
首都圏で、快適な且つ、コストパフォーマンスの高いドライブには、チバラギがお勧めではないかと…。
ということで、千葉北部の印旛沼・佐倉・成田のドライブスポットを紹介します。東京から小一時間でホッコリした、癒やしのドライブを楽しめます。
1.印旛沼
昔は一つでしたが、干拓が進み、今は、北と西に分かれています。
両沼を結ぶ水路がこちら↓
水質は、他の湖沼と比べると今いちだとか。
でも、ドライブするには、地形は起伏なく、水田や里山も多く、ホッコリした気持ちになれます。
西印旛沼を見渡せる山田展望台はこちら↓
サイクリストが休息を取っています。
印旛沼公園もより高台から一望できます。風通しが心地よいです。
お花見はもう過ぎてしまいましたが、近くに吉高の大桜という桜の名刹があります。
近くの農家では、こんなディスプレイもしていて、里山でほっこりした気持ちになります。
史跡としては、宗吾霊堂が有名です。まだ全国ネームにはなっていませんが、佐倉藩の厳しい年貢取り立てに対し、農民の困窮を見かねた
惣五郎が、取り合ってくれない藩ではなく、幕府将軍に直訴、藩の圧政を糺してもらったものです。
しかし、直訴は身分制度の当時は、藩主への反逆であり、妻子共々、磔になってしまいます。
霊堂内には、
宗吾御一代記館、という、惣五郎の藩への救済申し出、幕府直訴の決意、家族との別れ、直訴、そして最後の処刑の場面を人形で説明しています。
最後の磔はこちら↓
処刑に至るまでの惣五郎の一連の顛末は、ナレーションも入り、号泣ものです。私も昔、父母を連れて行きましたが、二人して大泣きして帰っていきました。東京ではなかなかお目にかかれない日本人好みの展示で、お勧めです。
2.国立歴史民俗博物館
佐倉城址内にあります。エントランスまで長~い、さすが国立の博物館!
企画展と常設展がありますが、ご紹介するのは常設展です。10年前に行って以来ですが、リニューアルして、面白い展示となっていました。常設展の参観料は420円ですが、充分に元を取ることができます。
民俗学であり、時代の変遷に応じた衣食住、文化の移り変わりを展示しています。
縄文時代から始まっていますが、江戸時代中期までは割愛。
この博物館は、歴史の解釈等から、他の博物館は、近代~現代は及び腰な中、かなりのスペースを割いて展示を行っています。
江戸末期、開国してから。外国語ブームが到来‥。
官営八幡製鉄所が建設、一方、筑豊炭田の生産は全盛となります。地場の大手炭鉱(麻生・安川・貝島)の隆盛も展示しています。
佐倉には兵団も置かれていました。
銃も置いています。触ることもでき、上下に動かすことも出来ます。
でも、人間、時には
息抜きも必要です。
うるとら娘のハリキリサービスって、どういうものだろうか‥。
玉音放送で終戦、以降は、高度成長の展示となります。
衣食住の内、"住む所"で、公団住宅の展示がありました。
一億総中流が到来した時代の、テレビCMやテレビアニメが放送されているコーナーもあります。私は、星飛雄馬とアタックNo.1に見とれていました。
こんなおもちゃも女の子の間で流行っていたような‥。
さて、民俗学ということで、時々の文化の象徴で化粧品コーナーもあります。

化粧品のCMも放映されていて、私が行った時は、世良さんが「燃えろいい女、燃えろナツコ~♪」が流れていました。周囲の人は、あぁー、これこれ!、と言っていました。
昔は日焼けがむしろ格好良かった‥
何か高かったような記憶があるのですが‥
恋愛については、「出会い」というコーナーがありました。
曰く、「バブル時代に多かったデートマニュアルが余り発行されなくなり、直接結婚に関連し書籍が増えている」ということです。
ふーん、デートマニュアルというカテゴリーがあるんですかねぇ??、で頭に浮かんだのが下↓の書籍です。

いゃー、穴が空くまで、とは言いませんが、大笑いしながら読んだ記憶はあります。当たらずも遠からずでしたね。
スキーとテニスは必須アイテム、スキーに関しては「(スキーには)電車では絶対に行きません。クルマで行きます」といった下りがあり、これはお恥ずかしい限りですが、実践していました。
男も女も恋愛が文化の中心、という感じでした。下の映画の頃がピークでしたね。

三上博史が会社から帰って、自宅の車庫で愛車のターセル(?)にスキーをセット、カセットテープをカーステレオに入れたところで、ユーミンの音楽と共に出発していくのは、当時は様になっていました。東京の自宅通勤の人は確かに優雅だったなぁー。
さすがに、バブルが終わってからのことは、まだ展示はされていませんでした。
おせち料理の変遷が展示されているコーナーもありました。バブル期のおせちは、やはり凄いですね。「美味しんぼ」というマンガも流行っていましたが、食べることへの情熱がピークに達していたと感じる展示でした。
「バブルへGo」という映画がありましたが、バブル期を懐かしむことができ、私の世代には面白い博物館となっています。
古代からまじめに関心を以て見学すると、常設展だけで2時間余りは好奇心を満たすことができます。
堅いのから、ハリキリサービスまで柔らかいものもあり、真面目なお勉強好きの方から、そうでない方まで420円で楽しめ、お勧めです。
3.お食事
印旛沼の湖岸では、鰻屋さんはたくさんありますが、それ以外の独特のものでは、ナマズとザリガニがある由。
ナマズは印旛沼漁協が経営しているレストランで食べることができる他、ザリガニも地元食堂で食べることができるようです。
印旛沼漁協のなまず料理メニューはこちら↓

印旛沼・漁協のURL ↓
http://www.inba-gyokyou.com/centertopF.html
ちなみに、私はナマズは食べたことはありますが、ザリガニは未体験です。ネットとかで見ると、結構、美味しいんだとか‥。先日、アメリカのミシシッピ川の地方都市を特集した番組で、アメリカ人も好きな人は好きで、大量に買っていっている様子が放映されていました。
下の写真は、ザリガニの塩ゆで です。
他、この辺で人気のある田舎うどんをご案内します。
店名 鈴や
住所 千葉県印西市山田1783-8 いんば農産物直売所「グリーブ」内
小麦粉の臭いが残る、こしの強い、歯応えのあるうどんです。つけ汁の肉うどんが人気です。麺をどう評価するかで好き嫌いは分かれますが、土日はお昼すぎには麺が切れて、閉店となってしまいます。
4.成田
ここまで来れば、成田もすぐ近くです。
成田新勝寺はお寺自体の他、参道も愉しいですが、私のお勧めは、最近整備された、「
さくらの山公園」です。
住所 千葉県成田市駒井野字山ノ台1338-1
飛行機の離発着をかなり間近で見ることができ、迫力満点です。
昔、キムタクのドラマに出ていた「
さくらの丘公園」とは別なので、ご注意のほど。
渋滞もなく、東京から小一時間で里山一杯のほっこりした気分に浸れます。皆さまのドライブプランの一助になれば、幸いです。
長文お付き合いいただき、ありがとうございました。