今回はネタブログです。まゆに唾をつけてご覧ください。
ネットなどで峠で軽トラが速いとか、軽トラは雪道に強いとか言われることがあります。
果たしてその実態がどうなっているか、考えてみました。
まずは、サンバーにて気温-3~+2度くらいの湿潤、シャーベット、凍結の入り乱れる山間部を走行しました。といいますか、みん友さんの雪遊びに参加させていただきました。当日参加車両はレガシィ×2、キックスです。そのため、この車種との比較になります。

寒くてまともな写真撮れませんでした。参加された皆様にはお世話になりました。ありがとうございます。
さてさて雪道での軽トラのメリット。
1.視点が高いため、見通しが効くこと。
・乗用車よりも視点が高いため、積雪1mを超える状況でもカーブの先の見通しが効きます。そのため、乗用車では視界が効かず、おっかなびっくりで曲がるカーブも安心して進入できます。
・地吹雪に遭遇しても、巻きあげられた雪よりも視点は高い場合が多いので、見通しがききます。
2.車体が小さく軽いため、ラインどりに自由が利くこと。
・車幅が小さいため、走行車線内である程度ラインの変更ができます。また、離合時もある程度余裕があります。
・比較的軽量な車重のため、タイヤのグリップが破たんした後のリカバリーがしやすいです。
3.ロードクリアランスが高く、荒れた路面でも気にせず走れること。
・道路の圧雪が平坦になっていればいいですが、案外ぼこぼこになっていることが多いです。また、下水道のマンホールがあれば下水の熱で溶けてそこだけへこんでいることがあります。
そういった路面でも、最低地上高が高く、車体端の形状が雪に引っかかりにくい軽トラは乗用車よりも有利です。
さて、上記3点が今回感じたメリットです。軽トラには、ほかにもいろいろ利点があるかと思いますが今回は割愛。しかし、それだけで雪道を自由自在に走れるものではないでしょう。雪道経験のない人がいきなり軽トラに乗ってもうまく走れないと思います。
一方で軽トラの雪道でのデメリット。
1.トラクションのかかりが悪く、4WDにしないと不安定。
・軽トラはエンジン搭載位置が複数ありますが、駆動輪はリアが基本です。そして軽トラの4WDは切替式で直結が大多数です。そのため、2WD状態では尻振りが激しく、常にスピンとの闘いになります。そして4WDにしたとしても、センターデフをもたないため、アンダーが強い傾向にあります。また、フロントノーズが短いため衝突安全性もよろしくありません。
2.乗り心地が悪く、ピーキーな挙動で疲れる。
・軽自動車といえどもトラックですので、足回りは固く、また遮音材が少ない傾向になります。さらに、キャブオーバータイプですとホイールベースが短いため、滑り出しからスピンするまで時間が短くわかりにくい傾向にあります。
3.アンダーパワーで絶対的な加速力がない。
・加速がいいといわれることもある軽トラですが、エンジン出力は50馬力前後。追い越し加速はよくありません。ただし、一つのギアで下から上までの速度をカバーするので、ギアチェンジ回数は少なくて済みます。
一長一短ありますが、ではどうして軽トラが雪に強いイメージができるのでしょうか。
それは運転者が慣れた車で、慣れた道を走っていいるためだと思います。
慣れた車とは、操作に慣れているということです。つまり、雪道で挙動が破たんした際にどのようになるか把握できているということ。
そして慣れた道とは、線形がどのようになっており、どこが危険度が高いか知っている道であるということです。
この2点を備えた運転者であれば、雪があろうとなかろうと、そこそこ安全にスマートに走れると思われます。知らない土地で、かような運転をする軽トラに出くわすと、「もしかして軽トラって速いのでは」と思ってしまうのかも知れません。しかし実際は軽トラが速いのではなく、運転者が慣れているためでしょう。
結論:軽トラが雪道に強いのは、運転者が雪道に慣れているためであり、軽トラ自体の絶対的な性能は低い。
補足
現在使用しているのはスバル製のサンバーです。これはリアエンジンで4独のためか、4WDに入れたときにアンダーが強く、曲げにくいです。ハイゼットやキャリィでは4WDにしてもリアが積極的に方向を変えようとするためか、うまく曲がっていく気がします。
サンバーを如何にうまく曲げるかが今後の課題になりました。
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2017/01/21 21:12:38