
水戸にある
茨城県立近代美術館で
速水御舟の展覧会が行われており、3/26までということで気になっており、行ってみました。
今回は、連れ合いさまとはスケジュールが合わず、お一人さまです。
利根川を渡り、圏央道⇒常磐道で水戸を目指します。Graチャンは、今回も好調な走りを見せてくれました。
折角、水戸に行くのだから…、ということで、以前行った
弘道館以外で何かないか、というところで、
回天神社へまずは行くことにしました。
水戸北スマートICから那珂川に沿いに進みます。水戸藩士のための墓地であった
常磐共有墓地と併設されており、
藤田東湖のお墓もありました。
天狗党の乱他、幕末の水戸烈士を悼む墓地もあります。
回天神社です。昭和44年に松下幸之助他が水戸烈士を悼むとかで支援、現在の陣容となったとか。

ちなみに、回天とは、藤田東湖の
回天誌史から来ているのでしょうか?
天狗党は、最後は
武田耕雲斎以下、計352名が敦賀で処刑、水戸でも彼らの妻子まで幕府側の諸生党に処刑される惨劇となりました。
処刑前、天狗党の面々は不衛生な鰊倉(鰊粕の貯蔵施設)に詰め込まれ、処刑までの日々を送りましたが、この鰊倉が敦賀から水戸に移設されていました。
内部です。
志士の絶筆もありました。「叶」は、無念を感じさせます。
天狗党の処刑(1865年)の3年後、1868年に戊辰戦争となり、水戸へは武田耕雲斎の孫、
武田金次郎が勝者として乗り込み、旧幕府側(諸生党)に対し容赦ない復讐を展開、諸生党の頭領である
市川三左衛門を逆さ磔で報いました(1869)。市川三左衛門の辞世の句は「君がため捨つる命は惜しまねど忠が不忠になるぞ悲しき」とのことですが、
勝者の武田金次郎も復讐以外の能力はなく、その後は困窮、晩年は伊香保の旅館の風呂番となり、水戸の悲劇というところでしょうか?
神社の隣には、あじさいの名所である
保和苑がありました。光圀公が設立したものの由。
入口には、光圀公とボティガードの助さん、格さんの石像がありました。

混雑もない中、回天神社は、お終いです。
次は、テレビで放映されてから気になっていましたが、茨城のスパゲッティチェーン、
グルービーへ行ってみました。利根川は越していただけないので、こちらから出向くしかありません。美術館近くの水戸店に行きました。
市内は舗装のデコボコもなく、渋滞もなく。スイスイと進み、到着しました。
殆どはカップルか女性同士で、男一人で入るお店ではないですね。そういう恥ずかしい思いをしつつ、蟹のカルボナーラー、生パスタで大盛りをオーダーしてしまいました。
お味は、評判に違わず、味がしっかりしていて、私には美味しかったです。
ラーメンもいろいろと奥が深いですが、スパゲッティも負けず劣らず、いろいろな発展型があり、こちらも奥深いかと…。このお店は、種類も多く、愉しみになりました。後で調べると、つくば市内には、いくつか支店があるようです。
満腹になったところで、千波湖のほとりにある県立近代美術館へ向かいます。
美術館の隣には、県民ホール(ザ・ヒロサワ・シティ会館)があり、県都の文化地区といったところです。
美術館は、なかなか立派な建物でした。
2Fです。
館内1Fです。威容に圧倒…されてしまいました。
WEB入場整理券まで発行しており、混雑するのか…と心配していましたが、全く待たされることもなく、スムーズに入館、展示室へも入れました。さすがに、展覧会は写真撮影は不可です。
今回の展覧会で、
速水御舟は日本画の写実で新しい画風を拓いた人ということを知りました。静物画が多かったですが、ホキ美術館の写実と遜色ないものを日本画で実現したところに、この方の凄さがあるのかと…。
1Fの所蔵展も、なかなか見応えがありました。
千波湖のほとりに位置しており、対岸には偕楽園も見え、県都、水戸ならでは、といったところです。
Graチャンもお疲れ様でした。
さて、この後は、
水戸城趾へ行こうかとも思いましたが、時間切れでもあり、水戸駅ビルの
エクセルへ行き、夕餉のおかずとお土産を買って帰ることとしました。
ビックカメラを併設している他、食料品、お土産、ファッション等でなかなかお洒落なビルで若い人で混み合っていました。
そういう中、お土産で選んだのは、「
いやどうも」という芋の洋菓子です。

「JR東日本おみやげグランプリ2020」で審査員特別賞を受けた由、です。
ところで、「いやどうも」は、茨城では、万能語のようで…、確かによく使われていますね。実は、今回は、茨城弁を聞く機会を楽しみにして行ったのですが、残念ながら、そのチャンスには恵まれませんでした。怒っているようにも聞こえますが、素朴さもあり、私は気に入っています。
この後は、茨城町へ向かい、北関東道→常磐道⇒圏央道と帰ってきました。
最後に、速水御舟展は、3/26までですので、ご関心ある方は、お急ぎ下さい。全国の美術館から出展されており、見応えはあると思います。
ということで、お終いです。
最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございました。
Posted at 2023/03/21 00:07:01 | |
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