。横方向で海を眺めることができるのは、本船ではデラックスならではです。
貨物ではライバルのRORO船と対航しました。

東京港~苅田(新門司の隣り)の商船三井のダイヤを見ると、東京港21:00⇒苅田翌日22:30でここだけ見ると東京九州フェリーより時間が掛かっていますが、東京・有明発ということを踏まえると、互角の勝負かとは思いました(⇒
リンク)
さて、本船では映画上映をシアタールームで行っています。
波も穏やかになったので…、連れ合い様と「
トムとジェリー」を見に行きました。
子供の頃に見たアニメかと思っていましたが、アニメと実写が一体になったもので、アメリカ映画故か、最後は前向き、ハッピーエンドで面白かったです。
もう一本は、
釣りバカ日誌ファイナル版でした。私は、途中で抜けましたが、連れ合い様は最後まで見ていました。
横須賀に近づく前に富士山が見えないか…と思っていましたが、これは距離的には無理なようでした。
夕暮れ時です。
夕食の時間となり、最後のレストラン利用となります(→
夕食メニュー)
当方は、佐世保レモンステーキを注文しました。

連れ合い様は、グラタンでした。
ステーキは、こういう食べ方もあるのか…ということを知り、美味しかったです。
東京湾近くになると船は一気にスピードダウン、時間調整もしているのかとも思いましたが、定刻の20:45には横須賀に着きました。
下船は、連れ合い様と同乗して船を後にしました。
愉しい、怠惰な一時の20時間の船旅で、いい思い出になりました。
この後は、全国旅行支援でもらった神奈川県でしか使えないクーポン券を使うべく、大黒ふ頭PAのお土産屋さんを目指しましたが、着いた頃は閉店でダメでした。
しかし、休日・夜の大黒ふ頭PAは、車好きが集まるところだったのですね。私のようなドノーマル車は違和感たっぷりでした。
ということで、雉が時になく我が家に帰ってきました。
なかなかの大旅行となりましたが、いい思い出になりました。これからの仕事再開が……、辛いところです。
最後まで、読んでいただき、ありがとうございました。