
コロナ危機から、私の勤務先も製造部門以外はテレワーク原則となりました。
営業の人は携帯用の小型ノートを、管理部門の人はリモートデスクトップで、といった感じの指示が急遽なされ、何とか対応しています。
時は、決算作業月。工場、支店でしか動かない、テレワークでは動かせないシステムも少なからずありますが、帳票のアウトプット、仕訳帳データ等は、EXCELに落とす機能が最近のシステムはほぼ付いているので、これを本社サーバーに反映、最低限の人員は出勤せざるを得ないですが、あとは、テレワークで何とか対応しています。
今までもリモートデスクトップ環境はありましたが、漫然と無思考で使っていましたが、会社で関係者も増えたことから、周辺技術をおさらいしてみました。システムに詳しい方から見ると、噴飯ものでしょうが、そこはご容赦いただけますと幸いです。
1.リモートデスクトップ
自宅のPCをインターネットを経由して会社のPCと同じ環境にすることの由。
2.VPNとファイアウォール
インターネット接続では、「仮想の専用回線」を設定、下記の通りトンネル化され、第三者には分からなくする仕掛け。VPNは、Virtual Private Networkの略で 、日本語では仮想プライベートネットワークとのこと。
その上で、VPN接続して、且つ、限られた人のみ認証され、会社のデータサーバーにアクセスでき、業務ができる、という仕組みが、テレワーク環境には必要ということです。個人データ等がある部署は、ここは鉄壁の備えが要るのでしょう。
トンネルをくぐり、ウォールを乗り越えた人だけ、会社のサーバーにアクセスできる、という仕掛けです。
1と2の両方に関係しますが、リモートデスクトップは、自分のPCに会社のPC環境を再現する以上、危険なサイト、或いは業務とは関係ないサイトへも、会社出勤時と同様、アクセスさせないため、インターネット接続は、VPN接続が強制されるようにもなっている由。

テレワーク中でも、業務等に関係ない、例えば「みんカラ」のサイトをつい見るのは、会社勤務時と同様、制御されます。
3.Web会議
テレビ会議ならぬ、Web会議も盛況な感じです。ちなみに、両者は異なる技術のようです。インターネットで接続できるWeb会議の方が圧倒的に低コストであり、世のトレンドはこちらです。
映像の圧縮/復号がパソコン等の高性能化と低廉化が達成できるようになったこと、インターネットも高速化、低廉化から出来る使い方だと思いました。デジタル化の成果でしょう。
会議内容は部外者には秘密にする必要かありますので、会議の「場」はサーバーに閉じ込めることになり、下記のイメージのようです。
Zoomというのが有名なようですが、他にもいろいろあり、コロナで沸いたマーケットの陣取り合戦というところでしょう。
会議で背景をボカす、美肌に映すというものもあるようです。映像ソフト会社等は、千載一遇の商機だろうと思います。
昔、パソコン通信の頃は、電話代に怯えながらNetscape等をしていました。映像どころか、画像を送るのも、画質を落とし苦労して送っていましたが、その頃が嘘のようです。
さて、一週間してみてですが、必要な仕事データがサーバーから全て取り出せ、且つ個々人で完結する業務(データ/プログラミング処理、サーバーデータに基づく取引処理等)はテレワークは向いているのでしょうね。
とは言っても、家に書斎等がない人には、サテライトオフィスというものもあると理想かと思います。
もう一つ、通勤の苦労(体力と時間)がないのは大きなメリットです。いずれ、通勤定期というのもなくなる、ラッシュも緩和されていく方向になるのかもしれません。ラッシュ緩和目的の設備投資等は、鉄道会社はしない方が賢明かも。
テレワークは、コロナ騒ぎで脚光をかなり浴びていますが、以前からも導入は進んでいるところもあり、川柳も出ているのを知りました→
こちら
リビングで ペコペコしてる 父を見た
上司より 怖い女房に 監視され
ウェブ会議 インスタ映えに 家飾り
等、ウンウンと頷けるものもあります。
さて、通勤の苦労がないメリットは、反面、運動不足→肥満リスクが高まります。ということで、お昼は1時間程度、散歩することにしました。
近くの里山を巡ってみました。人気のない平日の里山であり、マスクは不要です。
公園の今は盛りの桜を見て、
里山に入ると、椿が満開でした。
畑への作物の植え付けは、これからでしょうか?
春の大地というと大げさですが、大根の花と春らしさが感じられました。
日差しも明るく、畑の照り返しは桜と共に春を実感させてくれます。
菜の花も春そのものです。里山は、ほっこりしていいものです。
梨畑です。
もう梨の花が咲いていました。
道すがらには、薪が積んでいました。今でも、お風呂でもこれで沸かすのでしょうか?
そういう内に、鎮守の森の中にある神社に到着。
境内には、庚申塚が並んでいました。
庚申塚もいろいろありますが、三猿の彫り物がしているものもありました。

庚申の申はサルに例えられ、
「見ざる、言わざる、聞かざる」は
叡智の秘訣とか?最近はどうか??はありますが、一昔前の日本サラリーマンの処世訓で通じたかもしれません。
昔は、庚申の講として、夜通し宴をする等が行われていた由、神のたたりがあるとかを理由に酒を飲み干し、集落内の愉しい一時だったことでしょう。
ということで、お昼休みの時間も終了で自宅オフィスに戻りました。
昨今のコロナ環境から、当面こんな感じかと思いますが、顔を突き合わせながら、「これ、どうなるの?」とか横の同僚に聞きながらの方が仕事している感はしますね。いずれ慣れるのかもしれませんが…。
好きなところで、好きな時にというのは、理想ですが、実態、やりやすいものでしょうか?……、というのが、一週間のテレワークした感想です。
Posted at 2020/04/05 12:18:33 | |
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